嫌われているかも?と思ったとき、、、 | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

「私、○○さんにも○○さんにも嫌われているみたいです。
でも、どうして嫌われているのか分かりません」といったお悩みをよく聞きます。

よくASDの人は察することが難しいと言われますが
こういったお悩みをASDの人から聞くと、
決して察することができないのではないと思うのです。

おそらく誰もがそれぞれの感じ方で察することができるし、
人にも嫌われるのだろうと、、、

つまり「ひょっとして私は嫌われているかも?」と思ったときは
誰でも、たいてい嫌われているのでしょうね、、、笑

「人に嫌われたくない」と思って生きるのは
常に、気を遣って相手に合わせて生きることになりますから
とってもしんどいのですね。

それよりも「人に嫌われるのは当たり前のこと。
嫌われてなんぼ!」くらいの気持ちで生きてみてはどうでしょう?
と思うのは私だけでしょうか?

ただ、人の嫌がることをしてはいけませんよ。
だから、人の嫌がることはどんなことかを
誰もが具体的に知っておかないといけないという問題がありますけど、、、

私はアナウンサーになりたての頃、
視聴者から
「色が白すぎる!もうちょっと、ましな化粧はできんのか?」
「読みが下手!つまり過ぎ!」
「声が聞きずらい!」
「目つきが恐い!」などなど、、、
ボロッくそに言われていました。

20代の頃というのは仕事を始めたばかりで
誰でも右も左も分からない頃ですから、
仕事で褒められることはほとんどないですよね。

それで、私も人並みに(笑)、、、落ち込んでいた時、
ある先輩が「アナウンサーはね、言われてなんぼの世界よ。
何にも言われないようなアナウンサーはダメなのよ!
人があなたのことを何か言うっていうのは
あなたのことが気になっている証拠なんだから、
学びのチャンスと思ってありがたいな~って受け取ればいい。
クレームは最大の成長の時!」って
教えてもらったことがあります。

このとき、私は、この先輩のこの言葉を
「本当にありがたいな~」って受け取りました(笑)

あれから随分年月を経てきていますが
いまだに私は人から何か言われるたびに
「ありがたいな~」って思うようにしています。
ほんと!ありがたいな~!

いわゆる、誰でも、誰かに必ず嫌われるものですから
学びのチャンスとして「ありがたいな~」って受け取って
自分自身を生きることができるといいな~と思う今日今頃です。

ただ、直接、「○○なところが嫌だ」って言ってもらえると
改善できそうなところは改善して
生きやすくできるのですが、、、

一般的な人たちはASDの人達に
直接「○○が嫌なので、○○してください」とは言わないのですよね。
たいてい怒って、ASDの人を避けるという方法をとります。

そうすると、ASDの人達は学ぶチャンスを失ってしまいます。

「こんなこと失礼で言えない」と思って何も言わず、
去っていかれると、彼らは永遠に悩むか、
何が原因で嫌われたのかが分からないまま
生きていかざるおえなくなるのです。

だから、例えばですね、
会話するときの距離が近すぎて不快感を味わっているのなら
「○○さん、人と会話するときは腕を前に伸ばしたとき
相手に当たらないくらいの距離で話してもらえると
私は居心地がいいです」とか、

電話を何回もかけてきて何度も質問をされて困るのなら
「○○さん、私に電話をかけるのは午前○時~○時の間だけにしてください。
一日に電話をかける回数は3回までにしてもらえると私はうれしいです」とか、

あれこれ、私生活についてズケズケ言われて嫌な思いをしているのなら
「○○さん、私の生活については私が決めることですから、
私はこうしたいと思っているので、こうしているのです」とか、

自分がどうしたいかや、相手にどうして欲しいかを
具体的に伝えると結構うまくいくことが多いように思います。

そして、相手に何も伝えず、我慢するのは禁物です。
両者ともに爆発するか
徹底無視状態になってしまいますから、
学びのチャンスを得られません。

ASDの人と一般の人たちが共に生きるということは
互いに「嫌われているかも?」と思うことの連続になると思います。
それは、互いに違うから!

互いに「嫌われているかも?」と思わなくて済む方法、
それは具体的に伝え合うとことしかないように
私は思っています。

センターマッスル活性化マスターの尾関直人さんの
ブログが参考になるかもしれません↓
「嫌われているかもしれない」って悩んでいるあなた、本当に嫌われてますよ。

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