日本企業は、自ら崩壊の道を歩んでいると、言えます。
MRJの開発は、中止されました。
富士通は、イギリスの大冤罪事件の原因を作りました。
トヨタ傘下の日野自動車、ダイハツ、豊田自動織機は、不正認証が発覚しました。
あり得ないくらいお粗末な話ばかりですが、似た事態は、他の日本企業から数多く聞こえてきます。
これらは、外的要因が少なく、自滅としか言いようがありません。
その背景の一つとして、トップの考えが、各部門へドリルダウンされず、方針が曖昧なままに伝わったことで、問題解決が図られなかったことが上げられるでしょう。
管理職は、「自分の配下を一つの会社と考え、経営を考えろ」と言われます。
ですが、ドリルダウンを見ると、現実には上意下達しかできていないようです。
数回に分けて、トップダウンとドリルダウンについて書いてきました。
これらを、三流SEの戯言と取るか、一理あると取るかは、もちろん自由です。
無視するにしても、意味がないと考えるにしても、私が書いたことを理解した上で判断されることを、お勧めします。
MRJの開発失敗も、昨今の不正問題も、要求するだけのトップダウンであるだけでなく、何らのドリルダウンもされていないことが原因と考えると、ある程度は説明できます。
私自身、友人との話でも、他業種でも類似の状況にあることを確認できています。
おそらく、日本全体に蔓延する課題なのだろうと、私は感じています。
日本は、必ずしも、論理的な思考を得意とする民族ではないように思います。
「そんなことはない!」と思うのでしたら、MRJの失敗や昨今の不正問題の原因を、深掘りしてみてください。
MRJの失敗の原因は、「FAAの認証取得が難しいから」と言うのなら、ホンダ・ジェットの成功に関係なく、日本は永久に旅客機開発はできないことになります。
自動車メーカー等の不正問題の原因も、「開発期間を短縮するように圧力があったから」と言うのなら、日本は永久に開発期間を短縮できないことになります。
原因を深掘りできないなら、そういうことになります。
前述のような原因を納得できるのなら、「論理的な思考は苦手だろう」とする私の嫌味も、受け入れることになります。
その上で、これまで書いてきた「トップダウンとドリルダウン」について、考えてみてほしいところです。
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