非浸潤癌のセンチネルリンパ節生検は今後どうなるの? | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

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Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

前回、米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインの変更点の一部をお伝えしました。

非浸潤性乳管癌では、センチネルリンパ節生検はどのように提案されているでしょうか?


非浸潤癌で、乳房切除の場合は、センチネルリンパ節生検を行う

非浸潤癌で、乳房温存術の場合は、センチネルリンパ節生検を行わない


非浸潤性乳管癌は、『ひしんじゅんせいにゅうかんがん』と読みます。

乳がんが、乳管の壁をこえて間質に広がっていない状態です。

そのため、リンパ管や血管にがん細胞が侵入することがありません。

転移の可能性は、きわめて低いとされています。

しかし、術前の病理診断は、針生検などの小さな標本で行われています。

手術後に、切除された病変の一部に浸潤部分が見つかる可能性もあります。

このことをふまえて提案されています。

乳房温存術では、術後放射線治療が行われます。

術後に浸潤が見つかり、リンパ節転移の可能性があっても、治療されると考えます。