イタリア旅行の続きです!
レンタルバイクでの北イタリアツーリング。
ミラノ→トレントの1日目に続き、2日目に行きます。
8/29(水)前編
トレントの宿を出発し、南チロル地方のドロミティ山塊を目指します!
少しだけ走り、トレント旧市街への入口付近に駐車。
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イタリアの市街地にはこのようにフリーのバイク駐車スペースがたくさんあって、かなり助かります。
バイクの置き場に苦労する日本の都市部とは大違い。
旧市街は車両侵入禁止のため、徒歩で。
ずいぶんクオリティの高い落書き(?)を発見。
ベジータ様も!
外国で日本のものを見ると、ちょっと嬉しくなりますね。
落書きにみとれつつ、トレント大聖堂のあるPiazza Duomo(ドゥオモ広場)に到着。
大観光地のローマやフィレンツェと違い、人がまばらでとても良い雰囲気。
かなり北に来たためか、ローマやフィレンツェとは建物の作りが少し違う印象。
ここ、トレントの旧市街で見たかったのは…
見事な絵に彩られた古い建物!
まるで教会の中のような外壁。
不思議な光景。
実に見事。
イタリアへの出発直前にたまたま知って訪れてみたのですが、ここはかなり良かったです。
(たぶん)比較的田舎なので、ゆったりした時間が流れているのも良いところ。
(そして、英語が通じなくなってきました)
ここからアウトストラーダで北へとしばらく走り…
給油をしにガソリンスタンドへ。
グリーンのsuperというのがハイオク。
ムルティにsuperをゴクゴク飲ませたものの、支払い方がわからない…
しばらくアタフタしてると、デカいアドベンチャーバイク(R1200GSだったかな?)が入ってきたので訊きにいってみました。
・・・しかし、どうやら英語は話せないようで伝わらず。
ガソリンを入れずに近くで待機している連れのライダーを指して「アイツなら英語話せるぞ」と言っているようなうので、
そっちのおじさんのところへ。
しかし、「俺はフランス人なんだ。英語はわからんよ。」と言われてしまった。。。
どうしたものか、途方に暮れながらカフェらしき建物の中へ。
結局、支払いはカフェのカウンターですればよかったようで、無事完了することができました。
ホッとして一服。
ここまで英語が通じないとなると、ついにこれが必要かと思い・・・「かんたん会話帳」をポケットに忍ばせておくことにしました。
ちなみに実はこのあたりから、標識などの言語表記にドイツ語が増えてきています。
どうやらこの辺りはドイツ語圏に属するようです。
(ドイツ語の会話帳は流石に持ってきてない…)
ちなみに行き交う人もいわゆるラテン系の the イタリア人はほとんどいなくて、ゲルマン系の顔立ちが多数派です。
髭が少なく、毛の色が薄い。
国境が近づいてくると、むしろ国境の向こう側の文化色が強くなってくることもあるんですね。
※あとでわけあってミラノのイタリア人に教えてもらいましたが、この辺り(ボルツァーノ自治県、南チロル地方)は歴史的な背景から、
ドイツ語圏住民が多数派で、民族間の対立問題も抱えているようです。
(「あの辺の人はイタリア嫌いなんですよ」と言ってました。)
海に囲まれた島国の日本と違い、地続きで国境を越えられるのだから当然といえば当然かもしれませんが、
同じイタリア国内で、これほど人種や言葉が違うということにはかなり驚きました。
(ちなみに、北の方のコーヒーは美味しくなかったです。紅茶文化なのかな…?)
さらに走り、ステージはいよいよイタリアの北東部・ドロミティへ。
素敵な田舎の風景が広がってます!
向かう先は岩山。
まさに「山塊」と呼ぶにふさわしい感じ。
なかなか良い眺めだったので、撮影会(笑)
なんだかとてもカッコいい!(よく見ると嫁さん半笑いw)
山塊のなかに入っていき、目指すはTre Cime di Lavaredo(トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード)
「トレ・チーメ」というのは「3つの頂」というような意味で、3本の尖った岩山が並んでいる場所。
ドロミティ観光のメインとなるところのようです。
途中で山塊がよく見えるのを発見し、ちょっとした湖に停車しました。
何なのかはよくわからないけど味のある車輪。
カヌーに興じる人たち。
湖の先には、巨大な山塊がそびえ立っている。
8月末だけど、雪がかなりある様子。氷河?それとも雪渓でしょうか?
トレ・チーメを目指して素晴らしい風景の中を快走。
しかし…トレ・チーメへ続く道路の入口には長蛇の列が。
しばらく待ったものの、ほとんど動かなかったのでこりゃダメだということで撤退しました。
トレ・チーメはもっと凄い景色だったんだと思いますが、この長蛇の列の手前でも十分素晴らしい風景!
Lago Antorno(アントルノ湖)とムルティストラーダ。
反対側は、引き返してきたトレ・チーメ方面。
南チロルの山のなかで黄昏れる。
自分も撮ってもらいました!
ヨーロッパの山道は本当に気持ちいい!
真っ赤なムルティが実によく映えます。
堂々たる佇まい。やっぱりカッコいいなあ。
このアントルノ湖の前にレストランがあったので、お昼時だし入ってみることに。
アルプスチーズのピッツァ!
生ハムの盛り合わせ!
どちらも絶品でした(^^)
今回のイタリア旅行の中でも随一かも。
食事をし終える頃にはバイクがたくさん。
そうそう、1日ツーリングをしてみて強く思ったのは、イタリアのバイク事情はとても良いということです。
・アドベンチャーバイクが大多数
BMW、KTMを始めとするアドベンチャーバイクが大半を占めます。
みんな、余裕のパワーと乗り心地でマイペースに走ってる感じ。
日本のアドベンチャーバイクで多いのは、HONDAのアフリカツイン、次いでSUZUKIのV-Stromという印象。
MT-09TRACERもたまに見ました。
一方、日本では大量に走ってるKAWASAKIのNINJAやHONDAのCB、ボルドールは皆無。
もしやヨーロッパでは販売してないのかな…?と思うくらい。
3日間で1台も見ませんでした。
・タンデムが非常に多い
驚くほど、後ろにパートナーを乗せているライダーが多い!
ドロミティではむしろシングルよりもタンデムのほうが多くて、タンデム率8~9割だった気がします。
これほどタンデムが多いということは、バイクツーリングという余暇の過ごし方自体がおそらくごく一般的なのだろうと思います。
バイクが文化として根付いているというか、特殊な趣味ではないんだろうなと想像。
羨ましい限りですね。
走りが大人
日本のように、峠をぶっ飛ばしてる人は皆無!
(少なくとも、3日間走った限りでは1台も見ませんでした。)
日本では奥○○とかで、サーキットであるかのように深くバンクしてハイスピードで駆け抜けていく人が少なからずいますが、
ここではそんな走りをしてるライダーは全然いません。
ツーリングライダーにとっては、マイペースで楽しめて実に良い。
そういえば、SSのバイクもほとんど見かけませんでした。
攻めた走りをするよりも、気持ちよくツーリングしようという人が大半なのかも。
そんなイタリアツーリング、本当に理想的な環境です。
後編に続く。