月曜日です。
今日も暑い日のようですね。
大学病院で働いていた時のことです。
時々、月曜日の朝に病院に出勤するとER(救命救急)にきた急患の乳がん患者さんをみてほしいといわれました。
乳がんの患者さんがERに急患で来ている?
乳がんは、検診でみつかるイメージがあると思いますが、初診がERの方もいるのです。
多くは、乳がんからの出血です。
診察すると、乳房全体に腫瘍があります。
腫瘍は、皮膚におよんで潰瘍を作り、血管に入り込んで血管の壁を壊します。
そこから出血します。
潰瘍部分は、ばい菌が感染して、体液が流れ、異臭がします。
止血して、感染をおさえる軟膏を塗って処置します。
その後、CTと骨シンチで転移の有無を検査します。
意外に、がんは乳房だけのことが多かったです。
それから、化学療法(抗がん剤)で、乳がんを治療します。
乳がんは、化学療法に反応することが多く、潰瘍もやがて小さくなり、出血のなくなります。
予定の治療が終了したら、手術します。
患者さんも乳房からの出血、感染による異臭、体液の漏出がなくなり、楽になったと言います。
乳がんも進行すると厄介な病気です。
治療に抵抗感があり、病院に行けないのかもしれません。
しかし、治療をはじめれば、良くなることも多いし、進行すればいずれ治療になります。
心配な方は、相談してみましょう。