【2024年更新】タコ釣りテクニック その3-1 誘いの使い分け 魅せる誘い | キスとたこを愛する変態様の釣物語?

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エギの誘い(アクション、動かし方)についてはオモリを底から離さず小突く、20秒に一回程度空アワセというような内容の記述なり解説が多く見受けられます。

 

私の経験上、これだけやっていても🐙の釣れる確率を上げることは極めて困難だと考えています。

 

と言うのは全員が同じ動きをさせていては🐙に特別感を与えることが難しく、差別化が出来ないためほぼ運任せの釣りになってしまいます。

 

それを回避するためにテクニカル系小物と同様に、誘いについてもバリエーションを細分化し、その日の状況に合わせて最適な誘い方を選択することで🐙を引き寄せる確率が上がると考えます。

 

実際これがハマると一人だけ爆釣なんてことも起こりますウインク

 

私の場合、数ある誘い方の中から魅せる(見せる)誘いと乗せる誘いというカテゴリーに分類しています。

 

 

上記図の黄色いゾーンが乗せる誘い、青いゾーンが魅せる誘いのエリアとなります。

 

魅せる誘いは基本的に縦の誘いです。

 

エギを跳ね上げ、フォールさせることでタコにエギの存在をアピールすることが目的です。

 

誘いとしてエギを跳ね上げる高さは約50cm、これはタコの視界に入っているであろう自分の予測からこの高さを基準にしています。状況に応じて下記のように跳ね上げる高さ、段数を変えています。

 

 

 

・単段

シンプルに1回エギを跳ね上げます。

 

・2段

小さくエギを跳ね上げた後に大きく跳ね上げる。これはアオリイカエギングのスラッグジャークを参考にして誘いの一つとして組み込んでいます。2段目を跳ね上げる際にティップにラインが絡んでいるとティップが折れる可能性が高いので注意する必要があります。

 

・3段

等間隔にエギ3回を跳ね上げます。これはカワハギ釣りの誘い上げを参考にして誘いの一つとして組み込んでいます。

 

頂点への到達時間は1段<2段<3段となります。船の流れ、ストラクチャーの形状、エギを横移動させたい距離に合わせてこれらを使い分けています。

 

 

次にフォール時の動きについて、フォールのさせ方は1パターン増えて4パターンを使い分けています。


 

・フリーフォール

エギを跳ね上げた後に即ティップを下げ、ラインスラッグを出した状態でそのまま着底させます。

 

・カーブフォール

エギを跳ね上げた後にラインテンションをかけたままゆっくり着底させます。

 

・3段フォール

カーブフォールにカワハギ釣りの誘い下げ要素を組み込んだ方法です。

 

・低空滑走

フリーフォール中にラインテンションをかけ、着底させずに底ギリギリをトレースするようスイムさせます。この間シェイクを入れることもあります。

 

 

魅せる誘いの使いどころ

 

状況、ポイントによって異なるため、明確な基準はありませんがあえて言うならば下記のタイミングです。

 

・時間

何秒~何10秒に1回と時間基準で打ち込む。

 

・ライン角度の変化時

船の移動速度、流れ方向変化、水深変化、根掛かり、何かが引っかかった(海藻、ゴミ、根掛かったライン、🐙が乗った 等)様々な要因によってライン角度が変化します。この時にどの要因なのかを五感をフル稼働して即座に判断し、回避行動、仕切り直しを含めて魅せる誘いを打ち込みます。

 

・両隣でタコが乗ったとき

近くに他の個体がいる可能性が高いのでここがエギの魅せ所です🐙🌟

 

・ピンスポットでタコが居そうなポイント

経験上、高確率でタコが付いているポイントがいくつかあります。その近辺を通る際には積極的に魅せる誘いを打ち込みます。

 

魅せる誘いは跳ね上げ+フォールで1セットです。打ち込むときは毎回1セットというわけではなく、左右交互に複数回振ってペンシルベイトのドッグウォークのように動かすこともあります。全ては状況次第でどの動きが良いかは日によって異なります。上記組み合わせを一通り試してタコの反応が良かった動きをその日のメインアクションにしています。

 

ただ、タコの意識が上方向に向いていない日はどれだけやっても効果は極めて低く、やっても疲れるだけなのでそんな日は乗せる誘いのみに集中します。

 

独り善がりのプレーでは無く、相手を尊重することが大切ですウインク

 

一つのやり方に固執すると状況次第で見向きもされなくなります。

 

人間関係と同じですね(笑)

 

 

最後に魅せる誘いの最大の注意点ですが。

 

魅せる誘いを多用しすぎるとタコがエギに乗れません!!

 

タコの水中動画なり飼育動画を見ているとタコは横方向への動きは俊敏、得意であっても縦方向の早い動きに対しては上手く捕獲することが苦手なようです。

 

獲物を捕獲する際は必ず上から抑え込んでいますから上方向への移動する獲物の捕獲は特に苦手なのではと推測しています。

 

これはイイダコ釣りにおいても顕著に表れ、テンヤやスッテがぺろぺろ浮いたり沈んだりという動きをすると

 

全くと言っていい程乗りません。

 

どことなくカワハギの摂餌の得意不得意に似ていますてへぺろ

 

 

このことから魅せる誘いはあくまでタコにアピールしてタコを寄せる、興味を引くことだけが目的であり、魅せる誘いで寄せて乗せる誘いで抱かせるのが基本です。これが上手く出来るようになれば様々な状況に対応してタコの乗り数を増やせる確率が大幅に上がります。

 

次は乗せる誘いについて書いていきます。