「金融教育は必要か?」と問われれば、「Yes」です。
ただ、世間で「子供の頃から金融教育が必要だ」と言っておられる方の主張を聞いていると、政財界の回し者に思てしまうのは、私のお臍が、あっち向いてホイをしてるから?
金融を理解するためには、数学力は不可欠です。
最低でも、指数対数を理解しておく必要があるでしょう。
微積分も、必要になるはずです。
これらは、高校数学のレベルです。(たぶん、数学IIレベル)
これ無しに金融教育をしても、極論すると、博打の打ち方を教えるようなものです。
預貯金との違いは何か、どんなリスクがあるのか、リスクを軽減する方法は何か等々を、教えれば良いのでしょうか。
これらを教えれば充分なのでしょうか。
頭の良い子供なら、聞いてくるでしょう。
「なぜ、預貯金との違いが生まれるのか?」
「なぜ、リスクがあるのか?」
「なぜ、リスクを軽減できるのか?」
どう答えますか?
これらを追求していくと、少なくとも前述のレベルの数学は、不可避になるはずです。
「高度な数学は不要だ」と言うなら、金利差や複利等を避けて教えることになります。
それでは、ウワベだけの教育になってしまいます。
先程の疑問に対して、こんな風に答えるのでしょうか。
「預貯金より金融資産を運用した方が得だ」
「リスクがあるのは当たり前だ」
「ドルコスト平均法とかを使えば、リスクは減ることを覚えておけば良い」
何だか、詐欺まがいの説明ですよね。
だから、「政財界の回し者」と言ったのです。
金融教育は、必要です。
ただし、目先の金利差で説明するのではなく、その背景まで教えるべきです。
それが、真の金融教育でしょう。
本来であれば、高校の「政治経済」で教えるべき内容だと思います。
それを可能にするためには、遅くとも中学で、基礎的なことを教えるべきでしょう。
どうでしょうか。
「子供の頃から金融教育が必要だ」と思っていた方は、どれくらいのレベルで教育内容を考えていたでしょうか。
もう一歩、踏み込んで考えれば、SDGsとの関係も、気になり始めるでしょう。
次回は、その辺りを考えてみたいと思います。
〈次回のリンク〉
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