現地時間の1月26日(土)16:57分にアエロリットが、ペガサスワールドカップターフ招待S(米G1、芝9.5ハロン:約1,911m)に出走を予定しています。
このレースは昨年までガルフストリームパークターフハンデ(芝9ハロン、米G1)として開催されていましたが、今年から名称と施行条件を変更して開催されます。
そこで、ガルフストリームパーク競馬場について紹介したいと思います。
概要はJRA-VAN Ver. WorldとWikipediaを見てもらった方が早いですね。
JRA-VAN Ver. World → https://world.jra-van.jp/course/us/gulfstream-park/
Wikipedia → https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E5%A0%B4
位置としてはアメリカの南東端、フロリダ半島の主要都市マイアミの北約30kmにあります。
アメリカでも最も暖かい地域になり、熱帯モンスーン気候に属しています。
冬でも平均気温は20℃程あり、最高気温は25℃程になります。
冬季におけるアメリカ東海岸における主要開催場となります。
ガルフストリームパーク競馬場 芝9.5ハロン
小倉競馬場
ガルフストリームパーク競馬場の芝コースは、1周7ハロン(約1400m、内ラチ沿い)で最後の直線は952フィート(約281m)です。
アメリカの典型的なダートの内側にある芝コースと言ったところです。特徴としてはコース幅が約52mもあり仮柵の位置によってコース設定に変化を付けています。
内ラチ沿いのイメージとしては小倉競馬場のダートコースを逆回りにまわる感じになります。
今回ペガサスワールドカップターフ招待Sで使用される芝9.5ハロンという距離は、昨年までのガルフストリームパークターフハンデから0.5ハロン距離が延長されています。
これは、芝コースの外側(内ラチから約29mの所に仮柵を設置)を使用し、最後の直線入口をスタート地点とし1周するコースになります。仮柵を外に設置する分距離が伸びた感じです。
馬場は速いです、主要距離のトラックレコードは以下のとおり。
8ハロンと9ハロンでもコースを一周回するので、助走距離を考慮してもJRAと同等の時計が出ると考えていいと思います。
芝 8ハロン(約1609m) 1分31秒41 Mr. Light (2005/1/3、条件戦)
芝 9ハロン(約1810m) 1分44秒51 English Channel (2007/2/22、条件戦)
芝12ハロン(約2414m) 2分22秒63 Twilight Eclipse(2013/3/23、パンアメリカンS(米G2)
芝はドバイや香港でも使用されている暖地型洋芝のバミューダグラスです。
JRAの競馬場(函館・札幌を除く)で主として使用されているノシバやエクイターフと同様に、ほふく茎と地下茎をもち、根は地下方向と横方向に伸びて成長していきます。
ガルフストリームパークの芝は、"ティフトン57"というバミューダグラスとアフリカギョウギシバの交雑種で、アメリカで人工的に作られた芝です。
ティフトンの特性としては種子を生み出すことが出来ず、繁殖はほふく茎と地下茎が伸びていって成長する栄養繁殖のみです。
ティフトンは繁殖力の高さとすり切れに対する強靱さから、サッカーやゴルフ場等の競馬以外の競技場でも多数使用されています。
香港の沙田競馬場の芝は”ティフトン419”という少し特性の違う種類を使用しています。
イギリスやフランス、ドイツ、アメリカの東海岸、中部地区などで使用されている寒地型洋芝は単株型が多く馬場を構成する要素としては大きく異なります。
土壌は砂50%と土50%(シルトサイズ=粒径が1/16mm~1/256㎜、砂より小さく粘土より荒いもの)で構成されています。
アエロリットは、10頭立ての4番枠と好枠を引けましたので、平坦小回りなのでスムーズに先手を取れたならば好勝負が期待できると思います。