初のパイプ煙草個人輸入が成功裡に終わったことやらございまして、誌面がかなり、どろかいちゃんぽんになっとう今日このごろですが、水面下では『通常ずいのシガレットを一ミリ銘柄にし、まずはどれがいっちゃん美味しいかを見極め、小市民的充足感を抱いたのちに、シガレット喫煙習慣と決別したろやないかぁいキャムペイン』は進行中なのや。

ちょっとも現実味ないやろ。

ワタイもそう思いますが、今月度もいくつか一ミリ銘柄を買い求め、地味ィに吸うてまんの。

今月はあと三日しかないよってね。

いっこっつ紹介してたら、晦日までに間に合わんので、本日一気に紹介したげよ思うのです。

logo1

『ロゴ1』

キングサイズ二十入り、三百五十円(価格改定後 三百七十円)。

T1mg、N0.3mgちゅうスペックです。

N0.3mgちゅうのがインチキ臭いやろ。

ま。ごく普通のアメリカンブレンドですが、ウエストやブライトと同じく、ユルい中にも下品さの見え隠れする味や。

けどこの価格なれば、及第点はさっしゃげられますワ。

中南海プレミアムワン

『中南海プレミアム1』

キングサイズ二十入り、四百四十円(価格改定ナシ)。

T1mg、N0.1mgちゅうスペックです。

なにやら、まざりこちゃんちゃこしとうハーブ類の味が前面に出て、ぶっちゃけ煙草の味しやへんナ。

甘くて美味しいネオシーダーみたいでやっせ。

健康に気ィつけとうしとにはお勧めですが、それよか煙草自体をやんぴしたほがよろし。

ダビドフ1

『ダビドフ・ワン』

インターナショナルサイズ二十本入り、四百五十円(価格改定後 四百七十円)。

T1mg、N0.1mgちゅうスペックです。

ダビドフは香料の使い方が上手ですナ。

凡百のアメリカンブレンドちゅうたら、アホのしとつおぼえみたくバニラだけですが、ダビドフのは、ほかになんぞ、秘伝の隠しフレーバーが入っとうと睨んどります。

同系統の銘柄ではトップクラスの味や。

さすがはダビ山ドフ吉っとん。

ただ、改定後は四百七十円ちゅう、ブウル・ジョアテキな価格になりまするので、無理して吸うほどのこたないデナ。

キャビン1

『キャビン・ワン・テイスティー』

ロングサイズ二十本入り、四百十円(価格改定後、四百二十円)。

T1mg、N0.1mgちゅうスペックです。

これはなかなか穴でしたナ。

キャビンちゅうたらあんた、貿易自由化で怒涛のごとく、ドトーっと押し寄せる洋モク連合に対抗すべく、日本専売公社が満を持して発売せし、バタ臭いシガレットです。

バタ臭い味の正体は、あんじょう焦げたバーレーなんですが、このキャビン・ワンテキはTN値が低いため、バーレーの焦げ具合も低く、それがうまいこと他のアメリカンブレンドにはない味のアクセントになっとうです。

これまで試してきた一ミリ銘柄の中で、いっちゃん味と価格のバランスがとれとやないかぁいと思いましたワ。

なんじゃかんじゃいうても、ジェーテーのシガレット製造技術はハイレベルなんでっせ。


「このテキをパイプ煙草の常喫銘柄に任命ス」

との宣言とともに、へそくりをぜえんぶはたいて買うてまいりました『バーバリーコースト』がのうなってしまいました。

ただし。ワタイには、メリケンから取り寄せた八オンス缶ちゅう、つおすぎる味方がいてはるワケですけど、テキを開缶する前に、ダブつきまくっとうストックを捌いとく必要があるやろと考えましてん。

さもないと、嬶に「あんた。ちょとこちおいなはれ」ちゅうて、もぐさ代わりにしてやいとすえられるさかいナ。

問題は、どれを開けるかっちゅうことなんですナ。

そこで、ワタイの中のもうしとりの自分(このテキが、理屈ぽぉてからに、己を客観的に見るのが得意なガキなんや)と対話してみたのや。

「先入れ先出しの原則からすると、購入時期が一番昔の『ダンヒル・ナイトキャップ』にすべきでは」

「うーん。ラタキアモンは食傷気味やさかいナア。先月、先々月と多かったし」

「では、『マクレーランド・フロッグモートン』は?」

「テキもラタキアモンやさかい、上に同じや」

「そうだろうな。では、『マクレーランド・ベストオブショー』は?」

「着香モンを吸いたい気分やないねん」

「では『ブラッケン』

「待ってえナ。もうちょっと市場の様子を見よやないかあい。このまま手に入らんちゅう状況になったら、べちゃべちゃ貴重しんやデ。十年後みてみい、プレミアつくでプレミア。プウレ・ミアテキちゅやっちゃ」

