2018年ドバイターフ(首G1)枠順確定、出走予定馬紹介 | いなりわんの競馬・徒然草~海外競馬情報と名牝・牝系~

いなりわんの競馬・徒然草~海外競馬情報と名牝・牝系~

近年活躍している世界の名牝及び名牝系、輸入繁殖牝馬情報、海外競馬情報(欧州・北米G1レース)とを中心に書いて行きたいと思います。
たまに、一口出資馬に関すること。コメント少なくて寂しいので疑問、感想何でも良いので書いてください


ドバイターフ → Wikipedia


 最近4年日本調教馬3勝している相性が良いレース。


 今年は例年に比して海外勢のレベルが低い上に、日本調教馬が5頭も出走。


 昨年の勝馬ヴィブロス一昨年の勝馬リアルスティールクイーンエリザベス2世S(香G1)勝馬ネオリアリズム秋華賞(G1)勝馬ディアドラエリザベス女王杯(G1)2着馬クロコスミアが参戦。


 対する海外勢のG1勝馬は、超低レベルだった前哨戦ジェベルハッタ(首G1)勝馬Blair Houseと、2016年夏のベルモントダービー招待S(米G1)勝馬Deauville2頭1頭のみ。



 今年もかなり高い確率で、日本調教馬が勝利する場面が見られると思います。



2018年 ドバイターフ(首G1)
芝1800m、北半球4歳南半球3歳以上、メイダン競馬場(3/31)、賞金総額600万米ドル

出走表(Emirates RacingRacing Post.com)





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Benbatl(ベンバトル)英国産 牡4(2014/2/15生)
 戦績:10戦4勝 (Racing Post.comEmirates Racing、Equibase)
  主な勝鞍:2018アルラシディヤ(芝1800m、首G2)

   2018シングスピールS(芝1800m、首G3)2017ハンプトンコートS(芝1800m、英G3)
 血統:父Dubawi母Nahrain、母父Selkirk (5代血統表)
 調教師:S.ビンスルール(英・首)、馬主:ゴドルフィン、生産:ダーレー


 ゴドルフィンの大将格。
 前走ジェベルハッタ(首G1)は、伏兵Blair Houseに不覚を取ったものの、レースは終始外を回す横綱相撲3/4馬身差2着

 前々走、前走は同コースの重賞を連勝していました。


 昨年3歳時は7戦2勝ハンプトンコートS(芝10ハロン、英G3)を勝利し、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝12ハロン、英G1)ではEnableから11馬身半差の5着英ダービー(英G1)ではWings of Eaglesから3・1/2馬身差の5着に入っています。



 Nahrainは英・仏・米・愛で10戦5勝フラワーボウル招待S(芝10ハロン、米G1)オペラ賞(芝2000m、仏G1)を勝利した名牝

 本馬が初仔になります。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Lancaster Bomber(ランカスターボンバー)米国産 牡4(2014/3/14生)
 戦績:15戦1勝 (Racing Post.com、Emirates Racing、Equibase)
  主な勝鞍:なし
 血統:父War Front、母Sun Shower、母父Indian Ridge (5代血統表)
 調教師:A.P.オブライエン(愛)、馬主:クールモアグループ



 クールモアグループ自家生産馬


 1勝馬ですが2歳時からG1戦線で活躍


 2歳時は6戦1勝デューハーストS(芝7ハロン、英G1)Churchillから1・1/4馬身差の2着BCジュヴェナイルターフ(芝8ハロン、米G1)Oscar Performanceから1・1/4馬身差の2着でした。


 昨年3歳時は9戦未勝利でしたが、セントジェームズパレスS(芝8ハロン、英G1)ではBarney Royから1馬身差の2着ウッドバインマイル(芝8ハロン、米G1)ではWorld Approvalから2馬身半差の2着BCマイル(芝8ハロン、米G1)ではWorld Approvalから1・1/4馬身差の2着マイル戦線で活躍。


