2019年ドバイターフ(首G1)はアーモンドアイが快勝しG1・5連勝!2着にもヴィブロス | いなりわんの競馬・徒然草~海外競馬情報と名牝・牝系~

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ドバイターフ → Wikipedia


 芝1800mで行われるG1競走。
 日本においてこの距離を最も得意とする馬は多数いるものの、日本でG1競走が無いためにここに目標を定める馬もいます。


 過去にも2017年ヴィブロス、2016年リアルスティール、2014年ジャスタウェイ、2007年アドマイヤムーン(ドバイデューティフリー、ナドアルシバ競馬場開催含む。)の4頭が勝利している日本馬に相性が良い競走。



 今年は日本からアーモンドアイヴィブロスディアドラのG1牝馬3頭が出走。


2019年 ドバイターフ(首G1) 13頭
芝1800m、北半球4歳南半球3歳以上、メイダン競馬場(3/30)、賞金総額600万米ドル
レース結果 (Emirates RacingRacing Post.com)
1着:アーモンドアイ 1分46秒78 馬場状態:Good
 
2着:ヴィブロス 1・1/4馬身 
 
3着:ロードグリッターズ 1/2馬身 
 
 
4着:ディアドラ 4・1/4馬身
 


 7番枠から好スタートを切ったアーモンドアイでしたが控えて中段の外目に付け、そのすぐ内にヴィブロス、これを見るような位置にディアドラが付ける。

 逃げてレースを引っ張るのはイギリスのセンチュリードリーム、2番人気のドリームキャッスルはラチ沿いの3番手好位に。


 よどみなくレースは流れて最後の直線へ。


 各馬が激しく手綱を動かして追いだされる中、アーモンドアイは持ったまま。
 鞍上のC.ルメール騎手が軽く促すと一気に突き抜け快勝。
 抜け出した後に差を詰められたのは、早く抜け出しすぎたので気を抜いたのでしょうか?


 2着にはアーモンドアイが通った跡を追いかけてきたヴィブロス、3年連続でドバイターフ(首G1)3着内というなかなかの偉業。

 3着には人気薄のロードグリッター、重賞勝ちはストレンゾールS(芝9ハロン、英G3)1勝のみですが、昨年のサセックスS(芝8ハロン、英G1)3着クイーンアンS(芝8ハロン、英G1)3着とG1でも実績がありました。
 唯一の重賞勝ちが芝約1800mのレースだったので、マイルよりこちらの方が合ったと言うことでしょう。


 上位3頭から離された4着にディアドラ、2年連続でまずまず頑張りました。


 日本調教馬が3頭出走して、1、2、4着を占め上々の結果でした。


 勝利したアーモンドアイは、デビュー2戦目から7連勝、G1・5連勝で海外初G1制覇を果たしました。
 ただ、この時期は地元のドバイ勢以外はまだシーズンが始まったばかり、古馬の有力どころはまだ始動すらしていない時期なので勝って当然とも言えるレースでした。

 今後は、当然凱旋門賞(仏G1)打倒Enableへの期待が高まりますが、まずは無事に帰ってきて次のステップへ向かって欲しいです。


 2着のヴィブロスは3年連続で馬券圏内、ドバイターフ(首G1)香港マイル(香G1)の4走だけで、日本で走った13戦で1億8609万円の3倍以上稼いでいると思われます。
 コレで引退とのことですが、Glorious Song~Balladeの直系と血統背景も素晴らしいため繁殖牝馬としても期待大です。


2019 Dubai Turf(芝2410m、首G1) レース映像

Almond Eye(アーモンドアイ)日本産 牝4(2015/3/10生)
 戦績:8戦7勝 (netkeiba.com)
  主な勝鞍:2019ドバイターフ(芝1800m、首G1)2018ジャパンC(芝2400m、G1)
   2018秋華賞(芝2000m、G1)2018優駿牝馬(芝2400m、G1)
   2018桜花賞(芝1600m、G1)2018シンザン記念(芝1600m、G1)

 血統:父ロードカナロア、母フサイチパンドラ、母父サンデーサイレンス (5代血統表)
 調教師:国枝栄(日)、馬主:シルクR、生産:ノーザンファーム



 ロードカナロアは芝1200m~1600mでG1・6勝、2013年JRA年度代表馬に選出された名馬。
 種牡馬としても初年度からアーモンドアイステルヴィオと2頭のG1馬を輩出し、2019年の種付料は1500万円まで高騰。


 フサイチパンドラ、2006年エリザベス女王杯(G1)を勝利した活躍馬。
 繁殖牝馬としては本馬が出るまでは、競走実績と血統背景からすると期待外れの感が否めませんでした。


 2代母ロッタレースは未出走ですが超良血馬半兄El Gran SenorはG1・3勝し1983年欧州年度代表馬、半兄*トライマイベストはデューハーストS(英G1)を勝利しています。

 4代母Best in Showの子孫は、世界中で大活躍しすでに40頭以上のG1勝馬が出ています。