「煙草特別予算でもって、せせこました銘柄ばっかり仕入れて、どこぞで行商しょうと企ててけつかるな」

などとお考えと違いますカイ?

ところがどっこい、ちゃんと大物も購入してきとぉんでっせ。

まずはこれですワ。

……。

と、現物をご紹介する前に、いっこおたんねしまっけどね。

みなさん、『ティファニーで朝食を』をご存じでっしゃろか。

ちゅうても、カポーティ―の小説の出だしを想起していただかんでもええのや。

オードリー・ヘップ・バンテキが主演した映画のほうですワ。

あの映画でですナ、さくしん世界を構築するにあたって、しじょうに重要な小道具がおましたやろ。

ほうれんねん。

シガレットホルダーですワ。

検索エソジソで、『ティファニーで朝食を』を検索していただいたら、ヘップ・バンテキが頬杖ついて、片手にシガレットホルダーを持ってる画像が山ほどヒットします。

シガレットホルダーちゅうのは、まだ両切りシガレットが一般的やったころによう使われた喫煙補助用具なのや。

ただ、ヘップ・バンテキが持っとうのは、異様に長いですナ。

ちょうど我が国の花魁煙管みたいなもんで、洋の東西を問わず、ええ女は、クソ長い喫煙補助用具を使いたがるようです。

現在でも、『オードリー・シガレットホルダー』ちゅうて、長いやつが売っとうのはご愛嬌ですが。

と、ここまでは、雑学的知識として先刻ご承知のかたが多いと思いま。

しかしながら、こっからはどないでっしゃろかナア。

そのシガレットホルダーの先にささってる煙草の銘柄をご存知のかた、いたはりまっしゃろか?

『ティファニーで朝食を』のシロイン、ホリー・ゴライトリーの常喫銘柄。

それが、メリケン製シガレット、『ピカユーン』なんです。

悪夢の煙草大増税をきっかけに、シャグ煙草に目覚めたワタイは、ローリングした煙草をいただきやすくするために、シガレットホルダーを物色したワケや。

シガレットホルダー → オードリー・シガレットホルダー → ティファニーで朝食を → ホリー・ゴライトリー → ピカユーン

ちゅうリンクでもって、かかるシガレットに漂着したんやね。

当然、吸いとてたまらんくなりました。

どこぞに売ってないか、探しましたデ。

数少ないツテを頼って、アメリカ在住民にも問い合わせてみました。

けど、もうそんな煙草、売ってないみたいやねん。

ところがや。

なんの前触れものう、そうでんナア。一年半か二年ほど前でっしゃろか。

我が国において、ひょっこりシャグ煙草として発売されましたのや。

ピカユーン

『ピカユーン』
メリケン製。三・五オンス(九九・二二三三三〇九グラム)入り、三千四百円です。

ぺリック入りでパンチ力抜群みたいやデ。

もちろん、ゴラテキの常喫煙草との同一性は立証されてまへん。

けどええねん。

欲しかったのや。

けど、シャグ煙草としては、めっちゃ高いやろ。

ワタイらみたいなモンが、そうそう手にできる値段やないデ。

そやよって、諦めててん。

しかしながら今回、ナチュラルチョイスさんからパイプ煙草をいただいたおかげで、僥倖にもこっちゃへ予算を振り分けることができましたのや。

ほんに喫煙人生、捨てたモンやおまへんナ。

ちょいとイカァスー♪

ひと口吸うたらどんぴしゃりー。

元気百倍、チカラでるでる、うーたもでぇーるアーイヤァ

(出典:暁伸・ミスハワイ 出現ソング)


ちゅうことで、ナチュラルチョイスさんからいただいたパイプ煙草の中で、しそかに期待してた銘柄がありましたのや。

もちろん、マクレーランドやGLピースの高額煙草は愉しみやったですけど、もっと地味なヤツでナ。

これれんねん。

トーベンカプチーノ

『トーベンダンスク・No13 カプチーノ』

ポーチモンで、本邦では五十グラム入り一千三百円一千四百円で販売されとります。

ま。お手ごろ価格ですナ。

ありそでなさそでウッフンなのが、コーヒー味の煙草なのや。

煙草の味つけとくれば、しょっちゅう顔を出すのがバニラですナ。

パイプ煙草、シガー、シガレット。煙草全般に深く関わってくるのがバニラでございまして、「でったい煙草業界とバニラ業界は陰で癒着しとうやろ」ちゅうのが実情です。

多分あれやろね。

煙草とコーヒー、お互い嗜好品として確たる地位を築いとうさかい、なるたけ関わりあわんようにしとんやろ思うたりします。

実はワタイ、コーヒーが大好きでナ。

ぶっちゃけ、コーヒーがないと、いのけません。

幼少のみぎりより愛飲してましたよって、集中力がない、落ち着きがない、じきパニックに陥る、怒りを感じると体が震えるっちゅう、カフェイン中毒の症状をすべからく備えてまっせ。

