4月3日、観測史上最も早くソメイヨシノ開花が観測されました。ちなみに昨年は4月14日、一昨年は4月9日で、この年が最も早い観測でしたが、今年は更に6日も更新しました。
ソメイヨシノ開花の標準木は2021年に岩手公園から盛岡地方気象台に戻りました。
2021年3月05日の記事「24年ぶり 桜の標準木が盛岡地方気象台に戻る」
盛岡地方気象台が建つのは盛岡市街を見降ろす高台で、かつて標準木があった岩手公園より開花が遅い様な気がします。
撮影日は開花宣言が発表された2日後の4月5日、咲いているものは僅かでまだ蕾が多い状態でした。
2本のソメイヨシノがあり、左側が正標準木、右が副標準木です。万が一、正標準木が枯れたり病気になった場合に備えているのでしょう。
盛岡地方気象台からウオーキングで岩手公園の様子を見に来ました。花時計には春の花苗が植えられました。かつては実際に長針と短針、秒針が稼働して時を知らせていましたが、悪戯に寄る破損が相次ぎ、ただの花壇になりました。
岩手公園内の桜は3分咲き、真ん中はかつての標準木ですが、気象台の標準木より明らかに開花が進んでいます。以前のままこの木が標準木だったら、3月中の開花宣言だったかも知れません。
50代以上の盛岡っ子ならGWにお花見をした覚えがあると思いますが、明らかに気候変動を実感しますね。入学式の記念写真を、桜と共に撮影できるかも知れません。盛岡では絶対にあり得ないレアな写真になると思います。
岩手公園を後にし、国指定天然記念物 盛岡石割桜を見に来ました。こちらは3月30日に開花が発表され、観測史上最も早い観測でした。訪れた4月5日時点で既に満開で、多くの見物客が訪れていました。毎年見ているけど、はやり春はこれを見に来たくなります。鳥の食害も無く、近年稀に見る見事な咲きっぷりです。
例年と違うのは、観光客を乗せたツアーバスが1台も来ない事です。おそらく平年の開花時期に合わせて計画するので、葉桜になった頃に続即訪れる事でしょう。満開の石割桜を目に焼き付けた観光客は本当にラッキーだと思います。
石割桜と言われる由縁はこれ。何とも窮屈そうで可哀そう。この状態で良く枯れずに何百年も生き続けているものです。石をよけてあげたい。
例年、市内で最も早く開花すると言われる、肴町の栃内病院はもちろん満開、しかし1本のみで寂しい状態です。
2021年3月02日の記事「伐採!栃内病院の桜の木」
2021年4月14日の記事「満開!1本残った栃内病院の桜」
撮影日 2023年4月05日