目的地③ 御杖村
クビタチ村のモデルとなった奈良県の村。三重県との県境にあります。
さて、伊勢奥津駅から御杖村(ミツエ村)の入口である「道の駅 伊勢本街道御杖」まで、距離は6km程度です。
聖地巡礼のルート取りをしながら、この目と鼻の先にある村へなんとかアクセスできないものかと唸りまくりました。
・徒歩 片道は行けたとしても帰りに力尽きてると思うのでムリ。
・バス 以前は津市のコミュニティバスが走る日もあったたようですが、2026年4月に再編成され、定時で走るバスは廃止されたようです。
・リクエスト型交通 代わりに事前予約制の仕組みができたようです。意気揚々とネットで予約を進めてみたのですが……「その時間帯は予約不可」みたいなコメントが表示されて受け付けてもらえず断念。
・タクシー 常駐はしていないようです。迎車できるか、値段がどれくらいかかるのかは未知数。
・レンタサイクル 伊勢奥津駅に併設の観光案内所にレンタサイクルがあります。
………………レンタサイクル。
何台あるのか、行ったときに空きがあるのか、借りられたところで御杖村へのアクセスが実現可能かどうか、分かりません。
……
…………
………………
とりあえず、給水塔見るのが目的だから、行くだけ行って、後は観光案内所で聞いてみることにします。行き当たりばったり!!
観光案内所に足を向けると……お、レンタサイクルと思しき自転車が1台、停められています!
わたし「レンタサイクルがあるって聞いたのですが~」
マダム「ありますよ、どうぞどうぞー」
自転車ゲットー!!
「あのぅ……御杖村まで行けますか……ね…?? 無茶ですか、ね?」(←当方、暮林さん世代ww)
「行けると思いますよー、ずっと上り坂だけど。この間も行った方いらっしゃったし!」
「おっ
」
「何しに行くの、御杖村」
「 (目がさまよう)ぇ……えぇーーと……
」
こういうとき、正直に言うのがベストなのは分かってます。けど、己が暮林さん世代だという自覚が恥じらいを呼び起こしますw
私がキョドっていると、案内所のマダムたち、察してくれた!
「もしかして~
」
「アニメの~~?
」
「ですですですですっ、年甲斐もなくお恥ずかしいー!!
」←こういうのも正直に言っちゃうのが吉なんだ!
以降、それはそれは楽しげにレクチャーしてくださいました。先達の方から色々聞いていたらしく、見所ポイントへの行き方まで教えてくれましたよ!
当日は天気が不安定で、御杖村方面には黒い雲が立ちこめていました。レインコートまで貸してくださいましたよ。至れり尽くせりです。ヘルメットとベストも貸してくれます。「ほらっ!ベスト、オレンジ色よー!
」と、そんなところまで知ってるマダムw 親切にしていただき、本当にありがとうございます。
では、行ってきますー!
なお、当方、暮林さん世代ですが、一人旅は行き慣れています。
地図見るのは大好きなので、自分なりに頭に入ってます。
旅先でも地元でも歩き回るので、旅体力はある方だと思います。
そんなスペックでの行程です。
さて、旅人にとって御杖村アクセスへの拠点となる道の駅まで、素直に国道422号線を辿ります。ショートカットできそうな場所もあるけど、安全策で。
序盤は「あははははきっつぅーーー
」くらいの上り坂です。電動自転車なので、まあ、行けます。
が、しかし、奈良県に入ったあたりから傾斜が厳しくなっていきます。
きっっっっっっっついです![]()
「まだー!?」「むりーー!!」「でも帰りは余裕だからー!!」と何度も口にしちゃいます。弱虫ペダルとか思い出しちゃうよ……
車の通行量は多くないです。私は車の気配を感じると、減速するようにしていました。あと、道の端にある側溝は怖いですね。左側に寄りすぎてハマったら大惨事なので、そこはかなり気を使いました。
御杖村までの自転車での所要時間ですが、駅に貼ってあったこの図が公式見解かつ、体感とも合致してます。
真ん中の「伊勢奥津駅」から、左の方の「道の駅御杖」へ。
往路(上り坂)45分/復路(下り坂)25分
なお、グーグルマップさんによると、高低差200m超です![]()
道の駅に着く頃には、足はぷるぷる、ハンドル握っていた手はガチガチです。
落ち武者みたいな風情で食事どころへ。
ガッツ付けたかったのでハイカロリーなものを食べたいところですが、ぜんっぜんダメです、蕎麦しか喉通らないよ……
道の駅、GW前の平日でしたが、思ったより賑わっていました。施設としても大きくて綺麗です。間違いなく、ここがベースキャンプ!
食事が終わった時点で、14時を過ぎていました。
けっこうヤバイのでは。
16時までに自転車を返さなければいけないので、15:30には道の駅を出ないといけない=村内のポイントからは15時には引き返さないといけないのでは……。
時間ないじゃん!!
