24.01/04 国立公園雲仙大観鳥瞰図 | 田舎のあれこれ

田舎のあれこれ

信州信濃の「田舎のあれこれ」

1935(昭和10)ころ発行
雲仙温泉宮崎旅館発行の鳥瞰図だろうか
著者は金子常光である

長崎県島原半島を中心に雲仙温泉が描かれている
手前が天草諸島

右手が島原湾、有明海

左手が橘湾


本州は下関大阪東京と続く

鉄道は島原鉄道を始め
鹿児島本線、長崎本線など

 

雲仙国立公園中心略図

 

裏面は雲仙と周辺の案内

そして通信欄があり畳んで

郵便物として投函できるタイプになっている

通信欄に文を認めると3銭

そうでないときは2銭で郵送できる

 

発行年を1935年昭和10年頃と想定した理由

・雲仙国立公園指定は昭和9年

・雲仙への旅程案内に

『日支連絡船による・・・上海丸又は長崎丸にて神戸出帆

・・・長崎着』とあり

1937(昭和12)年7月8日盧溝橋事件により始まる

日中戦争により長崎-神戸間が休止となったのは昭和13年

 

雲仙国立公園中心略図にあるホテルは4つの記載がある

宮崎旅館、九州ホテル、新湯ホテルそして県営ホテルである

この「県営ホテル」を雲仙観光ホテルのことだろうと想定した

『国から融資を受けた長崎県は堂島ビルディング橋本喜造に建設と運営を依頼・・・1935(昭和10)年10月10日に国有地及び県有地約3,200坪の敷地に雲仙観光ホテルが誕生した。』

ウイキペディアから引用

 

以上から昭和10年頃と想定したが如何だろう

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

この時期の金子常光の鳥瞰図

 

阿蘇山鳥瞰図

1932年昭和7年3月発行

 

諏訪大観鳥瞰図

1932年昭和7年5月発行

 

1935年昭和10年8月発行

 

中部日本縦貫(豊川・鳳来寺・田口・三信・伊那)鉄道鳥瞰図

1935年昭和10年11月発行

三信鉄道株式会社鳥瞰図

1934(昭和9)年ころの印刷