今日は、乳腺と直接関係のないお話です。
遺伝子検査キットというものが発売されました。
市販のキットで、病気になるリスクを診断してくれるようです。
口腔粘膜をとって郵送すると、遺伝子的な解析から病気の可能性を診断するそうです。
予防医学の進歩の一つでしょう。
この検査について不明瞭な点があります。
遺伝子的に病気になる可能性が高い人は、生活習慣を見直すことで病気にならないのでしょうか?
それとも、どのように生活しても、遺伝的に病気になってしまうのでしょうか?
そのような将来の結果が、臨床的なデータに裏付けられている検査なのでしょうか?
キットの説明を読んでも、書いてないようです。
また、病気になっていない、しかし病気になる可能性があると診断された人は、どこで相談するのでしょうか。
病院は、病気を治すことを主体としていました。
国民健康保険も病名があって、適応されます。
現在の病院は、病気の可能性に対応していません。
可能性やリスクについて漠然と診断されていますが、その結果を受け止める方法がないように思います。
結果についてコンサルテーションを行う施設も運営していただくと良いのではないでしょうか。