「それでは、『アッシュトン・オールドロンドン』

「あれはあんた百グラムもおまっせ。それではコトが大胆な」

「じゃあ、『メダリオン』でどうだ!」

「テキゃ買うて間もないやんか。モッタイないがナ!」

「そんなんゆうてたら、吸うモンあらへんやんか! 叩くどあほぉ」

さしもの沈着冷静なストレイカー最高司令官の如きもうひとりのワタイも、人格崩壊してもたみたいや。

ちゅうことで、三分間ほど悩んだあげく、入手したばっかですが『メダリオン』にしたのです。

実のところ、早う吸いたかったんですワ。

メダリオン

残念なことに、メリケンから東京都最後の秘境八王子にたどり着くまでに、せえだいユッサユッサ揺られて、メダリオンの形がグズグズと崩れてました。

ま。どうせワタイのばやいほぐして吸うので、だんないけど。

早速いただいてみましたデ。

吸い始めは、そうでんナア。ラットレーのゴーリー爺さん(オールドゴーリーのことや)をさらに愛想ナシにしたような味です。

ゴーリー爺さんは、『ダンヒル・フレーク』や、『オーリック・ゴールデンスライスド』みたく、着火直後からいきなしヴァージニアのフルーティーな甘みが爆発ちゅうことおまへいでからに、最初はナチュラルな草っぽい味がきて、その後じんわり甘みがしゅみだしてくるんですが、メダリオンも同系統で、ゴーリー爺さんよりさらにストイックな感じやナ。

「どや。このストイックさがタバコなんや。この味が分からんガキは、吸うてもらわいでも構わん!」

ちゅうて、宣言してはるデ。

これだけやと、「なんやしょうもない」で終わってまうんですけど、芯のブラックキャベンディッシュが燃え出すと、ころっと味が変わりますの。

それまでタバコタバコしとった味が一気にマイルドになり、なんともゆえんコクと甘みが出てきて、めちゃめちゃ美味しゅうなりますのや。

このメダリオンは、詰めようで味がころっと変わる煙草ですナ。

ブラックキャベンディッシュをどの段階で燃やすかによって、ダイナミックに喫味が変わってきよるんや。

ただね。

これだけははっきり申し上げときます。

四千円の価値はおまへんナ。
へんなおとこー♪

うぱうぱティンティン、うぱうぱティン

(出典:水原弘「へんな女」)

先日は、見かけによらんワタイの益荒男っぷりをごしろうさせていただいたワケですけど、なんぼなんでも、実際問題、いっこだけ注文ちゅうのもさびしいワナ。

そこで、でぇったい本邦で買うことなかろと断言できる銘柄をば、ついでに混ぜりこちゃんちゃこさせていただきましたの。

「ははん。さてはネタ作りやナ」

バレましたかいナ。

けど、明らかに不味そうなやつは注文せえへんワケでね。

一応、かなり美味しいであろうと推測の上注文したのです。

このテキですワ。

ダビドフフレークメダリオン

『ダビドフ・フレーク・メダリオンズ』

まだ開封してへんからちゅうて、中身の写真をどこぞからパチってきて掲載するなどというこたぁいたしませんが(画像検索なんぞしてもらやあ、じねんと現れます)、『スリーナンズ』に代表されるところの、コイン型フレークちゅうやつです。

キャベンディッシュの心棒に、ヴァージニアとぺリックをくるくるっと巻きつけて棒状にし、適宜熟成後、薄くすぱすぱっとスライスした煙草でんねや。

見た目も楽しいし、吸うてみりゃあ美味しいちゅうことで、コイン型フレーク愛好者は、世にたんといらっしゃいますナ。

さて。

このメダテキ、本邦で買い求めようといたしますると、なななんと、五十グラムで四千円もしまんの。

アホらしゅて、開いた口が塞がりゃせんやろ。

海外通販サイトでは、実売十ドル強やデ。

一千円ちょいでごんぜります。

それへさしてあんた、なにをどう足しこみゃあ、四千円てな脱糞必至の価格になるワケ?

