東京楽にギリギリ滑り込んできました。ナマで見ることができてよかったー!
こちら、新聞の何かの記事で存在を知って。
あらすじ読んで、あ、そっち方面のお話なんだ、興味興味、と公式確認して。
で、キャスト見てぶっ飛んだという
>東山よっくんとか、岡コージロさんとか……その内容でこのキャストなら絶対見るやつ!
最近、国内作品に対するアンテナ感度弱すぎていけません。存在知れてよかったー。
というわけで、久し振りに「これは観たい!」という純粋な動機で観に行きました。
手応えとしては「こういう作品をもっと観たいな」といったあたりで。
好き!!と言い切るのとはちょっと違う。
感動!!というわけでもない。
メッセージ性に共感!!というほど苦悩を共有する土壌は私には無い。
でも、居心地のよい世界観ではあるのです。この作品に対して、反感とか、苦手とか、そういう要素がないのかもしれません。脚本的にも、キャスト的にも、演技にも歌にも。
脚本的には1970年代のアメリカのゲイに対する差別が色濃く描かれていて。
それに対して、現代の視点を持つウェスというキャラクターがいたのは面白いし分かりやすいな!と思いました。そしてまたウェスにも、現代の人間としての生きづらさがあるわけで。この辺の絡み合いは、脚本として上手いな~と思いました。
パトリックのナンバーの中で、ゲイを「治す」というエピソードが語られてたと思うんですけど、それを聞いて演劇の「プライド」を思い出しました。(国内では見てないけど、韓国では2回観ました)
プライドにも治療(の前のカウンセリング?)のシーンがあったし、一昔前のアメリカと現代のゲイ事情が交錯する作品という意味では今作と同じか……いや、手触りは全然違いますけど。プライドは1958年の話のようですね。今作より更に厳しい時代だったのか……今作でも相当厳しいのに![]()
お話し的に、恋愛要素は味付け程度になっていたのも、私には好ましかったです。
多分、大事なのは「恋愛」じゃなくて「惹かれる気持ち」とか「リアルな人間との関わり合い」とか、そういうところだったんじゃないかな。ネットが主戦場の現代っ子のウェスには、そういうリアルな温度や湿度が大事だもんね。
キャストの皆様、基本的には適材適所だと思いました! 特に岡さまウィリー
当て書きかとwww
何より、歌唱面が全面的に安定していて、久々に安心して物語に向き合うことができました。すべてのミュに、これくらいの質を求めたい……![]()
演技も、雰囲気も、概ね違和感なく見ることができました。
とにかく、変な引っ掛かりがなかったのが良かったんですよね~。ミュなのに歌が……、とか、なんでコレをこのメンツで輸入上演した……とか、そういう変なことを考えずに見られたのが嬉しかったです。丁寧な興行だな~、と思えたのが嬉しい。(実際のところは知りませんけど)
キャラ&キャストつれづれ。
ウェス。
あらすじ読んで勝手にノンケキャラだと思ってたら、そもそもがゲイでした
それは良い! ゲイコミュニティを受け入れていく過程だったり、同性に惹かれていく自分への戸惑いみたいな部分をショートカットできるのは良いですよね。描きたいのはそこじゃないってことなんだなぁ。
「現代」はコロナ禍の2022年なんですね。「現代」の描写は実際に上演される年代に合わせるのかな。途中で「病気には気を付けて」「この頃は病気がなくてよかった」ってセリフがあったけど、あれ、コロナのことかな……と思ったけど、10年後に云々言ってるのを聞いて、あ、AIDSのことか、と思い至りました。
パトリック。
小関くんの存在感というか、オーラというか、ミステリアスな風情が際立っていました。
お名前は「おじさまと猫」で存じ上げてて(そこw) 悪しからず思っておりましたので、抵抗なく拝見できたのですが、それでもどうしても、公式ツイでの売り込みすごかったよなぁ……という斜め視線が入ってしまって、あの際立つオーラを極力無視しようとしてしまいました(ワタシのバカ) 好みだったんだから、もっとちゃんと見ておけばよかったと、今になってちょっと悔やんでます。
やたらとミステリアスなので、何かすごい設定とか役割出てきそうだな……と思ってましたが、実は男娼でした、というオチ(?)でした。もう一声、なんかすごいの出てくるかと思った……それくらいのミステリアスオーラだった![]()
小柄で若干オネエ口調入るウェスと、ぐいぐいくる綺麗なパトリックというカップル、ゲイというよりむしろユリ……そういうの大好物……
バディ。
やたらと歌が上手い(そりゃ畠中さんなので) もう冒頭から「ああああありがとうございます、歌うまいー」と安心しちゃった。
フレディ&イネズ。
フレディの子がやたら綺麗なんですけどー!と思いながら見てたら、ドラァグクイーンの迫力―!! はじめましての若者がちゃんと上手いと嬉しい このお役、素とドラァグクイーンのメリハリ大事。
そんな息子をサポートしてあげてるイネズ母さん素敵。親にちゃんと愛されているフレディは、きっと負けずに強く生きていける……と思ったけど、そうでした、あの結末だったんでした![]()
ヘンリ。
やたらと上手い。そして男前!!カッコイイ!
