(4)その他の工夫?
情報を持っているわけではありませんが、気になる点は、いくつかあります。
以前にも書いたように、エンジンの潤滑系やベアリングは、どんな工夫がなされているのでしょうか。
従来のターボシャフトエンジンをそのまま使うことは、おそらく無理だったはずです。
実際、オスプレイに使われているロールス・ロイス社製AE1107Cエンジンは、オスプレイのみに使用されています。(実験機への転用はある)
インターコネクト・シャフトは、中央翼内で僅かに角度がついています。
そのため、FF車のトルク・ステアと似た作用が起こり得ます。
トルク・ステアは、左右のドライブ・シャフトの角度の違いによって発生しますが、インターコネクト・シャフトは左右の角度が同じなので、トルク・ステアとは異なります。
ただ、角度が付いているので、ジョイントから先を振り回すような力が働きます。
主翼を捻じるような力なので、どう対応しているか、興味があります。
更に細かく言えば、冷却や燃料系も、気になります。
気になる点を、いくつか書いてきました。
他にも、円盤荷重が高いため、ボルテックス・リング・ステートの危険性が高くなる降下速度が早くなるので、ボルテックス・リング・ステートに陥りにくい性質を持ちます。
ただ、ボルテックス・リング・ステートからの脱出が難しいとも、言われています。
ヘリコプターにとって、ボルテックス・リング・ステートは、極めて危険な現象です。
ボルテックス・リング・ステートからの脱出では、降下しながらその場を離れる操作をします。なので、低空で陥ると、脱出は困難を極めます。
その意味では、ボルテックス・リング・ステートからの脱出能力より、その状態に陥りにくいオスプレイの方が安全とも言えます。
書いていることが支離滅裂になり始めているので、ここらで終わることにします。