先日、米子の山陰歴史館で開催されている「大ヘッドマーク展」にお邪魔してきました。
山陰歴史館の外観です。レンガ造りのレトロな建物。
昭和5年に建てられた、旧米子市役所を再利用したもので、市の有形文化財にもなっています。
入り口はご時世柄か、開放状態でした。この扉、私が通っていた小学校を思い出します。
ヘッドマーク展の会期は7月25日までと長いので、今からでも十分行けます。ぜひぜひ!
受付で300円の観覧料を支払い、いざ中へ。
と、すでに上の写真で見えておりますが(笑)、最初に寝台特急「出雲」のヘッドマークがお出迎えです。
2006年まで山陰本線経由で運行されていた列車のヘッドマークです。現在運行している「サンライズ出雲」の方向幕に「伯備線経由」とあるのは、この列車があったからなんですよね。(サンライズは1998年デビュー。)
私の実家が山陰本線沿いにあるため、運行最終日はカメラ片手に撮影しにいった記憶があります。(写真はどこかにいってしまいましたが・・・)
在りし日の出雲号の勇姿。多客時には鳥取駅のホームをいっぱいいっぱい使用する編成でした。
甲子園応援列車のヘッドマークです。こちらは鳥取県バージョン。
今や鳥取城北が常連校の鳥取ですが、80年代~00年代までは「強い私立」といえば倉吉北でした。「山陰の暴れん坊」という異名もあったみたいで。なるほど、今は違うかもしれませんが、「暴れん坊」というフレーズは倉北には妙にマッチしてますね。(笑)
こちらは島根県バージョン。左側の「松江第一」は現在の開星高校です。大社はこの時が甲子園に出た最後かな?
島根県は今や、石見智翠館、立正大淞南、開星が私学3強を形成しており(益田東まで含めると4強)、公立校は中々苦戦している状況。近年でトーナメントを勝ち上がって甲子園に行ったのは2016年の出雲高校ぐらいでしょうか。
話を鉄道に戻しまして(笑)、お次は「やくも」のヘッドマークです。
左は準急時代のもの、右はキハ181系で運行されていた時代のモノです。準急時代のものは手書き?手彫り?でしょうかね。
こちらは「特急まつかぜ号」のヘッドマークです。キハ181系での運行でした。
写真のように、一度は「さよなら」運転をされたまつかぜですが、現在では「スーパーくにびき」から名称を変えた「スーパーまつかぜ」
として「復活」を果たしています。
その「まつかぜ号」の指定席特急券です。マークシート形式でしょうか?駅員さん大変そう・・・
ちなみに広告欄に「浅津温泉」とありますが、これは今の「羽合温泉」です。
お次は、京都~鳥取・米子間を山陰本線経由で走っていた特急「あさしお号」のヘッドマークです。ヘッドマークのモチーフは・・・サンライズですね。(笑)
この列車は特急「スーパーはくと」が京都発着になった際に廃止になりました。山陰本線経由だと4時間ほど、智頭急行経由だと3時間ほどなので、さすがに勝ち目ないですよね。こちらも、キハ181系での運行でした。
この「あさしお号」、一時期は金沢~出雲市という、とんでもない区間を走っていたようです。どういうルートだったのでしょう?
ちなみに、この弾幕が掲げられているのは地上時代の鳥取駅。
お次は快速列車のヘッドマークです。
左の「わかとりライナー」は現在「とっとりライナー」として、右の「しまねライナー」は「アクアライナー」として走っています。
当時の使用車両は急行型気動車のキハ58系。山陰線高速化後はキハ121・126系での運用に変わりました。
私が高校生の頃(2003年あたり)まではギリギリキハ58系でしたね。
そして、国鉄最終日とJR初日のヘッドマーク。
私・はやて、JR発足と同い年なんですよね。たまに「~周年きっぷ」とか発売されますが、=年齢なので「年を重ねたなぁ・・・」とため息
しかでないのが現状。(笑)
梨をあしらった鳥取県バージョンと、宍道湖の夕日をイメージした島根県バージョンのJR発足記念のヘッドマーク。
何故か梨のイラストがリアルになった、鳥大前駅開業時の記念ヘッドマーク。もう四半世紀前になるんですね。
私立大学名の駅は結構ありますが、国立大学の名前の駅って、全国的にも珍しいですよね。(あとは大分大学前ぐらい?)
地味に鳥取空港最寄り駅でもあります。
2018年3月で廃線となった三江線のヘッドマークも置いてありました。
ちょっと前に三江線の廃駅巡りをしてきたので、その投稿をした際に詳しく触れようと思います。
路線図と沿線風景も飾られていました。伊賀和志駅は若干意心地が悪そうです。(笑)
最後に大社線SLのヘッドマーク。
1990年に廃止されたJR(国鉄)大社線ですが、旧大社駅はそのまま残されているので、ぜひ出雲大社に行かれた際は立ち寄って欲しいですね。ただ、勢溜から徒歩20分くらいかかります。(ライバルの一畑電車・出雲大社前駅は勢溜から徒歩5分ほど。この距離が両線の運命を左右したといっても過言ではないでしょう。)
展示数はそこまで多くないですが、山陰の優等列車や時代の変遷が分かって、非常に面白かったです。会期中にもう一回ぐらい行こうかな?(笑)