レズのねえさんてことでいいんだよね? その昔、NYのクリストファーストリートのゲイ書店(日本語のガイドブックにも載ってるパッと見は落ち着いた書店)を興味本位で徘徊したことあったんですけど、そのときに黒人の小柄な女性にすんごいガン見されて、その人を思い出しちゃいました>ヘンリ。
リチャード。
……は、ゲイなんですか、単に理解のある牧師さんなんですか?? 随分と強面な牧師さんだ。
SHUNさん懐かしいというか、リーダーと共演なんだぁぁぁぁ!と軽く胸アツ。
バーテンの大嶺さん。
……の控えめな佇まいが実はどツボでした。パトリックとの並びありましたっけ? あったような気がするな? 美しかっただろうな?
デール。
一番のお目当てといっても過言ではなかったのですが、それゆえ、私の中での色々な認識とデールというキャラクターに齟齬が生じて、一番違和感を覚えてしまったのもこちらでした。
挙動不審な風情を見ながら、なんだかスメルジャコフ(>カラマーゾフ)っぽいなぁぁぁぁと思っていたのですが、そういうお役を、東山よっくんが???と思ってしまうと、そこでひっかかる。
みんなに疎まれているけど、なんで???どうして????その理由が直感的に分からない。とりあえず、演じ手のよっくん属性を省いて、こういう間の悪い、空気の読めない、めんどうくさいタイプの身近な人を想像して……あ、そういうタイプか、それは確かに、あっち行ってて~~、て思うなぁ、と理解する。なんだ、この手間は。
よっくんにやっていただくお役……かなぁ。なんてったってガンガン踊れちゃってるしなぁ。あれだけ踊れればダンサー職に就けそうだよなぁ。
このお役、スメルジャコフ役者枠では。
ウィリー。
歌姫wwwwww
確かにwwwww
「私の若いころはー!」「また始まった」という流れも、イメージ通り![]()
岡ウィリー「わたしがアンジョルラスだった頃はー!」
みんな「また始まった」
よっくんデール「お、オレも、オレもアンジョルラ…
岡ウィリー「アンタはだまらっしゃい!!」
……みたいな寸劇が脳内で展開されまくりました![]()
あと、バレエリュスがどうのこうの言ってましたけど、むしろ貴方がディアギレフでしたよね、なんならそこのよっくんがニジンスキーでしたよね、と、懐古厨炸裂。昔語りが始まるのは、ウィリーだけじゃなく私もでした![]()
……感想書いているうちに、再見したくなっちゃいました
舞台上にみんな滞留してるから、情報量多いんだろうな~。うっかりすると沼なんだろうな~~。
追記(2022/4/12)
その後、通常配信とディレクターズカット配信を1回ずつ視聴しちゃいました。
やはり、「どハマリはしないけど、なんともいえず気になる作品」です。
特にディレクターズカット、良かったです~。これは見てよかった!
画面からの情報量がめちゃくちゃ多かったです。
メインの人物を映しつつも背景に他の人を入れて、何をしながらどんな表情でメインの人の話を聞いているのかが分かるように編集されている。これは映像ならではですよね。色々と分かりやすくなってました。
おかげで、デールがみんなに鬱陶しがられている理由が、スッと入ってきました。
落ち着きないし、間が悪いし、空気読めないし。デールが出てくると、みんな面倒くさそうにしてるのもよく分かる。
ああ、いるなぁぁぁぁ、こういう人職場にいるなぁぁぁぁぁ、「分かってよ」と言われてもちょっとムリ……と思ってしまって、そう思ってるのが自分だけじゃないと分かると、自信をもって「ムリ」って思うようになっちゃうんだよな、ムリが大きくなっていくんだよな……等々、我が事として受け取れました。
あと、表情の捉え方が上手かった気がする。パトリックの表情良い……上手くないですか、小関くん……![]()
キャラとしてもやっぱり、パトリックの存在感好きです。綺麗系の男娼さん(ツボ) 綺麗系だけど一人称「俺」だし、煙草吸うし、凛としてる。きちんとした「意思」があっていいですよね。でも、あの過去。
……えええええ、やっぱりかなりツボなキャラクターなんだわ、だから配信リピる気になったのか……
今回、ちょっと、パトリックとデールのソロだけ、自分用に歌詞を書き起こしたので(それがやりたくてディレクターズカット課金する気になった)、余計に色々腑に落ちたのかもしれません。聞くだけ、読むだけじゃなくて、書くとぜんぜん違いますね。
パトリック、高級ホテルのバー出禁なんだ……そういう顧客層ってことなのかしら……うぉぉ……![]()
そして書きとったことで、倒置法表現多いな?と気が付きました。だからちょっと言ってることが頭に入ってきにくいのか、そもそもがあまり自然な会話表現じゃないのか……。
3回見ても未だにパトリックがウェスに苛立つ理由にピンときていないし、ウェスの現代人的な悩みや理想像にもピンときていない……なんだか哲学的で。
とりあえず、ミュの日本語歌詞は、できるだけ素直な順番で語ってください![]()
追記の最後に。
デールのネックレス、あれ絶対何か過去がありますよね。誰か大事な人……彼を大切にしてくれた人の思い出があそこにあるのかな、なんて思いました。
パトリックの過去と、デールのネックレスは妄想ポイントとみた![]()
あ、もひとつ!
舞台になってるニューオーリンズ(の、フレンチ・クォーター)の街並みを調べてみたら、当初イメージしてた雰囲気と全然違ってて、「窓からケツ見えて苦情きたんじゃないかと思った」とか、ラストの惨事の情景とかが想像しやすかったです。無機質な雑居ビルかと思ったら、低層階の趣のある建物の連なる街なんですね。映像か何かで表現してほしかったな~。


