佐賀公演2日目の挨拶で
羽生選手はこんな風に話し
をしてくださいました。
一部抜粋し文字起こしします
羽生結弦選手：
えっと
本当に今いろいろなことで
あの、みなさんのなかでも
ニュースを見たりとか
あの自分自身も毎日毎日
いろんなニュースを見たり
今日、たまたまなんですけど
広島の原爆の話だったりとか
そういう話の特集を
見たりとかしていて
自分たち若い世代っていうは
２０代の世代っていうのは
本当に、なかなか
そういう機会にふれることも
そういう話題にふれることも
少なくなってきましたし
自ら進んで勉強しないと
わからないことも
たくさんあって
で、ここ佐賀って
長崎にも近いって
いうこともあって
その、原爆の話とかも
すごくすごく重く受けとめながら
今日を過ごしていました
今回のこのICE STORY
→RE_PRAY←という中で
命っていうことについて
たくさんたくさん考えるような
物語を言葉たちを
綴ってきたつもりです
その中でも、やっぱり僕らは
話を聞くことしかできなかったり
いろんなニュースに
触れていく中で
数字としてのいろんな視野
生命としての止まる
ということを見たり
また僕ら自身がまだ動いている
生きているということを
なんか実感することしかできなくて
何が僕たちにはできるんだろうって
毎日毎日、正直
悩むこともあります
ただ、こうやって
自分が滑ることだったり
今日のレクイエムだったり
いろんなプログラムたち
物語たち、言葉たちに
これからも祈りをこめて
滑っていって
表現していくつもりですし
また、皆さんと共に前に進んで
皆さんと共に希望を
そして祈りを
いろんなところに
世界中に届けることが
できたらいいなと想いながら
滑らせていただきました
そんな祈りが
みなさんに届きますように
それもまた願いながら
これからもますます
滑っていきたいなと思います
このような場をみなさんで
作ってくださり
そして祈ってくださり
応援してくださり
本当にありがとうございました
羽生選手がたまたま見ていたという
広島の原爆の話は1月14日朝8時25分
NHKで放送されていました。
番組内容を見ていたら早稲田の学生。
核兵器がもたらす悲劇を次の世代に伝えていくことは僕自身の使命
そんな強い思いで、活動され、少しでも世界をよくしたいと頑張っていらっしゃいました。
朝日新聞にも活動が取り上げられていました
羽生選手が「若い世代」だと自らを話されていたことも、自分の中ではとても印象深くて。29歳という年齢の概念は“20代”なんだ。まだまだ可能性がたくさんある。さまざまなことを学んで、挑戦して、上手くいかないこともあるかもしれないけれど、自らが考えて行動していくことが大切なんだってことを強く思っていらっしゃるのだなって感じたんです。そして、その先にあるものって、自分の幸せとか利益とか、そういうことではないんだなって。毎日毎日、自分にできることはないかと考え、祈りや希望を世界に届けたいと願っている。その想いのまっすぐさ、美しさがきっと全身に滲み出ているのだなって、あまりの綺麗さに光って消えてしまいそうだった佐賀公演を思い出した朝なのでした。
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