Bande annonce Qatar Prix de l'Arc de Triomphe 2017
前哨戦が終了し、凱旋門賞まであと10日となりました。
アークトライアル上位馬の動向や、別路線組の予定も大分見えてきましたのでまとめ。
全般としては近年勝馬を多く出している愛チャンピオンS(愛G1)、ヴェルメイユ賞(仏G1)、バーデン大賞(独G1)等のステップレースの勝馬がほとんど出てこないという状況。
また、3歳牡馬の中長距離路線のレベルが低調であり、さらに英ダービー勝馬Wings of Eagles、パリ大賞勝馬ShakeelといったG1勝馬が故障ですでに戦線離脱しています。
3歳牝馬のEnableが人気・実績ともに一頭抜けていて、それ以下が団子状態で続いている状況。
セントレジャーS(芝15ハロン、3歳牡・牝、英G1) 9/16 ドンカスター競馬場
1着:Capri(カプリ) 凱旋門賞に登録あり。7月1日に愛ダービー(芝12ハロン、愛G1)を勝利してから、2ヶ月半振りとなったこのレースを快勝。
15ハロンを走った後の中1週と厳しいローテーションだが出走に前向き。
ヴェルメイユ賞(芝2400m、3歳以上牝馬、仏G1) 9/10 シャンティイ競馬場
1着:Bateel(バティール) 凱旋門賞への登録がないため出走には12万ユーロ(約1500万円)の追加登録が必要。凱旋門賞へは行かず10月18日にイギリスのアスコット競馬場で行われるブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ&メアズS(芝12ハロン、英G1)へ向かう模様。
2着:Journey(ジャーニー) 凱旋門賞の登録はあるが、J.ゴスデン厩舎で鞍上F.デットーリとEnableとかぶっているため回避。昨年勝利しているブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ&メアズS(英G1)連覇を目指す。
3着:Left Hand(レフトハンド) 凱旋門賞登録あるためこのまま出走の予定。ヴェルメイユ賞(仏G1)3着から凱旋門賞という4歳牝馬といえば、2012年の凱旋門賞勝馬Solemiaですね。馬主も同じヴェルテメール兄弟。
ニエル賞(芝2400m、3歳牡・牝、仏G2) 9/10 シャンティイ競馬場
1着:Craksman(クラックスマン) 凱旋門賞に登録はあるが回避の方向。元々、前走グレートヴォルティジュールS(英G2)が年内最終戦の予定だったが、一応使ってみたら圧勝。
馬主のA.オッペンハイマー氏は来年に目を向けており今年はこのレースで最後の模様。F.デットーリ騎手が確保できないというのも大きいし、一昨年Golden Hornで勝利していることもあり無理に出る必要はないというところか。
この馬もJ.ゴスデン厩舎で鞍上がF.デットーリ騎手ということで、Enableと被っています。(どうやら出走する方向になりそう、今週末に決断を下すとのこと)
2着:Avilius(アヴィリオス) 凱旋門賞に登録無し、追加登録が必要。
3着:Finche(フィンシュ) 凱旋門賞に登録無し、追加登録が必要。
2頭ともに馬主の資金力としては追加登録に問題は無いが、このレース結果で追加登録してまで出てくるかは…
4着:Ice Breeze(アイスブリーズ) 凱旋門賞に登録あり、Enableと同じK.アブドゥラ殿下の馬なので、サポートとしての出走はあるかも。
フォワ賞(芝2400m、4歳以上牡・牝、仏G2) 9/10 シャンティイ競馬場
1着:Dschingis Secret(チンギスシークレット) 元々凱旋門賞狙いで、国内のバーデン大賞(芝2400、独G1)ではなくこちらを使ってきました。
2着:Cloth of Stars(クロスオブスターズ) 凱旋門賞に登録あり予定通り出走予定。
3着:Talismanic(タリスマニック) 凱旋門賞に登録無し、昨年も大敗しており追加登録は無さそう。
4着:サトノダイヤモンド
5着:Silverwave(シルバーウェーブ) 凱旋門賞に登録あり、普通に出てくるでしょう。
アイリッシュチャンピオンS(芝10ハロン、3歳以上、愛G1) 9/9 レパーズタウン競馬場
1着:Decorated Knight(デコレイテッドナイト)
2着:Poet's Word(ポエツワード)
ともに凱旋門賞登録無し。距離も合わないので出るとすれば10月18日の英チャンピオンS(芝10ハロン、英G1)
3着:Eminent(エミネント) 凱旋門賞に登録はあるが、ココを勝てば出走する予定だった。負けたので出ないでしょう。
愛メイトロンS(芝8ハロン、3歳以上牝馬、愛G1) 9/9 レパーズタウン競馬場
2着:Winter(ウインター) 凱旋門賞に登録あり。2000mまでの3歳牝馬女王、僚馬Hydrangeaに不覚を取ったがG1・4勝の実績馬。10ハロンまでしか経験無し。
バーデン大賞(芝2400m、3歳以上、独G1) 9/3 バーデンバーデン競馬場
1着:Guignol(ギニョル) 凱旋門賞に登録無し、11月1日のバイエルン大賞(独G1)連覇を目指す。
2着:Iquitos(イキートス) 凱旋門賞に登録あり、予定通り出走予定。
アイリッシュセントレジャー(芝14ハロン、3歳以上、愛G1) 9/10 カラ競馬場
1着:Order of St George(オーダーオブセントジョージ) 当初はオーストラリアに遠征しメルボルンカップ(芝3200m、豪G1)へ向かう予定だったが、このレースの9馬身差圧勝とその後発表されたメルボルンカップのハンデ58.0kgを嫌い、昨年3着の凱旋門賞へ向かうこととなる。
ヨークシャーオークス(芝12ハロン、3歳以上牝馬、英G1) 8/24 ヨーク競馬場
1着:Enable(エネイブル) 凱旋門賞に登録無しだが、予定通り追加登録をして出走予定。
インターナショナルS(芝10.5ハロン、3歳以上、英G1) 8/23 ヨーク競馬場
1着:Ulysses(ユリシーズ) 凱旋門賞に登録あり。当初は11月4日のBCターフ(芝12ハロン、米G1)に直行の予定だったが、一転して出走に前向きな様子。
今年のフランス牡馬2冠馬Brametot(ブラムト)は、2冠制覇後初出走となったギョームドルナノ賞(芝2000m、仏G2)で勝馬Eminentから9馬身差の5着に大敗、凱旋門賞へは出走する予定。
今年のサンクルー大賞(芝2400m、仏G1)勝馬Zarak(ザラック)は、フォワ賞(仏G2)に登録があったが回避、昨日の調教で動きを確認し出否を決めるとの事だったがGoが出た。
昨年の凱旋門賞2着馬Highland Reel(ハイランドリール)、7月29日のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝12ハロン、英G1)でEnableから9馬身差の4着に敗退、その後出走しておらず凱旋門賞へは直行する。