 今年はココが初戦で、前走香港マイル(芝1600m、香G1)Beauty Generationから3・1/4馬身差の5着でした。


 半兄Excelebration(父Exeed and Excel)は、Frankelと同世代で何度も敗れながら、クイーンエリザベス2世S(英G1)などマイルG1を3勝した活躍馬。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Trais Fluors(トレスフリュオース)英国産 牡4(2014/2/27生)
 戦績:7戦4勝 (Racing Post.comEmirates RacingEquibase)
  主な勝鞍:2017ポールドムーサック賞(芝1600m、仏G3)
   2017ポンタルメ賞(芝1600m、仏-L)
 

 血統:父Dansili、母Trois Lunes、母父Manduro (5代血統表)
 調教師:A.ファーブル(仏)、馬主:Scea Haras De Saint Pair



 2015年タタソールズオクトーバー1歳セールにおいて、12万ギニーで落札されています。


 フランスのA.ファーブル調教師の管理馬。


 2歳時は10月にデビューし1戦1勝


 3歳時は3連勝でポンタメル賞(仏-L)ポールドムーサック賞(仏G3)を勝利。
 ジャンプラ賞(芝1600m、仏G1)Thunder Snowから1・1/4馬身差の2着ジャックルマロワ賞(芝1600m、仏G1)Al Wukairの4着とG1に手が届きませんでした。


 4歳になった今年初戦は、3月6日に行われたモンジュー賞(AW1600m、仏条件)2着でした。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Monarchs Glen(モナークスグレン)英国産 セン4(2014/2/5生)
 戦績:8戦4勝 (Racing Post.comEmirates RacingEquibase)
  主な勝鞍:2017ダーレークラブS(芝9ハロン、英G3)
   2017ファウンデーションS(芝10ハロン、英-L)

 血統:父Frankel、母Mirabilis、母父Lear Fan (5代血統表)
 調教師:J.ゴスデン(英)、馬主:K.アブドゥラ殿下



 K.アブドゥラ殿下ジュドモントファーム自家生産馬


 2歳時は2戦1勝、3歳春は3戦1勝でしたが、3歳秋になってハンデ戦2着の後、ファウンデーションS(英-L)ダーレークラブS(英G3)と連勝中


 今年はこのレースが初戦となります。
 EnableCracksmanを擁するJ.ゴスデン厩舎が送り込む上がり馬

 この馬が出走するためF.デットーリ騎手リアルスティールに乗れなくなりました。


 母の半姉Nebraska Tornadoは、仏オークス(仏G1)ムーランドロンシャン賞(仏G1)を勝利した名牝



 実績は見劣りますが、何と言っても昨年欧州を席巻したJ.ゴスデンF.デットーリK.アブドゥラ殿下のチームは怖いです。


 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Blair House(ブレアハウス)愛国産 セン5(2013/2/22生)
 戦績:13戦4勝 (Racing Post.comEmirates Racing)
  主な勝鞍:2018ジェベルハッタ(芝1800m、首G1)
 血統:父Pivotal、母Patroness、母父Dubawi (5代血統表)
 調教師:C.アップルビー(英、UAE)、馬主:ゴドルフィン、生産:ダーレー


 前走のジェベルハッタ(首G1)重賞初挑戦勝利し大金星をあげました。


 3~4歳時はイギリスで10戦2勝、昨年夏はクラス2の条件戦で11着16着に大敗していた条件馬。

 今年メイダンで走り、2000mのハンデ戦において連続2着、前々走1800mのハンデ戦を快勝し、ジェベルハッタ(首G1)に駒を進めました。

 ジェベルハッタ(首G1)にはゴドルフィン5頭出ししており、Blair Houseはその中で最下位扱いの☆帽でしたが、内から上手く馬群を捌いて抜け出し快勝。



 母Patronessはフランスで6戦未勝利ですが、母の全兄Poet's Voiceは英・仏・UAEで16戦4勝クイーンエリザベス2世S(芝8ハロン、英G1)など重賞3勝ジェベルハッタでも2着になっています。