以下、私の辿った聖地たちを、辿った順で並べます。相当がんばった……
ポイントとポイントの間の体感での距離感も入れておきます。
a.坂口商店さん
山久のモデルのお店。
道の駅から最初に着くポイント。思ったよりいきなり姿を現すので、びっくりしながら感動する。意外と車道に近い。
気恥ずかしかったのですが、お店でキャラメルだけ買わせていただき、撮影の許可をいただきました。お店の方も慣れてらっしゃり「どうぞどうぞー
」と優しく対応してくださいました。本当はアイスを食べたいところだけど、時間ないし一人でパピッコはムリなので!!
ベンチが真新しい気がします![]()
ひかなつ展で撮ったやつと並べてみる。
↓わりとすぐ着く
b.伊勢本街道の碑と大洞山
背景としてよく出てくる大聖地!
うっわぁ、アニメとまったく同じだぁ!!!
アニメ見た感じだと平らな場所の印象だったのですが、結構高低差があります。写真の向かって左側が高くて、右側が低い。
↓わりとすぐだけど上り坂
c.首切り地蔵
一話の情景描写。

ここ、峠ですね。説明板に「佐田峠」とあります。
行きのこの時点では「坂道の頂上。ひぃ
」位の印象でした。が、しかし、ここは峠です。覚えておきましょう、峠です!!!
(峠:山を越える道が通る、最も標高の高い地点)
↓下り坂。わりとすぐ
神末地区
行程上、個人的に「手前の集落」と呼んでいました。「神末」という住所になるようです。あ……なんか、ひかなつの世界観に似合った名前ですね
(道の駅あたりも住所は神末なんですね)
平地かつ住宅のある場所なので、この辺りはゆっくり走行。
御杖神社に行きたかったのですが、ここに立ち寄ったらここで時間切れ間違いなしなので断念しました。
時間があるなら、もう一つの集落(菅野地区)にアタックかけたい、行けるところまで行ってみたい、ダメなら引き返すから!
↓わりとすぐ
d.すごい坂道(丑峠子安地蔵尊のある坂道)
ヒカルのケッタがパンクした坂道。
同じ村内で集落が2つに分かれているには地理的理由があると気付いておくべきでした。
この坂道に行き当たる途中、天空を横切る道路が見えて、へ?あんなところに高速とか走ってたか?と思ったんだよ。ないよ高速。国道だけだよ。……は? 嫌な予感するが?
写真じゃ分からないと思いますが、立ちはだかって迫ってくるような坂道です。
グーグルマップさん的には「丑峠子安地蔵尊」があるあたりです。
笑っちゃうくらいムリです! この急坂を上ると、さっき見えた天空の道に接続するわけです。
グーグルマップさん曰く、坂道の長さ650m、高低差60mだそうです。
でも、バカは高いところ好きなんです。
そこに坂や階段があると、登りたくなるんです。なんだろうこの本能。
無理なら戻ればいいんだし!
途中、無理すぎて一度自転車降りちゃって、詰んだかと思いました。
え、でも、待って、ここ……ヒカルのケッタがパンクして二人が立ち往生したところでは……!!?←たまたま気付いた!
来た甲斐があった! 三笠のおっちゃん、助けてぇぇぇぇぇぇぇ![]()
![]()
電動自転車重いから、押して上るより気合い入れてこぎ出した方がマシです。
後にアニメを見直しましたが、パンクの前に急坂を上る描写があって、角度的にかなりリアルでした。高校生ならこの坂を普通のチャリで上れるのか!?
このあたり、牛峠というようですね。
そう、峠があるから、村が分かれてる。
この坂道の頂上から次の集落に向けては、国道でもう少し上りが続いた後に下り坂になります。下り坂コワイ、帰りはこれを上ることになるので![]()
↓体感的には結構距離がある気がする
菅野地区
一話で描写されている校舎や松浦のばあさんの家のモデルがある地区。
国道から右に曲がる道が見えたら、素直に右折。もう一つの集落に入ります。住所的には菅野地区。個人的には「奥の集落」と呼んでいました。
e.駐在所
一話に出てきた赤色灯。
川を渡るとすぐに駐在所です。
このポールの赤色灯、アニメで見たとき不思議で不穏な感覚あったなー。なんだろう、これ、初めて見るなぁ、って。
改めてアニメでこのシーンよく見たら、「御杖駐在所」って文字まで再現されてましたw
このあたりでスクールバスが通り過ぎましたが、落ち武者みたいなチャリンコおばちゃんが不思議だったのか、バスの中のお子たちの視線を感じました
やぁねぇ!通りすがりの古のオタクよぉ!![]()
……てゆか、そのバス乗せてくれ。道の駅と菅野地区を往復できる手段をくれ。
f.緑の廃車
一話の情景描写。
駐在所を右折してすぐ。ストリートビューでこれを見つけたときに震えた。不思議な情景だと思ったら本当にあったんだ! これを見たくてここまで頑張って来ました!
