コンタミネーション粒度分布測定装置 誕生秘話 その2 | 顕微鏡画像処理解析システム設計者のブログ

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 目視検査などの自動化装置をシステム設計・製作エンジニアです。

 光学機器や画像処理解析装置、アルゴリズムについて、徒然なるままに記述していきたいと思いますので、ぜひご覧ください。

最初のコンタミネーション粒度分布測定装置は、単純に「金属は白粒子として、その他のコンタミは黒粒子として」測定するものでした。

 お客様のご要望がその通りであり、かつ、被測定物が「きれいな」試料であるからそのアルゴリズムで必要十分でした。

 その後、いくつかの日本メーカー様からもお問い合わせを何度も受けて、商談をしたがなかなかご購入していただけませんでした。その理由は次のものが主でした。


「目視測定で事足りるから」


 一言で言えばこの通りなのだが、この理由に至る理由が次の通りです。

① 測定すべき試料数が少ないから。(目視測定でも間に合う)

② 信頼性のあるデータが出ないシステムである。(他社製品のことを引き合いに出して)

③ 予算が付かない。(測定を義務化されていないから。)


1999年、ついに日本の大手メーカー様から新規開発のコンタミネーション粒度分布測定装置を受注できました。

この時の代理店営業ご担当者さまはお客様からの非常に高い信頼を得ており、そのおかげでの受注であったと思います。

それまで非常に厳しいご要求をいただいていたメーカー様へは初号機の仕様では到底対応できず、新たなアルゴリズムを開発するに至りました。