 母の半姉*ゴールドティアラ(父Seeking the Gold)は外国産馬として日本で走り、ダート戦線で活躍しマイルチャンピオンシップ南部杯(日本ローカルG1)など重賞5勝


 母の半妹*ベストブートの孫に昨年のエリザベス女王杯(G1)を勝利したモズカッチャンがいます。


 日本にも縁のある良血馬ではあります。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Championship(チャンピオンシップ)愛国産 セン7(2011/3/15生)
 戦績:19戦6勝 (Racing Post.comEmirates RacingEquibase)
  主な勝鞍:2017ザビールマイル(芝1600m、首G2)
   2017アルファヒディフォート(芝1400m、首G2)

   2016ナショナルデイC(芝1600m、首-L)
 血統:父Exceed and Exce、母Aljafliyah、母父Halling (5代血統表)
 調教師:A.ビン・ハーマシュ(首)、馬主:Sheikh Mansoor bin Mohammed al Maktoum



 2~3歳時はイギリスで走り10戦2勝


 その後、UAEに移籍し5歳からメイダン競馬場アブダビ競馬場でのみ走っています。


 昨年はG2・2勝していましたが、今年はアルファヒディフォート(首G2)8着ザビールマイル(首G2)2着に敗れています。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Janoobi(ジャヌービ)南ア産 牡4(2013/9/20生)
 戦績:17戦6勝 (Racing Post.com、Emirates Racing、Equibase)
  主な勝鞍:2018ザビールマイル(芝1600m、首G2)2017デイジーギニー(南アG2)
   2017ガウンテンギニー(南アG2)2016プロテアンS(南アG3)
 

 血統:父Silvano、母Shasta Daisy、母父Rakeen (5代血統表)
 調教師:M.デ・コック(南ア)、馬主:ハムダン殿下


 前走ジェベルハッタ(首G1)Blair Houseから1馬身差の3着
 今年メイダン競馬場4走、前々走ザビールマイル(首G2)を勝利しています。


 南アフリカで重賞を3勝して、UAEに移動。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Leshlaa(レシュラー)米国産 牡4(2014/3/18生)
 戦績:14戦4勝 (Racing Post.comEmirates RacingEquibase)
  主な勝鞍:2017アナトリアトロフィー(ダート2000m、土-LG2)
 血統:父Street Cry、母ヴァインストリート、母父シングスピール (5代血統表)
 調教師:S.ビンスルール(英・首)、馬主:ゴドルフィン、生産:ダーレー



 前走ジェベルハッタ(首G1)Blair Houseから12馬身差の最下位11着
 今年のメイダン競馬場4走、2走前ドバイミレニアムS(芝2000m、首G2)2着、3走前に2000mのハンデ戦勝利しています。


 ブラックタイプ競走の勝利は、昨年9月にトルコに遠征しアナトリアトロフィーを勝利していだけです。


 実績的に明らかに劣ります。
 どういう経緯でC.スミヨン騎手がこの馬に騎乗することになったのかは気になります。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Promising Run(プロミシングラン)米国産 牝5(2013/2/7生)
 戦績:20戦6勝 (Racing Post.comEmirates RacingEquibase)
  主な勝鞍:2018バランシーン(芝1800m、首G2)

   2018ケープヴェルディ(芝1600m、首G2)2017アルラシディヤ(芝1800m、首G2)

   2016イスタンブールトロフィー(芝1600m、土G3)
   2015ロックフェルS(芝7F、英G2)

 血統:父Hard Spun、母Aviacion、母父Know Heights (5代血統表)
 調教師:S.ビンスルール(英・首)、馬主:ゴドルフィン、生産:ダーレー



 前走ジェベルハッタ(首G1)は、Blair Houseから2馬身差の4着でした。
 メイダン競馬場で重賞3勝を挙げている、メイダン巧者。