乳がん検診の結果には、いろいろ専門的な言葉が書いてあります。
マンモグラフィ検査の診断で使われる用語について説明します。
今回は、高濃度乳腺についてです。
マンモグラフィでは、乳房内に皮膚・脂肪・乳腺・石灰化像が映ります。
このうち乳腺と脂肪の割合は、乳房の大きさや年齢によってさまざまです。
脂肪の割合が低く、乳腺の割合が大きいと乳腺全体が白く映ります。
また、写真内に乳腺全体が入らず、途切れた像になることもあります。
このような場合、高濃度乳腺と診断します。
高濃度乳腺は、授乳前の若い方に多くみられます。
また、やせていて乳房の脂肪が少ない方も高濃度乳腺に映ります。
高濃度乳腺の場合は、
腫瘤などの影が乳腺内に隠れている可能性があります。
また、写真内に所見が映っていない可能性もあります。
この場合は、マンモグラフィ診断は正確に行うことができないため、
正常な乳腺であっても超音波診断が必要となります。