*相互理解への道* 気づきにくい編 | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

発達障害のある人達は自身のことに気づかないまま
就職をした場合、たいていうまくいかなくなります。

平均的な発達をしている人達であれば
5分でできるような仕事であっても、
発達障害の人達にとってはとても難しい仕事になることもあり、
1ヶ月も2ヶ月もかかったりして
上司から叱られたり、呆れられたりすることがあります。

また、自身の頭の中が混乱することも多く、
平均的な人達にとっては
「こうやれば簡単にできるよね」と思える仕事も
かなり複雑にしてしまい、
仕事の効率を悪くしてしまうこともあります。

そして、仕事への不安から
職場の人達に何度も確認をするため、
知らず知らずのうちに周りの人達の時間を
思いっきり奪ってしまっていることもあります。

この辺りから、本人が一番困っているのですが、
周りも相当困っているといった状態になります。

ひどい時は本人が病気になるまえに、
周りが病気になってバタバタと倒れていくことさえあります。

でも、本人はまだ「私は仕事に慣れていないから失敗する」と信じていて、
がむしゃらにがんばって仕事をしているのです。

がんばれば、がんばる程、失敗を重ねていくため、
自信がなくなっていっているのですが、
真面目ですから更にがんばります。

と同時に、上司からまた注意を受けるのではないか?と
びくびくするようになっていきます。

そうやって、次第に自己肯定感を下げていくことになるのです。

一方、周りで働く人達は随分前からその人の困難さに気づいていて
手を差し伸べたり工夫したりしているのですが、
本人が自身のことや周りの状況に気づきにくいといった特性から、
がむしゃらに仕事をし続けたりしますから、
周りも、その人を傷つけまいと黙っていることが多いのが現状です。

そのため、たいてい両者共倒れとなります。

こういったことにならないためにはどうするか?を
私達は常に考えなければなりません。

まずは、平均的な発達をしている人達は
発達障害のある人達は「気づきにくい」という特性を
知ることから始めるといいと思います。

そうすれば、どのように伝えると
気づいてもらえるかを工夫することができますね。

そして、発達障害のある人は
今の職場でうまくやっていきたいという希望がある場合は、
ある程度、自身のこだわりを捨てる等の
練習をした方がいいかもしれません。
※仕事は効率を求められますから、
いちいちこだわっていると仕事が進まなくなるからです。

それよりも、自分の特性やこだわりに合った働き方が
できる職場を見つけられるといいかもしれません。
もしくは自身の特性に合った職場を
自分でつくるというのもよさそうです。

つまり、ジョブマッチングが大切ということなのです