先日ヒアリングを行った、
西三河農林水産事務所
幡豆農地整備出張所 管轄の
平成26年度の
西尾市内の整備事業についてですが、
(その時の内容はコチラ をクリック)
その時も書いた通り、
資料を見ながらの説明だけでは
理解に不十分だと感じたので、
現場調査をさせていただくよう依頼し、
本日、所長さんと担当職員さんの案内で
いくつか現地調査してきました
現場を一度見れば理解度は一気に高まります
現地調査を申し出て正解でした
その一部をご紹介します
水環境整備事業を2つ
一つ目は、
土地改良事業によりパイプライン化された
新矢作川用水の周辺を対象に
農業水利施設の保全管理を第一に考えた上で、
水辺空間等を活用し、
地域の住民のみなさんに親しんでいただける
快適な空間を創る事業です
同一事業で整備されたところを
5か所見させていただきました
平成17年から進められている事業であり、
既に利用されている施設では、
地域の皆さんに親しまれ、
ボランティアで維持管理されているところもあり、
またその活動が農林水産省から表彰されるなど、
整備事業が上手く地域に溶け込んでいる状況などを
確認することができました
二つ目は、
矢作古川頭首工の魚道整備事業です
この矢作古川頭首工は、
かんがい用水を取水する農業用取水堰で、
受益面積A=970haの用水源としての
役割を担っています
昭和39年に完成され、その後老朽化し、
従来機能を維持することが困難となったため、
平成15年~平成20年にゲート設備堰柱等の
改修・補修を行ったところ、
魚道施設が未設置であったことから、
魚類等の水生生物の遡上が阻害され、
増繁殖に支障をきたしているとともに、
地元漁業にも支障をきたしています
関連漁業組合から魚道設置に関する要望も出され、
実験・調査を行ったところ、
実際に魚類等の遡上が確認されたため、
この事業で魚道設置整備を行う事で、
河川環境及び生態系の保全を図るものです
農業水利施設保全対策事業を1つ
先ほどの矢作古川頭首工から取水した水を
ポンプによって農地に送る揚水機場についてです
古川地区の揚水機場は、
昭和60年度~平成3年度に設置して
20年が経過しています
ポンプ及び原動機の耐用年数はそれぞれ
35年、25年であるので耐用年数は経過していませんが、
設置後からこれまでに整備の経歴は無く、
今後の各施設の機能低下や
事故・故障の発生が懸念されています
全ての更新には膨大な費用が掛かるため、
長寿命化を図るなどの対策工事が必要です
そして、
この地区の持続的安定的な農業形態の実現のため、
安定的に用水供給できる
用水施設でなければなりません
そのため、
機械設備の補修や、
部品が入手できなくなった電気設備の
更新などが行われます
今後の事業もチェックしつつ、
必要性のなどもしっかりと検討していきたいと
考えています