夏真っ盛りですね。みなさん海に花火に楽しんでいますか?
へぇ!
前回は初期化パラメータの例を何個か挙げたと思います。
そして今回は実際に変更方法を学んでいこうという寸法です。
■初期化パラメータ値の変更方法
初期化パラメータには次の2つのタイプがあり、それぞれ設定値の変更方法が異なっています。
●静的パラメータ
後述する、初期化パラメータファイルを使用して設定値を変更するパラメータです。
静的パラメータ値の変更にはインスタンスの再起動が必要となってきます。
また、変更した値はインスタンス全体に適用されます。
●動的パラメータ
動的パラメータは、データベース起動中に設定値の変更が可能なパラメータです。
値を変更するためにインスタンスの再起動も必要ではありません。
動的パラメータは、特定セッションだけで有効なセッションレベルとインスタンス全体に有効なシステムレベルに分類されます。
はて、セッションレベル?システムレベル?何のことやら、って感じですね。
次で見ていきましょう。
★セッションレベル
ALTER SESSIONコマンドで変更します。
このコマンドで変更したパラメータ値はそのセッション内でのみ有効となり、
セッションが終了すると期限切れになります。
★システムレベル
ALTER SYSTEMコマンドで変更します。
このコマンドで変更したパラメータ値はインスタンス全体に有効で、
すべてのセッションに影響します。
なお、ALTER SYSTEMコマンドのSCOPEオプションを使用すると、
動的パラメータの変更範囲を以下のように指定できます。
【SCOPEオプション】
・SCOPE = SPFILE
サーバパラメータファイルに対し変更が適用され、現行のインスタンスには変更は行われない。
次回のデータベース再起動後に変更が有効となる。
・SCOPE = MEMORY
メモリにのみ変更が適用される。現行のインスタンスに対し変更が有効となるが、
データベースを再起動すると変更前の状態に戻ってしまう。一時的な設定ですね。
・SCOPE = BOTH
メモリおよびサーバパラメータファイルに変更が適用される。
したがって現行のインスタンスに変更が適用され、データベース再起動後も設定が保持される。
補足ですが、COMMENTオプションを使用するとサーバパラメータファイルにコメント用の文字列を付加することができます。
最終更新日とかいろいろコメントとして残せるってわけですね。