デザートフラワー 古い習慣を疑えない事の悲惨さ | 人生好転させ屋

人生好転させ屋

毒親育って、愛されて来ていない。手間暇、お金をかけてもらっていない。その経験から「どうせ愛されない・どうせ豊かになんかなれない」という疑いや信念を持ち、夢や希望を持てない、途中であきらめてしまう。そうした負の人生を好転させるブログ


デザートフラワー
原作/トップモデルのワリス・ディリーのベストセラー自伝『砂漠の女ディリー』
監督・脚本/シェリー・ホーマン、製作/ピーター・ヘルマン、原作・監修/ワリス・ディリー、撮影/ケン・ケルシュ、編集/クララ・ファブリ、衣装/ガブリエル・ビンダー、出演リヤ・ケベデ/ワリス・ディリー、サリー・ホーキンス/マリリン、ティモシー・スポール/ドナルドソン、ジュリエット・スティーブンソン/ルシンダ、アンソニー・マッキー/ハロルド、クレイグ・パーキンソン/ニール

12月25日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2009年、ドイツ・オーストリア・フランス、127分、配給/エスパース・サロウ+ショウゲート
http://www.espace-sarou.co.jp/desert/

ストーリー
貧しい遊牧民の家に育ったワリス・ディリーは13歳の時、お金とひきかえに結婚させられそうになります。
彼女は家族のもとを離れる決心をし、広大な砂漠を何日もかけて、たったひとりで歩き続けました。

そして、命からがら祖母の家に辿りつきます。
その後、ソマリア大使である叔父がイギリスに駐在することになり、メイドとして大都会・ロンドンへ旅立つことに。

ロンドンではひたすら大使館邸の掃除に明け暮れる日々。
学校なんて行かせてもらえませんから、読み書きはもちろん、英語も話せないままです。
やがて、任期を終えた叔父とソマリアに帰国する日が来ました。
でも、ワリスは故郷へ戻ることを拒み、大使館を抜け出して、路上生活を始めるのでした。
つづきは【殿さまの試射室】をご覧ください。



$【人生好転】の秘訣
ワリス・ディリー
1965年、アフリカ大陸の東にあるガラカイオの遊牧民の子どもとして生まれ、
5歳のとき、FGM(Female Genital Mutilation:女性性器切除)を施されます。

1978年、13歳で祖父と同い年の老人と結婚させられそうになり、
1人で砂漠を越え、母親の親戚の住む町モガディッシュに辿りつきます。

1979年、駐英ソマリア大使の伯父についてロンドンに行き、
4年間メイドとして働きます。
その後、叔父は任期を終え、
ワリスも共に帰国しなければならなくなりましたが、
彼女は1人ロンドンに残ります。
市内での路上生活を経て、アルバイトをしながら生計を立てます。

1983年、18歳のとき、アルバイト先のマクドナルドで
英国のトップファッションカメラマンであるテレンス・ドノバンに見出され、
ファッションモデルに転身。
ロンドンからニューヨークへ渡り、スーパーモデルに。
アフリカ人のモデルとしては初めてレブロンの専属モデルになる他、
一流ファッション誌の表紙を飾るようになります。

1987年、映画「007リビング・デイライツ」に出演。

1995年、BBCのドキュメンタリー番組「私の人生を変えたシリーズ」で
“ニューヨークの遊牧民”として取り上げられます。
この時、17年ぶりに故郷ソマリアに戻り、母と再会を果たしました。

1997年、雑誌「マリ・クレール」のインタビューで
初めて自身のFGMの事実を明らかにします。
その年、国連アナン事務総長によりFGM廃絶のための特別大使に任命され、
多くの会議に参加、各国の大統領やノーベル賞受賞者、映画スターたちと会い、
国連に莫大な資金を集めました。
同年、自伝“Desert Flower”がニューヨークで出版され、
国際的なベストセラーに。
つづきは【殿さまの試射室】をご覧ください。


ワリス・デイリーはこの映画で輝かしい賞を受賞しました。
でも、彼女は
「賞や賞賛が欲しくてこの映画を作った訳じゃないの、ただ一人でも多くの人に見てもらい、同じ苦しみを味わっている女性をこうした習慣から解放する力になって欲しくて作ったの、それがこうした賞を頂けてとても嬉しい事です」。と


私には彼女のこの気持ちがとても良く分かる。
とにかく、この悲惨な現状を知って欲しい。
そして、この悲惨な風習を止める力が少しでも欲しい。


【殿さまの試射室】から
FGMは宗教の生まれるはるか以前から通過儀礼として行われてきたといいます。
毎日8000人、毎年300万人、現在FGMを受けさせられた女性は1億3000万人以上もいます。