どんな勘定?

いっぺん有識者にたんねたいワ、そこんとこ詳しゅうに。

煙草のプロである煙草専門店屋さんにしてからが、あまりといえばあまりのアホらしさに、取扱いしてへんとこがほとんどや。

おそらく、日本全国で、年間二個も売れりゃあ御の字ちゃうかしらやろか。

個人輸入するかもしくは、ヨーロッパへ遊山にいたおりにでも買い求めるべき銘柄ですナ。


ここしばらく、あんまし景気のようないハナシばっかでしたけど、捨てる神ありゃあほかす神ありでナ。

「捨てるもほかすも一緒やけど」

とらとや。

まあ、悪いこともありゃあ、心配事もあるワケでナ。

「それも一緒」

とらあんたのゆう通りや。

先日土曜日、とうとうメリケン国より、遠路はるばる煙草が到着しました。

送料をせちべんして、船便にしたので、注文から到着まで二週間かかりましたワ。

そらもう、ドキドキのしっぱなしやったデ。

けど無事到着したので、よしとせにゃならん。

しかしまあこんな遠いとこ、ようきなさったもんじゃ。

これです。

バーバリーコースト8

『GLピース・バーバリーコースト』

ですナ。

けれども、そんじょそこいらのバーバリーコーストとバーバリーコーストが違うんやデ。

この写真を見ておくんなはれ。

比較

ネキにおるのが、ベストオブショーの五十グラム缶です。

このバーバリーコーストは、八オンス(約二百二十七グラム)缶なのや。

このテキを注文するおり、そらあ悩みましたデ。

バーバリーコーストの二オンス缶とその他諸々気になる銘柄を取り混ぜて……。

などと、軟弱なこと考えましたワイナ。

けど、「我、バーバリーコーストを常喫パイプ煙草に認定ス」と宣言した手前、ここは一番、どどんと八オンス缶を注文したげましたのや。

どうでやす。

漢(おとこ)やろ。

益荒男(ますらお)っちゅう感じやん。

ま。ぶっちゃけ、二オンス缶三個分の値段やちゅうのが大きいねんけどね。
消費税率改定による煙草賃値上げ騒動に隠れて、密かに進行中であることに気がつきましたのや。

ホンマにこれはえらいことです。

いったいどゆことやと、関係各位に問いただしたい心境ですが、どちらさんにたんねてええのか、さっぱ分かりまへん。

実はワタイ、二、三ヶ月ぐらい前から、その異変に気づいてはおったんですの。

「おや?」

ちゅやっちゃ。

「不思議なナ」

ちゅやつです。

煙草専門店屋さんの通販カタログぺいしから、とあるパイプ煙草銘柄が姿を消し始めたんですワ。

関東圏随一の品揃えを誇るリビングショップ安藤はん、へてから、関西圏随一の品揃えを誇る竹川シガーはんのホームぺいしからは、かなり前にその姿が消えてしもてますワ。

日本で廃止銘柄入りしても、向こう先で製造してりゃあ、最悪個人輸入があるとタカをくくってましたら、なあんとメリケンの通販会社のホームぺいしからも、その姿を消してまんの。

品切れとかアウトオブストックちゅう生易しいモンやのうて、

「そんな銘柄が。あるのかナ?」

ちゅう様子やデ。ま、二代目枝雀師匠風にゆやあ。

これはもしかして、生産中止の憂き目に遭うたんちゃう?

残るは流通在庫のみとなっとう可能性が高いナ。

多くのパイプスモーカーからは、あんまし重きをおかれていないモンの、ワタイにとっちゃあ、かけがえのない銘柄でナ。

テキがのうなると、かなり寂しい。

ブルーな気分や。

なんやと思いなはる? その銘柄。

え? 見当がつかん。

モッタイつけてもしょうおへんので、ズバリ申し上げますワ。

それは、『サミュエルガーウィズ・ブラッケンフレーク』なのや。

幸い赤坂見附のプラセールはんに在庫がおましたので、とるものもとりあえず、いっこ手回してきました。

ブラッケン

ホンマはあんた、みっつよっつ買い求めときたかったけどね。

吸う分と、永久保存分と。

こういうおり、しみじみおのが経済力のなさに、哀れを感じてしまうのう。

ま。喫煙人生いろんなことおますナ。