嫌味を言わない社会にしよう! | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

広島でインクルーシブ教育と
発達障害への正しい理解を進めている
日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子です。

さて、こちらは自閉症の子どもとお母さんの会話です↓

母「もう3時間もゲームしてるよ。
  ゲームは1日2時間までって決めてるよね。
  ゲームは終わりです!」

子「分かった。すぐにやめる」

ーーー30分後ーーー

母「すぐにやめるって言ってから、30分も経ったんですけど~。
  3時間30分もゲームするなんて、たいしたもんだね!

子「今言った(たいしたもんだね!)っていうのは
僕がスゴイっていう意味?それとも前に教えてもらった嫌味?」

と聞きながら、このお子さんは更に30分ゲームをしたそうです(笑)

このお母さんは以前、
お子さんに嫌味がどんなものかを
具体的に教えたことがあるそうで、、、

今回は嫌味が口をついて出てしまったのだとか。
反省していらっしゃいました。

実は、自閉症の子ども達は
嫌味を褒め言葉と捉えていることがあります。

例えば、ぐちゃぐちゃの部屋を見たお母さんが
「まあ、なんてきれいな部屋なの!」と言うと
「あ~、これでいいんだ」と思って
部屋を片付けようとしないということ等があります。

それは、自閉症の人達は
言葉を言葉通りに受け取ることができる
とてもピュアな人達だからです。

だから、どうか、自閉症の人達に
嫌味を言わないでいただきたいと思います。

伝えるときは、具体的に、ストレートに
どうすればいいかを丁寧に伝えるのがポイントです。

何はともあれ、思いやりのある
嫌味のない世の中にしていきましょう。

こういったことを一つ一つ丁寧に学んで
学校や家庭で活かすことができる
学習・発達支援員養成講座を
この10月から広島で開始します。
現在、受講者を募集しています。定員35名です↓

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