現在、アフリカではギニア、ガーナ、ブルキナファソ、ジブチ、コートジボアール、エジプト、タンザニア、トーゴ、セネガル、エチオピア、ケニア、モーリタニア、マリ、ニジェール、中央アフリカ共和国、ベニンなどでFGMを法律で禁止する国々も増えてきているそうです。
しかし、なにより必要なことは、「なぜ法律が必要なのか」「なぜそのような法律が人々のためになるのか」を知ってもらうこと。そのための教育キャンペーンが必要なのだといいます。
http://www.jca.apc.org/~waaf/
ワリスが勇気を出して発した声は今世界中を駆け巡っています。
ワリスの声を受けて、この映画を観て、この現実をしっかりうけとめることが
同じ女性としての宿題かもしれません。

ラストで、幼女が発する恐怖と痛みと絶望に満ちた悲鳴がいつまでも耳にこびりついて消えません。
【殿さまの試射室】より


ワリスは子供のころ母親に「なぜこんな事をするの?」と尋ねたそうです。
すると母親は「さぁ、知らないけどみんながそうしているから」と答えたそうです。

『FGM』は性交や出産に酷い痛み
出産時に出口がふさがれている事での母子の死
施している最中に出血多量やばい菌感染での死
医学的に見ても何一つ良い事はありません。

でも、アフリカの人達はFGMを悪い事だと認識できずに風習として受け入れています。
その中に浸ってしまっていると、それが全てなんだと思い疑う事が出来ません。
映画の中で彼女も「えっ、あなたはカットしていないの?」と…



みなさんにはまだまだ分かってもらえないだろうけど
『幼少期の心の傷の放置』も私から言わせれば
『FGM』を受け入れている事と同じなのです。

『人生全体に、社会に、悪影響を及ぼす幼少期の心の傷(潜在意識に追いやられるから実態を把握されない)を放置』している事が人類全体にとってどれだけ有害か?損失か?


私からみたら「心の傷を癒そうとしない人」はFGMを疑わないワリスの母親と同じなんです。
心の傷はFGMのように目で見て分かる物ではありません。

子供時代を再体験して
当時の心の痛みを再確認することでしか
発見することが出来ません。
それが出来て初めて
子供に対する見方、接し方が変化します。


再体験の中で悲痛な感覚をいっぱい思い出します。
それらを一つ一つ今のあなたの力で癒さなければなりません。
癒すことによって更に深い理解が生まれます。

とても、ハードな作業(傷を受けているのがとてもデリケートな子供脳だから)なのでゴールまで頑張れない人もいます。経済的な理由を言い訳にする人も多いです。

ゴールすることによって『幼少期の心の傷』がいかに重大な意味を持っているか理解が生まれ
こうした負の連鎖を止めなければと思って頂けるようになってもらえると信じています。

世の中には
「生まれてくる時に魂の成長のためにあえて辛い人生設計をして来た」

などと言う人が居ますが 
辛い人生を経験してもなおそう言うのか?聞いてみたいです。

【苦しむことで魂が成長する】私は信じていません。
信じたくもないです。
私は「魂の成長」などというモノを語るのであれば
【愛されることで魂は成長する】と言い切ります。
苦しまなければならないなら、魂なんて成長しなくても良い!
苦しみを正当化する考えは嫌いです。



大勢の人が心の傷を癒し終えると
初めからそうした傷を受ける事がなくなるのに…

これが私の願いであり 思いであり 全てです。
人は人生を楽しむために生まれています。

でも、幼少期の心の傷に対してあまりにも無頓着です。
そのせいで不幸の連鎖に歯止めがかからず
大勢の人の人生が辛いものになっています。


防げる事なのに、そのことに対する無知の壁がはだかっているために…
いつか、私も説得力のある映画が作れたらなぁ


来年からは、私の気持ちに共感してくれた人達と
チームを組んで取り組んで行くことになりそうです。
素晴らしいメンバーなのでみんなに紹介したくてたまらないのですが、
公に顔を出せない人達なのでナイショです(笑)



余談ですが(^▽^;)
彼女が活躍していた頃、私もパリコレにいました。
彼女とは一緒に仕事をした事はないけれど
他の国の、やはり悲惨な状態の国の出身者のモデルさんの話を
仕事場の隅で数人の人達で円陣組んで聞き入った事があります。

新人のモデルさんが無理なダイエットで
仕事中に針だらけのトワレを着たまま倒れ込んだり。
私は大きな彼女を針の付いた服が取り払われるまで崩れ落とさないように必死で支えていました。
それを見たデザイナーが「おまえ、やるなぁ」と偉く感心していました(笑)
下手したら、私まで針でブスブスです。。。。f^_^;

仲良くなったモデルさんと
モデルごっこをして遊んでいてスポンサーに見つかって怒られたり(笑)

ショーのあとの打ち上げパーティーに参加したり♪

華やかで明るい世界だけど、そうしたなかにも闇の部分は存在します。
私は昔からなぜか悩み相談係で色んな人の悩みを聞いてきました。

著作権の問題があるので当時の写真を紹介出来ないのが残念です。
興味のある人は是非セッションにお越し下さい。お見せできます(笑)

詳しくは$【人生好転】の秘訣http://www.blajp.com/まで