g.松浦のばあさんの家のモデル
廃車の少し先。民家だとアレなので、写真は無しで。ストリートビューでも確認できます。
ここに至るまでに一話の情景描写で出てきた小中学校の校舎も見えましたが、こちらも写真は撮っていません。
いかんせん、時間がないのでこれだけで引き返します。菅野地区での滞在時間10分もなかったように思います。
h.国道に接続する橋
一話でヒカルとよしき渡っていた橋。
↓地獄の峠越え
さっき下った道を上ります!!!! 峠なので! 往路で下ったなら復路で上らなきゃ戻れないので!!
この辺で、電動自転車での登坂のコツが分かってきました。常にガシガシ力入れると無駄なんですね、三拍子で漕げばいいんですね、漕ぐ!さくさく、漕ぐ!さくさく……と繰り返していくと効率的。
途中、材木を積んだトラックを見かけました。よしきのおとやんだぁ
本当に林業盛んなんだなぁ……
さて、峠を越えて坂を下りきった先が手前の集落=神末地区です。ここまで戻ってきました。
時間的にはこのまま伊勢奥津まで直帰するべきだったのですが、魔が差しました。
どーーしてももう一カ所立ち寄りたいところがある。
きっとこの村にはもう二度と来ないだろうし。無理をしてでも行っちゃいたい!
というわけで、往路と同じ道を使って戻っていきます。
で、ふと気づいたのですが……
i.ビニールハウス
一話に出てきた場所。よしきが夢で見た、生前の光との会話のシーンの背景。
あれっ?!こんな背景あった気がする?!とチャリを停めて撮っておきました。ビンゴでした!
この先、首切り地蔵あたりのミニ峠がきっっついです。疲れているのでテキメンにきっっついです。
そしてもう一度、伊勢本街道の碑に戻ってきました。
ここを下って右に行った先に……
j.赤い鉄柵
ヒカルの家で花火をした夜、朝子とヒカル(とよしき)で一悶着あった場所!

気が済みました……これ見たかったんだ……
柵の左側の「川をきれいに」も完全一致!
この道もよく出てきてる気がします。緑の屋根の建物が目印。
現地の土地勘ができた上でアニメを再見すると、多分この先にヒカルの家があるんだろうな、と想像できます。夜に山久まで徒歩で買い物に行くというシチュエーションも、この立地と距離感なら分かるなぁ、と。
すべてが一致しているわけではないですが、時々リンクしているのが面白いです。
これにて、ガチで帰投します!ここから先はずっと下りだから、スピードとハンドル操作と後ろから来る自動車に気をつけるだけだ……
↓思ったより時間かかる、なかなか着かない
伊勢奥津までの復路の方が若干戸惑いました。一本道から集落が点在する方向に戻ることになるので、道合ってる?駅通り過ぎてない?と、何度か立ち止まって地図確認。
このあたりで念のために案内所に一報入れておくべきでした。時間ギリギリすぎて、先に進む方を優先してしまいました。これは後に結構反省した点です。
というわけで、16時ぴったりくらいに案内所に帰着!!
電動自転車のバッテリー残量が15%くらいで、マダムに驚かれました。これ、残量0になったらどうなってたんだろう。下り坂なら問題ないのかな。
最後に、おみやげに伊勢茶を購入。美味しくいただいてます![]()
電車が来るまで一時間ちょっと。
近場をぐるっと散歩し、あとは駅のベンチでスマホいじってました。
ところで、伊勢奥津のとなりが「比津」というのですが、すごくひちさんを思い出しちゃいました。
JR名松線 伊勢奥津駅 17:15発
→ 松阪駅 18:41着
帰りの名松線、家城駅でわらわらと高校生たちが乗ってきて、それはそれは大騒ぎしてましたw リアル高校生、こんな感じかー、巻が何人もいるような騒々しさですww 時々、イントネーションがひかなつの子たちと重なることがあり、おばちゃんは内心、ふふっと思いながら騒々しさの中に身を置いておりました。

電車から見た家城あたりの風景。
家城を境に、秘境と田園地帯が分かれます。
松阪まで戻り、この日はこれで行程終了。
せっかくだから夕飯は外に食べに行ったのですが……ちょっと渋い飲み屋に入ってしまいました
一人旅は食事が難点。
お風呂はお湯張って、足をとことんもみほぐしました。それが効いたのか、あれだけ足ガクガクだったのに、筋肉痛出ませんでしたよ。すごい!















