Q11:乳がん検診で触診(ショクシン)は必要ですか? | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

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Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

A11:

検診の時に胸を触られるのは、恥ずかしいし抵抗感があると思います。

場合によっては、触診せずに超音波検査をおこなう施設もあるようです。

視触診(シショクシン)は、乳房を見て、触れて診断することです。


視触診では、つぎのことを観察しています。


乳房のしこり(腫瘤)
 
乳がんの症状として一番多い症状です。 

この症状があるときは、必ず受診しましょう。 

自分で触れて来院される方も多いですが、 
すべてが、本当にしこりとして触れるわけではありません。 

また、しこりのすべてが、乳がんではありません。


乳頭からの異常分泌の有無

乳首を強くつまんで診察します。

少し痛いですが、必要な検査です。 

分泌があるときは、分泌物の性質を顕微鏡で診断します。
細胞診という検査です。 

乳房にしこりをふれず、乳頭分泌だけが症状の乳がんもあります。


腋窩(わきのした)や頸部(くび)のリンパ節の腫れ

これは、リンパ節への転移(テンイ)の有無をみています。 

乳房にがんが触れなくても、かなり小さな乳がんがあり、 
リンパ節転移で見つかることがあります。


皮膚の変化(くぼみ 潰瘍 乳頭のびらん)

乳がんは、大きくなると皮膚に広がり、皮膚のくぼみが見られます。 

もっと広がると、皮膚を破って出てきます。 
これを潰瘍(カイヨウ)と言います。 
潰瘍になると出血や体液が流れて、ばい菌が付き、悪臭がでる状態になります。  

乳頭のびらんは、湿疹(シッシン)が長いこと治らないような状態です。 
パジェット病(あるいはページェット病)の症状です。


マンモグラフィや超音波検査では、診断の難しい乳がんもあります。

視触診も必要な検査です。