3/4 豊川鉄道 鳳来寺鉄道 三信鉄道 伊那電気鉄道 飯田線 鳥瞰図 | 田舎のあれこれ

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飯田線秘境駅号から一部抜粋&追記

 

飯田線は豊川鉄道、鳳来寺鉄道、三信鉄道、伊那電気鉄道の私鉄4社が戦時中に日本の真ん中を縦断する、この路線を戦略的にも重要なことから国有化されたものです

 

その飯田線の鳥瞰図をアップします

 

「中部日本縦貫(豊川・鳳来寺・田口・三信・伊那)鉄道鳥瞰図」

昭和10年11月5日印刷11月10日発行 金子常光画 サイズたて17×よこ76cm)

鳥瞰図の右は南の太平洋から左は、北の日本海まで

そして、南アルプス、中央アルプスが描かれている 

飯田線が豊橋から北に向かい

途中から諏訪湖を源とする天龍川に沿って北上している

 

付けた付箋は現在の駅名を表示した

左端の付箋「赤穂」駅は現在「駒ヶ根」駅

駒ヶ根駅は、今回の秘境駅号が3月、上りの始発駅となるところ

豊川鉄道は1897(M30)年 豊橋-豊川間が営業開始 長篠(現大海)まで全通したのは1900(M33)年

伊那電気鉄道は1909(M42)年 辰野-松島間が開業 天竜峡まで全通したのは1927(S2)年

鳳来寺鉄道は1923(T12)年 長篠-三河川合間が全通

三信鉄道は1932(S7)年 天龍峡-門島 1933(S8)年 三河川合-三信三輪(現東栄) が開業して順次それぞれ両側から工事が行われ 大嵐-小和田間が1937(S12)年に開業し全通

これで飯田線が全通になる

なお、この鳥瞰図が発行された1935(S10)年は「温田、中部天龍間37.1㎞目下工事中」と裏面の沿線案内に記載有り

鳥瞰図の裏面

 

三信鉄道の鳥瞰図

「三信鉄道株式会社」鳥瞰図

1934(昭和9)年ころの印刷か(開通時期は門島が1932年、佐久間が1934年)

金子常光画 サイズたて16cm×よこ45cm

縦貫鉄道鳥瞰図より1年くらい前のものだと考えられる

三信鉄道の鳥瞰図であるから三信鉄道が中心に

北から直江津、東京、豊橋、名古屋、大阪と描かれている

縦貫図とは左右が入れ替わっている

面白いのは表紙の絵が同じ構図で描かれていること

三信鉄道の方が先に描かれたのではと想定したが

三信には左上に「天龍峡」と書かれている

この絵の参考とした風景はどのようなものだったでしょうか

中と下の写真は「壮美快絶山水美の優 天龍くだり」と印刷された

袋に16枚入っている絵葉書のうちの2枚

袋の裏には「天龍峡14.7.27」のまるいゴム印が押されている