前に、センチネルリンパ節生検の米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインが変更されたことをお伝えしました。
その続きになります。
センチネルリンパ節生検は、臨床的に腋窩リンパ節に転移を認めない時に行われます。
しかし、次の場合はセンチネルリンパ節生検が推奨されません。
① 腫瘤の大きさが5cmを超える場合
② 腫瘤が皮膚に広がっている場合
③ 炎症性乳がん(皮膚のリンパ管内にがんが入り込んでいる)の場合
④ 非浸潤性乳管癌で温存手術が予定されている場合
⑤ 妊娠時
上記①、②、③は局所進行性乳がんです。
この場合は、腋窩廓清術がおこなわれます。
④は早期乳がんです。
この場合は、腋窩に関しては手術が行われません。