先日、私は三次元とも思える空間を移動していながら二次元の絵画状の人々を大勢見た。人々だけではない。彼らがいた街中の広場はもちろん周囲の建物もそうだ。すべてが白黒の絵であった。(詳しくは「不思議な円運動」をご覧ください。)
 

実はこうした体験は今回が初めてではない。私の記憶では過去にも数回あった。このうち二回は手記でその内容を記録している。そのひとつは「再び夢と体外離脱と意識の移動の三者合体の体験」で触れている。この体験があったのは2021年3月だった。離脱した私が訪れた世界は人も建物もすべてが絵だった。移動中、目の前に広がる世界は二次元の絵画の世界だった。私が浮遊状態で絵画の街を移動していると、ところどころで絵画が溶けるように消えていきその向こう側に本物の街が見えたのを覚えている。
そしてもう一つの体験は、時期は忘れたが数年前の事である。これも「夢見術」で触れている。離脱状態の私はこの時、眼下に油絵のような世界が広がっているのを見た。私は三次元的空間(*1)にいるのに目の前には広大な二次元の世界が広がっていた。とてつもなく大きなキャンバスに幾つもの山々が描かれていた。私が意識すると二次元状態にあった絵画は瞬く間に三次元の立体的な形状に変化していった。私の眼前ににょきにょきと大きな山がいくつも現れた。

 

こうした事例をみると確証は持てないが絵画の状態というのは創造の青写真かもしれない。もしそうであれば人間も創造できるという事か?
(*1)三次元的な目線で見ているが三次元空間ではない。