2023年4月06(水)
 

4月3日、観測史上最も早くソメイヨシノ開花が観測されました。ちなみに昨年は4月14日、一昨年は4月9日で、この年が最も早い観測でしたが、今年は更に6日も更新しました。

 

ソメイヨシノ開花の標準木は2021年に岩手公園から盛岡地方気象台に戻りました。

2021年3月05日の記事「24年ぶり 桜の標準木が盛岡地方気象台に戻る」

 

盛岡地方気象台が建つのは盛岡市街を見降ろす高台で、かつて標準木があった岩手公園より開花が遅い様な気がします。

 

撮影日は開花宣言が発表された2日後の4月5日、咲いているものは僅かでまだ蕾が多い状態でした。

 

2本のソメイヨシノがあり、左側が正標準木、右が副標準木です。万が一、正標準木が枯れたり病気になった場合に備えているのでしょう。

 

盛岡地方気象台からウオーキングで岩手公園の様子を見に来ました。花時計には春の花苗が植えられました。かつては実際に長針と短針、秒針が稼働して時を知らせていましたが、悪戯に寄る破損が相次ぎ、ただの花壇になりました。

 

岩手公園内の桜は3分咲き、真ん中はかつての標準木ですが、気象台の標準木より明らかに開花が進んでいます。以前のままこの木が標準木だったら、3月中の開花宣言だったかも知れません。

 

50代以上の盛岡っ子ならGWにお花見をした覚えがあると思いますが、明らかに気候変動を実感しますね。入学式の記念写真を、桜と共に撮影できるかも知れません。盛岡では絶対にあり得ないレアな写真になると思います。

 

岩手公園を後にし、国指定天然記念物 盛岡石割桜を見に来ました。こちらは3月30日に開花が発表され、観測史上最も早い観測でした。訪れた4月5日時点で既に満開で、多くの見物客が訪れていました。毎年見ているけど、はやり春はこれを見に来たくなります。鳥の食害も無く、近年稀に見る見事な咲きっぷりです。

 

例年と違うのは、観光客を乗せたツアーバスが1台も来ない事です。おそらく平年の開花時期に合わせて計画するので、葉桜になった頃に続即訪れる事でしょう。満開の石割桜を目に焼き付けた観光客は本当にラッキーだと思います。

 

石割桜と言われる由縁はこれ。何とも窮屈そうで可哀そう。この状態で良く枯れずに何百年も生き続けているものです。石をよけてあげたい。

 

例年、市内で最も早く開花すると言われる、肴町の栃内病院はもちろん満開、しかし1本のみで寂しい状態です。

2021年3月02日の記事「伐採!栃内病院の桜の木」

2021年4月14日の記事「満開!1本残った栃内病院の桜」

撮影日 2023年4月05日

 

3本の桜の木が満開だった時の写真です。栃内病院は今年中に西仙北に移転するので貴重な写真になるかも知れません。

撮影日 2020年4月17日

2本が伐採された切り株に、病院の職員の方々のアイデアでしょうか、心がホッコリした気分でした。

撮影日 2021年4月12日

その切り株を覆っていた雑草をよけて撮影しました。

撮影日 2023年4月05日