Q13:不均一高濃度乳腺(フキンイツコウノウドニュウセン)とは? | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

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Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

A13:

マンモグラフィ検査の診断で使われる用語について説明します。

高濃度乳腺については、前回説明しました。

今回は、不均一高濃度乳腺について説明します。

マンモグラフィでは、乳房内に皮膚・脂肪・乳腺・石灰化像が映ります。

このうち乳腺と脂肪の割合は、乳房の大きさや年齢によってさまざまです。

乳腺は、母乳をつくるためにあるので、

母乳をつくる必要がないと、しぼんでいきます。

高濃度乳腺の状態から、

だんだん乳腺が萎縮(少なくなっていくこと)して、脂肪に変わっていきます。

乳腺全体が均一に少なくなるのではなく、まだらに少なくなります。

乳腺の残る部分と、まったく脂肪になってしまう部分が混じった状態になります。


マンモグラフィでは、

そのような乳房を、

いわば2つに折り曲げて写真を撮ることになります。

乳腺は白く、脂肪は黒く映りますが、

残った乳腺が重なるとより白く映ります。

写真上は、白黒まだらで、より白い所が混じったように見えます

これを不均一高濃度乳腺と言います。


腫瘤は、乳腺より白く映ることで見分けますが、

乳腺の重なったところの白さと区別が難しい時があります。

この結果、不均一高濃度乳腺では、

腫瘤の見落としをする確率が高くなります

また、正常の乳腺なのに異常ありと診断する確率が高くなります

日本の乳がんは、40歳台に多く発症するのが特徴です。

そして、40歳台の乳腺は不均一高濃度乳腺が多くみられます

乳がんにかかりやすい年齢に、

診断がむずかしい乳腺が多いということです。

マンモグラフィ検診で異常があっても、

超音波検査で異常がないことも多くみられます。

マンモグラフィ検診を受けられる方は、この点を考慮してくださいね。