突然ですが去る5月、、、
トレーサーとお別れしました。
2016年2月~2020年5月、およそ4年3ヶ月、62,600kmの付き合い。
最後の1年はロングツーリングをせず、さらに最後の半年は片手で数えられるほどしか乗らなかったんですが、
所有期間・乗った距離ともにこれまでのバイクの中でダントツ。
・旅力
・タンデム性能
・扱いやすさ
・エキサイティングなパワー
これらを高次元でバランスよく満たす、とても優れたバイクだからこその結果だと思います。
そして何より、カッコいい!(笑)
「かめちゃん 」と名付け、文字通り日本中を一緒に旅しました。
最南端・佐多岬
最北端・宗谷岬
最西端・神崎鼻
最東端・納沙布岬
すでにここまで書いただけで少々センチメンタルな気分になってきましたが、、、
トレーサーにはロングツーリングもたくさん経験させてもらったので、振り返ってみます。
※自分の基準でなんとなく、3泊以上=ロング
2016春 北海道
人生2回目の北海道は、ゴールデンウィークでもまだまだ残る雪景色が印象的だった。
知床横断道路は、数日前に降った雪の影響で、たしかギリギリ前日に開通したんだったかな。
定番、天まで続く道。
いかにも北海道らしい、900草原。
十勝牧場の白樺並木。雰囲気ばつぐん。
ついうっかり、釧路でヌタヌタ道に入ってしまったのも良き思い出。
2016夏 ぐるり日本の真ん中
北は山形から南は奈良まで回った、ちょっと変な不ルートの夏旅。
眩しすぎる新潟の夏の田んぼ。
滋賀、マキノのメタセコイア並木。
青々とした木々に、真っ赤なトレーサーが映える。
長野、伊奈からの南アルプス。ことあるごとに立ち寄るお気に入りの眺め。
2016秋 MTミーティングから富山へ
以前にはMT-09にも乗っていたので、生粋のMTっ子であるワタクシ。どしゃ降りのなか、MTミーティングへ。
そのまま、北へ向かい、山を越えたら雨が上がった。時刻は夕方。
雨のなか狭い山道を延々と一人で走るのはすごく孤独で、この夕日に助けられた気持ちがした。
翌日、富山へ。
予定していたルートが、(トレーサーで走るには)すごいダートだった。県道だったと思うけど。。。
途中、突然大きな牧場が出てきて束の間の癒し。
しかしダートはますます険しくなり、イノシシにも遭った(笑)
なんとか無転倒でダートを抜け、無事に富山へ到着、東京へ帰還。
いま思えば、この頃からもうダートに魅せられていたのかもしれない。
2016冬 海沿いに知多半島へ
年末は紀伊半島へ行くのが恒例だけど、この年はゆるーく愛知は知多半島まで海沿いを行くことに。
伊豆半島からの富士山。まさに冬の美景である。
御前崎ではブロ友さんとご一緒させていただいた。
たまには、こういうゆるゆる系ツーリングも良い。
2017春 中国・九州
中国地方経由で九州・日本最南端までの旅。行きは自走、帰りはフェリー(大阪まで)。
秋吉台。三大カルストの中でもここが一番良かった。こんもりした長者ヶ森が可愛い。
阿蘇では同じく赤トレーサーのブロ友さんとご対面。
そこかしこで、熊本地震の爪痕が見受けられた。
島原の風景、すごく雄大で素晴らしかった。
大阪からの帰路では色々と寄り道。満開の花桃が衝撃的に美しすぎた。
2017夏 北海道
3回目の北海道。目指すは日本最北端。
多すぎる牛。道北の牧場は、やはりすごい。まさに規格外。
定番のエサヌカ線。ここ以上に清々しい直線は、たぶん日本には無いと思う。
宗谷丘陵は本当に美しい。貝殻の道も独特。
そして最北端。無事にミッションクリア。
オトンルイ風力発電所。ありがとう北海道。
美しき羊蹄山。「○○富士」のなかでもイチオシ。
2017秋 結婚そして能登
愛すべき八ヶ岳の近くで婚姻届を出し、そのまま能登へ向かった。
とんでもない色のカラマツロード。車通りがほとんどない、最高の紅葉スポット。
秋を感じながら北陸へ。
能登半島は見所たくさん。
できることなら毎年行きたいくらい。
妙高の方へ回って新潟から帰還。尾根を走り続ける魚沼スカイラインは、超絶景ロード。
2017冬 紀伊半島
真冬の定番、紀伊半島へ。お伊勢参りをしてから半島を回るのがお決まりのルート。
紀伊半島の南のほうは、なぜか奇岩が多い。中でも串本の橋杭岩が有名。
とある場所で、バイクで渡れる吊り橋に挑戦してみた。
これはかなり、スリリング(笑)
帰路、元旦に静岡の中田島砂丘で初日の出を見た直後にパンク発生。
なんと元旦からレッカー300キロ超の旅となってしまった。
2018春 四国・九州
この年は四国から九州入りし、日本最西端へ。
瓶ヶ森林道。走りやすい舗装林道で、尾根道からの眺めが最高。
ダム好き垂涎?まるで要塞、豊稔池堰堤。
阿蘇五岳の中でも特徴的な、根子岳。
阿蘇は本当に、間違いなく日本随一の風景である。
またまたブロ友さんと合流し、大観峰ちかくでの記念撮影。
この緑の大地に真っ赤なトレーサー、最高としか言いようがない。
あまりに素敵なロケーションに夢中になっていたら、うちの奥さんにブロガーの性(さが)を激写されてしまった(笑)
そして八女の大茶園。ここも他に類をみない素晴らしい風景。
で、やはりまっすぐ帰ることには少々抵抗のあるワタクシ。気がついたら帰り際に何故か岐阜の山奥から御嶽山を見ていた。
2018夏 北海道
日本最東端を目指した、4回目(トレーサーでは3回目)の北海道。
根室はなかなかに辺境の地だった。
市街地をほんの少し離れただけで、気温がぐんぐんと下がって寒かったのが印象的。
これにて四極制覇達成。
大好きな、まっすぐの道たち。
いったい何回同じところに行ってるんだろう(笑)
繰り返し行っても飽きないし、本当に素晴らしい。それが北海道だ。
ナイタイ高原牧場も最高。
牧場への道のりの爽快さも格別。
そしてもちろん、美瑛の丘。ここは絶対に外せない。
周辺でマイナーな丘探しをするのも楽しい。絶景を独占。
2018冬 紀伊半島
結果として、これが最後のロングツーリングとなった。
思いの外すごいスケールだった、虫喰い岩。
今回は橋杭岩をバイクと一緒に納められる良い撮影ポイントを発見。
和歌山も、トレーサーのおかげでずいぶん思い入れのある土地になった。
曇天続きのなか突然晴れた白崎海岸。これほど美しい自然の白は、あまり見たことがない気がした。
長いこと、ありがとう。
お世話になりました!