カフェイン中毒のフルスペックハイビジョン。それがワタイなのや。

煙草より、コーヒーをしかえたほうがええかもしらん。

そんなニンゲンですよって、コーヒー味の煙草には、いたく興味をそそられるワケや。

カピートミニパイプで、シャグをせちべんに吸うてたおりは、一時期、伊太利亜製コーヒー煙草『カプチーノ』を常喫銘柄にしてたんです。

パイプ煙草に切り替えてからも、この『トーベンダンスク・No13 カプチーノ』は気になる銘柄でしたのや。

ほたらなぜに試してみんかったのか。

それは、優先的に試すべき銘柄がぎょうさんあったからやナ。

ちゅうことで、『GLピース・バーバリーコースト』に続きまして、これをいただいてみることにしたんです。

で、冒頭の歌が出てきたワケや。

かなりええセンいっとう思います。

苦みばしった深煎りコーヒーの味はしっかりしますし、ヴァージニア葉のフルーチーな甘みも感じるし。

ただね、後半はとんでものう辛(から)くなります。

辛さには定評がある『ボルクムリーフ』ですら、『どもしゅみましぇん』ちゅうて、しゅーと逃げ出すほどや。

しかしそれは、あたりまえですねん。

こんだけカットが大雑把やねんもんあんた。

これで辛味がなけりゃあんた、ブレンダーは超天才やデ。

もしくは手妻師です。

前半の美味さもまた、この大雑把なカットから生まれとうワケやさかい、後半は我慢して超スローバーニングを心がけつつ吸うか、それが面倒なれば、潔く、辛味が出てきた時点でほかすかやナ。

最高でぇーすかぁー?

「いきなりそら、なにを言うてんねん。古くさいしあむないし」

せやかて今宵はクリスマスイブやないかぁい。

いかがですか?

お若いみなみなさまに於かれましては、首尾よく意中の異性と繁殖行為を司られましたでしょうか。

「言葉遣いは丁寧やけど、表現がナマナマしいナ。だいたいクリスマスイブに、なにブログ更新してんねん」

ワタイの中では、すでにクリスマスなんちゅうのは完結してますのや。

ワタイの目は、常に一歩先を見据えてまんの。

ようするに、正月のことを考えとうワケや。

正月とゆわば、『新春ことほぎ煙草』ですナ。

イチゲツのついたち、初しのでとともに、マンションのベランダに仁王立ちしてやナ、風呂上りに牛乳飲むおりみたく腰に手をやってやな、煙草をぷかーっとふかして、カンラカラと笑うっちゅうのが、毎年の恒例行事となっとうねん。

もちろんその煙草は、プレミアムシガーと相場が決まっとうワケや。

去年はキンテロ、今年はアップマン(いずれもしぇんえん以下)やったんです。

「あんましええの吸うてはりまへんナ」

ほってんとってんか。

台所事情ちゅうのがあるんじゃい。

しかしながら、来年の正月こそ、今年中にモノカキの仕事一本で食えるだけのミチスジつけて、モンテクリストNo5、国内販売価格一千三百円也で祝おうと考えてましたのや。

けど、ぜんぜんあかへんじゃった。

そこで、かなりグレードダウンして、この葉巻で新春をことほぐことにしたのです。

フロールデフィリピナスハーフコロテキ

『フロール・デ・フィリピナス・ハバノ・ハーフコロナ』

一本三百五十円です。

ゆうときまっけど、値段が安い割には、フィリピン製のプレミアムシガーは美味しいねんデ。

え?

なんでやす?

「日誌で発表するおりは、値札外しとけ」

あらま。

よく似合うー

煙草の戦鬼とー、ひとーのーゆうぅ♪

だがワレワレは、アホなためー

健康忘れた、人なためー

涙で入れる血にニコチン

夢見て吸い込む死のターーーーーーーーア。ルー♪

(出典:サイボーグ009)



ちゅうことでごんざりまして、相変わらず職場の喫煙場所には寒風が吹きすさんでまっけど、喫煙ライフ的には充実しとぉんでっせ。

いよいよ、ナチュラルチョイスさんからプレゼントしていただいたパイプ煙草の登場や。

やっぱし、なにはなくてもこれでっしゃろ。

バーバリープレゼント

『GLピース・バーバリーコースト』

GLピースは、我が国におきましては、ダビドフのラインナップに続く高額煙草ですナ。

ちょっとハナシが脱線しまっけど、ダビ山ドフテキのやつは、なぜにあない高いワケ?

たった五十グラムで三千八百円もとりよんねんデ。

正気の沙汰とは思えんワ。

美味しけりゃええねん、美味しけりゃ。

けど、なんぼウェッブを探索してみても、『ほべたが落ちて、地べたに転がるほど美味しい。三千八百円でも納得の美味さや』てな評判はイッセツ聞きまへんナ。

どこかで、ダビ山ドフテキを洋行帰りの土産として買うてきた(あっちゃでは、なんの変哲もない値段で売られとうようです)しとが、ご自分のブログに『イングリッシュミックスチャー』のインプレッションを書いてはりました。

「拷問かと思った」

拷問みたいな煙草てどんなん?

