アルトゥール・ドミトリエフ選手(28)が来シーズン復帰し、4回転アクセルにも挑戦したいという意欲をMATCHのインタビューで明かしていましたのでご紹介しますね。
インタビューで羽生結弦選手についても少し話しが及んでいます。たいへん長いので一部のみ抜粋します。
「AK-47(ロシア制自動小銃)のようなジャンプ。 ただ撃つことが重要です。」
アルトゥール・ドミトリエフ:スポーツへの復帰と4回転アクセルのための戦いについて
記事マリーナ・チェルニショワ-メルニック 4月4日
写真:©RIA Novosti / Vladimir Song
数年前、アルトゥール・ドミトリエフは技術的な進歩で男子シングルスケーティングのファンを驚かせました。彼は歴史上初めて不可能と思われていた「トリプルルッツ-トリプルフリップ」コンビネーションを成功しました。
それから彼は宇宙へのジャンプを征服しようとしました-4回転アクセルです。ですが 怪我や精神的疲労のため、キャリアを一時停止しなければなりませんでした。
アーサーがリセットし、どのように戻って最初から始めたいのかを理解するのに2年かかりました。
マッチTVは、スポーツにおける彼の主な願望、アメリカでの生活、ひどい怪我、そして男子シングルの進歩の秘密について学びました。
Qテクノロジーは、このような強力なジャンプ(4A)を実現するのに役立ちますか? たとえば空気力学を改善する場合は跳び方を変更しますか?
僕の経験に基づいて、良い形と筋力が重要であると言います。
それは準備された筋肉です。 最新のテクノロジーにより、トレーニングを優れた品質でビデオに記録できるのは良いことです。 タマラ・ニコラエフナ・モスクビナは革新者でした。彼女は生徒の要素をカメラで撮影し、全員が見て分析しました。 そして現在は大画面でスローモーションで再生できあらゆるターンを追跡することができます。 それは大いに役立ちます。
はい、プルシェンコは僕に多くの刺激を与え、インスピレーションを与えてくれました。生徒の立場からすると、彼には大きな可能性があると言えます。今のところ、彼ほどの経験と成果を持ったスケーターはほとんどいません。プルシェンコが多くの人から批判されていることは知っていますが、正直、その理由はわかりません。 彼を応援したいです。これまでの大きな経験と強い仲間の存在で実を結ぶと信じています。 すぐにではありませんが、今後数年で結果が出ますよ。 時と忍耐が必要です。 プルシェンコのチームは正しい方向に進んでいると思います。
Qウルトラシジャンプ(4A)はどう思いますか? もう無理だと諦めていますか、それとも「着氷するだけ」ですか?
僕はただすべての不必要な考えを捨てようとします。 それはAK-47(ロシア制自動小銃)のようなものです。ただ撃つことが重要です。 すべてが吸入-呼気に至るまで解決されなければなりません-すべてのダッシュ、すべてのステップ。 これができるようになると、すべてがトーナメントのマシンレベルで行われます。
Q男性のシングルスケーティングの歴史の中で、あなたにとって特別な要素を選び出すことはできますか? ヤグディンとカート・ブラウニングのトラックのように。
ヤグディンのスケートは議論の余地がありません。 とても綺麗で、毎回思い出したいです。 彼は複雑さだけでなく、視覚的構成、視聴者への強調、派手さも必要だという一例です。
今シーズンのネイサン・チェンのフリーは好きです。
Я бы уподобил массу интересных переходов между элементами в программах Юдзуру Ханю в этом сезоне. Ценю и его путь в спорте, и постоянную новизну. Все выглядит так насыщенно и одновременно легко!
羽生結弦のプログラムの要素間の興味深いつなぎをたくさん挙げたいと思います。 彼のスポーツへの道と絶え間ない斬新さの両方に感謝します。 すべてがとても豊かで同時に簡単そうにやっているように見えます!
(ざっくり意訳終わり)
いかがでしたか?久しぶりのドミトリエフ選手。2018-19シーズンの後に怪我をされていましたが、いろいろな経験(インタビューないで長く語っていらっしゃいます)を経て、2021-22シーズンはB級試合から出場していく意向を表しています。そして、インタビューの中にあったように、とにかく4Aを撃つと意欲を話しています。
私は個人的にはスケーターの夢である4Aをライフルに例えてマシンのように「撃ちまくる」という考え方は賛同できません。ですが、誰にとっても4Aを世界初成功できたら・・・・はたまらない魅力でしょう。とくに今のルールではqマークがつく時代。転倒しても1/4以内の回転不足なら認定されてしまうのですから、2018-19シーズンのドミトリエフ選手の演技を思い出すと、プログラムの世界観とかそういうことではなくて、世界初ということに賭けるという思いが強いように感じられました。
ですが羽生選手が目指しているのは加点がつく美しい4Aです。その上プログラムに溶け込んだジャンプです。
平昌五輪金メダル会見の時に「もし自分が初めてでなくても、成功させたい」そんな風に話していたのは、ドミトリエフ選手が4Aを練習していることをご存知だったからだとも思います。
またネイサンも世界選手権2021の記者会見で「隣(羽生選手)で4Aを跳ぶっていってるから、僕もがんばらないと」と、なんとなくほのめかすような発言もしていましたね。
4Aを跳びたいと願い挑戦する選手は今後、若い世代を中心に増えてくると思います。
写真:田口カメラマン
それは羽生選手がずっと夢である4A を叶えたいと思っている姿を、発言を聞いてきていたからかもしれません。
いつの間にかすべての選手たちの夢が「羽生選手の4A成功」になっているようにさえ感じられる瞬間があります。
夢がかなう瞬間を拍手と歓声で讃える光景を
イメージして、それが実現するようにと予祝
をしておこうと思うのです。