沖縄戦を乗り越えて7 | 色即是空。虚構による化身でしかないのなら、せめて今を楽しくEnjoy your life

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たとえ明日が見えて来なくても歩いて行きます。どこまでも。

Y「こんな事もありました。ある時、私が川へ行ったら{助けて助けて}と叫ぶ女の人が居たんです。

 

よく見ると破水して産む寸前。

 

周りは私しか居ないし、やり方も判らない。でも私がやらないと仕方なかったので

 

川岸にあった尖った石を見つけてきて、その女性のへその周りを切って子供をとり上げたという事もありました。」

 

「えっ~そんな事あったんですか。その時、何歳だったんですか?」

 

Y「13歳でした。」

 

「・・・」

 

「終戦はどうだったんですか?」

 

Y「そんなこんなで何とか生き延びて山に行ったり川に行ったりして身を隠しながら生活していました。

 

あまり歩き回ると敵に見つかると思ったので。

 

でも結局は米軍に保護されました。

 

私が今日まで生きてきたというのも戦争で死んで逝った人達を弔いたかったんです。

 

それが今日まで生きてこられた強い糧になりました。」

終わり

 

岡崎 交通事故 接骨院