フランツ・リスト音楽院主任教授 ドラフィー・カールマン先生の公開レッスンを聴講して | 東京・新宿 輸入ピアノ.com オーナー伊藤のひとりごと

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他愛もない日々のつぶやきを、徒然なるままに。

先日、私の新宿の店「輸入ピアノ.com」で、ハンガリー.ブダペストのフランツ・リスト音楽院の学部長主任教授を務めるドラフィーカールマン・先生の公開レッスンを聴講した。

リストコンクールの優勝者であり、1974年リスト音楽院卒業。ブダペストでの修練後、モスクワのチャイコフスキー音楽院にて、のちにジュリアード音楽院で最も有名な教授の一人となるベラ・ダヴィドヴィッチ(Bella Davidovich)に師事。

1978年、南仏のマントン音楽祭にゲストとして出演。その後数年間に渡りヨーロッパ各地で演奏を行う。

レコード会社と定期契約をした後1985年からパリに移り、サンリス・ピアノ・アカデミー(Senlis Piano Academy)のシニアマスターとなる。

1975年にはナショナル・フィルハーモニーにて、ソリストとして20年間籍を置いた。

ブダペストの音楽アカデミーのホール改装後も幾度かそこで演奏し、またハンガリーや海外で録音された彼の録音、主に、リストとショパンの作品を含むロマン派のピアノ演奏は、常に脚光を浴びる。

1977年以来、フランツリスト音楽アカデミーで教鞭を執り、 2011年に学部長になる。 熱心で献身的な教授として、彼は国際的なキャリアに開かれた著名な数々の学生の誇りとなっている。

勿論、私は、彼には初めてお会いしたのだが、とても気さくで、明るい性格もあってすぐに打ち解けた会話ができた。英語と日本語をチャンポンにした会話は、とても流暢(?)で、日本びいきであることがすぐに分かった。

ベートーベン、ショパン、リストを中心とした公開レッスンだったが、音色の美しさと表現力にこだわった指導は、すばらしい指導力を発揮し、彼のしぐさと的確な短い指導で、受講生の演奏が、たちどころに素晴らしく変わって行くのを真近で聴いていて、驚嘆した。

近くのイタリアンレストランで、一緒に昼食したのだが、今年の10月 にまた来日の予定とのことで、その際は、新宿の私の店で楽しい小さなコンサートとパーティーをやる事が出来るといいねという話をした。楽しみにしていてください。