逆に興味が沸いてきたりすんねんけどね。

ワタイも洋行することがありゃあ、帰りに買うてこよ。

さて、ハナシを元に戻しまひょ。

『GLピース・バーバリーコースト』を美味しゅういただくしけつは、『一に加湿二に加湿。三、四も加湿、五に加湿』なんです。

ワタイが、高度一万メートルの上空から、清水の舞台へさして飛び降りるほどの決意で購入し、大いなる期待を込めて開封したとき、なにやら妙な悪臭が漂いましたのや。

吸うても、ちょっとも美味しいことなかったしね。

これはおかしいと思いました。

そやかて、煙草専門店屋さんのホームぺいしでは、素人衆が絶賛しててんデ。

そやのに、この不味さはどゆことやと。

そこで、前述の絶賛記事をよくよく読み返すと、『葉っぱがベタベタに濡れてます』と書いてあったのや。

ところが、ワタイの購入したやつは、カランカランにしからびてましてん。

ここで、ワタイの四ビット・八〇ヘルツCPUがフル回転で低速演算を行いましたのや。

「これって、もしかして湿度を一定に保たんとアカンのと違うかしらやろか」

とにかく密封性の低い缶なんで、長いこと店屋の軒先でくすぶっとった場合、フタを開けえでも、しるけが飛んでまうんでっしゃろ。

それに気づいたワタイは、すかさず丸缶の底にヒュミディーパックを敷き、密閉性ゼロの缶から移してですナ、ヒュミドールを放り込んで、ビニールテープでぐるぐる巻きにし、二、三べんナデナデして、暫く放置してますとやれ嬉し。

ほのかに甘酸っぱい香りを放つようになりましたんです。

実際に吸うても、これまた美味しい。

ただし、バーレーが主力の煙草なんで、煙はしじょうにシャープでソリッドでハードです。

一般的な着香モンとは一線を画してますナ。

そのへん、好みの分かれるとこや思いますけどね。

思うモンのやね、なんとのう気になる存在ちゅのがおますやろ。

もちろん煙草のハナシなんですけどね。

ワタイが勝手にカテゴライズさせてもろてる中に、おやつ葉巻ちゅうのがおますねん。

主にメリケン製で、一本百円ちょいの、フレーバーびたびたドライシガーのことなんです。

具体的に銘柄をあげさせていただきますれば、『ポンポンオペラ』『ブラックストーン』『スウィシャースウィート』『ダッチョマスター』『フィリーズ』てな連中です。

具体的に銘柄をあげさせていただいたついでに、歯に衣着せんモノゆいさせていただきますと、テキらはちょっとも美味しいことないワケや。

なあんし、「葉っぱそのものの味が悪いさかい、素ぅの状態ではとても吸えたモンやないよって、しょうことのう、べたべたフレーバーでごまくらかしとうやろ。隠しても、こちとらまるっとお見通しやど」ちゅやつばっかなんです。

そんなんばっかしのなかで、ひとつ異彩を放っとう銘柄があるんですナ。

それが、このテキなんです。

バックウッズハニベリ

『バックウッズ・ハニーベリー』

メリケン製、五本入り六百五十円です。

煙草専門店屋さんのホームぺいしに書いてある紹介文には、『コネチカット葉とダーク煙草のブレンド』となっています。

コネチカット葉がどのような特性をもっとうかしりまへんけど、同価格帯のやつにはでてきまへんので、かなり特殊な葉っぱであることはまちごいなさそうです。

もしかして、美味しいのと違うかしらと思うてたのです。

とにかく、パッケージからして、とても葉巻とは思えまへんけどね。

おっかなびっくり開封してみたらあんた、あんまぁーいチョコレートのカザが、むわっと襲いかかってきまして、「おんやぁ。間違うておやつを買うてきたんかいナ」と錯覚してまうほどなんです。

こんなんが飛び出してきました。
(ほんまに飛び出してきたわけやあらへん。おのれの指でしきずり出してきたんやデ)

バックウッズハニベリ中身


なんとのう、イタリアンシガーを髣髴させるかっこしてますナ。

なあんし、ラッパーがないので、油断すると、バラバラ崩壊しそうでっせ。

実際にいただいてみますとですな。

かなりマイルドです。

安モンドライシガーにつきものであるエグみがないので、ちゅーちゅー吸い込めます。

なにやら、お香系の味と香りがありますぞ。

印度のビディを思い起こしたりもしました。

美味しいです。

ただね。吸い終わって二、三時間は、『怪奇甘ったる男』に変身して、おのれでも胸悪うなるけどナ。