Q12:検診結果に高濃度乳腺と書いてありました。どのようなことですか? | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

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Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

A12:

乳がん検診の結果には、いろいろ専門的な言葉が書いてあります。

マンモグラフィ検査の診断で使われる用語について説明します。

今回は、高濃度乳腺についてです。



マンモグラフィでは、乳房内に皮膚・脂肪・乳腺・石灰化像が映ります。

このうち乳腺と脂肪の割合は、乳房の大きさや年齢によってさまざまです。

脂肪の割合が低く、乳腺の割合が大きいと乳腺全体が白く映ります。

また、写真内に乳腺全体が入らず、途切れた像になることもあります。

このような場合、高濃度乳腺と診断します。


高濃度乳腺は、授乳前の若い方に多くみられます。

また、やせていて乳房の脂肪が少ない方も高濃度乳腺に映ります。

高濃度乳腺の場合は、

腫瘤などの影が乳腺内に隠れている可能性があります。

また、写真内に所見が映っていない可能性もあります。

この場合は、マンモグラフィ診断は正確に行うことができないため、

正常な乳腺であっても超音波診断が必要となります。