ちゅう国がおます。

南米大陸南東部に位置しまして、ブラジルやアルゼン・チンテキのご近所さんですが、日本に住むワタイらからすると、あまりにも遠くてよう分からん国ですワ。

ところがかの国からですナ、ときおり、妙てけれんなシガレットが、大海原をどんぶらこっこと渡ってきよるのや。

もしかして、空をぴゅーと飛んできよるのかもしらんけど、ンな細かいことに拘泥しててもしゃああらへんナ。

有名どころでは『アークロイヤル』シリーズ。ほいでもってからに、旧三等級品および沖縄煙草を除外すれば最安値の『ブライト』シリーズなんぞがおます。

ま。どうでもええっちゃどうでもええラインナップなんですけど、こたびまた、どうでもええシリーズが加わりましたのや。

これなんですけどね。

フロイド10

『フロイド・10』

「また貰いモンかい!?」

そやかて、じぇじぇこ払うてまでいらんもん、こんなん。

まっとうに対価を支払いますと、キングサイズ二十本入りで四百三十円ちゅことになりましてからに、ワタイがパチってきた十ミリのヤツ以外に、六ミリと一ミリが出てます。

パツケイジの写真はここに載せられませんので、ブラウザの別タブでちょちょいとググって欲しいんですけど、デザインはかなり抽象的かつ、二十年前ならかろうじて先鋭的と評価でける、ま。歯に衣着せぬゆいようをすりゃあ、趣味の悪いケッタイなものになっておりますナ。

で、喫味なんですけどね。

なにやら『CellFXフィルター』なるものを搭載することにより、喫煙時のエグみを取り除き、豊かな煙草の味わいを実現しとうらしいけどもあんた、かなりおげしんでっしぇこれは。

だいたいやね、四百三十円ちゅう価格設定が、これまた世間を舐めとうちゅうのや。

こんなん買うぐらいなれば、ケントやラークにしまっしゃろ普通。そっちのんがナンボか美味しいし安いし。ワタイなら必ずそうするワ。

あんたならどうする?

え?

あっ、そうするの。せやろ。

本気で売りたいならば、三百円台にしやんとアカンじゃったナア。

残念!

ちゅうことでございまして昨日、赤坂見附の煙草専門店屋さんへさして、意気揚々煙草を買いにいきましたの。

久しぶりにあれやこれや買い求めましてんけど、それだけでしきさがるワタイやないでナ。

何本かサンプルを入手してまいりましたのや。

そのサンプルの中に、ワタイのハートをプチュッと直撃したヤツがおましたので、対価を支払うて購入した銘柄に先んじまして、取り急ぎそれをご紹介したいのです。

このテキですけどね。

二本のジョーカー

これは、どっちかが『ジョーカー・マンダラ』で、どっちかが『ジョーカー・カルマ』です。

「頼んないガキや」

せやかてどっちもおんなしかっこしとうし、『JOKER』としか書いてないねんモン。しかもおんなしカザやし。吸うてみやんと分かりまっかいナ。

『ジョーカー・カルマ』は、メンソール配合ちゅことで、ンなモンどうでもええといたしまして、ワタイのハートを直撃したのは、『ジョーカー・マンダラ』なのや。

ホンマ。これまで経験したことのない、衝撃の味やデ。

『かぼちゃーショック』ちゅやっちゃ。

「『カルチャー』でんな」

せや。

端的に表現すりゃあ、カザはお香で味は玉露なんです。

そんな煙草吸うたことあるあんた?

さすがはジェーテー。

これまであっちゃこっちゃ浮気してたけど、やっぱ、おまはんに一生ついていくワ。

「そないに感動したんやったら、ちゃんとじぇじぇこ払うて買え!」

買わいでか。

ま。そのうちナ。
信じられないことが起こりましたぞ。

昨日の日誌で、評価し直しを決意した(九百十円なので、そないにいきむことおまへん)、『マックバレン・セブンシーズ・レギュラーブレンド』ですけど、結論から申しますと、かなりいけるのとちゃいまっかちゅうことになったんです。

まずは、中身をご覧いただきまひょ。

マックバレン・セブンシーズ・レギュラー中身

リボンカットのゴールデンヴァージニア、バーレー、キャベンディッシュのブレンドに、チヨコレイト&バニラの味つけちゅう、定番中の定番、王道中の王道、歯に衣着せぬものゆいをすりゃあ、当たり前すぎていっこもオモロないちゅう煙草です。

クンクンとカザを嗅いでみますと、チヨコレイト&バニラの味つけにしては、なんとのう甘酸っぱいです。なんで甘酸っぱいカザなのかは、のちのち吸うてみて腑に落ちるんですけどね。

喫味でっけど、そないにベタベタ甘くないのが嬉しいですナ。ま。ごおっつ甘ったるいティンノートの煙草でも、実際吸うてみると、四百キロ離れたとこで鳴っとう遠雷のように、かすかな甘みで、拍子抜けすること多いけどね。なんぼ葉っぱに味つけしても、ほとんどケブリに反映されんちゅうことなんやと思います。カザはすごいけどナ。

フレーバーつきリトルシガーかてそうでっしゃろ。葉っぱにフレーバー仕込んでも、カザがキツうなるだけなんや。ベロを直撃するためには、フィルターに仕込まなあかんねん。

で、暫く吸うておりますと、ときおり酸味を感じるんですナ。

おされなクッキーやみなに埋まっとう、砂糖漬けのドライフルーツおまっしゃろ。

ああいった甘酸っぱさです。

おそらく、チヨコレイト&バニラ以外に隠し味として、なんぞクダモン仕込んどう思いますわ。

これが、甘酸っぱいカザの正体やったんやね。

とにかくこのレギュラー・ブレテキのええとこはね。めちゃめちゃマイルドちゅうことですねん。

これまで吸うてまいりました、アロスイ(アロマ・スイート)系、インギリッシ系、オリエンタル系、ヒーヒーゆわんなん系全部しっくるめて、いっちゃんマイルドなんちゃうかしら。

まちごて炎上させても、ヴァージニアのピリピリ及びバーレーの辛味がほとんどおまへいでからに、ストレスなく吸えます。

さすがに、終盤になりますとスパイシーさが出てまいりますが、顔をしかめんなんほどでもなく、ほどよい刺激に留まっとります。

ただね、かなり葉っぱが湿り気を帯とうさかい(その割にゃあ火種は安定してますが)、ま。マイルドなんは当たり前かナ。

量がすけのうなりゃあ、乾燥も進むさかい、残り十グラムを切ったとき、ビリビリ辛うなるかもしれんのう。

それにしても、やるやないかい。マックバレンはん。

ちいとばかし見直したデ。

今まで、ボロカスゆうてゴメン。

ただね、よそのしとに強く推奨でける、セールスポイントちゅうか、とんがったとこが、なあんもないのが残念や。

という次第でありまして、ワタイの場合、ある罪悪感を抱えたまま、そうでんなあ、おおむね三年半という長い歳月を過ごしてきとうのです。

これまで、なんとかうやむやにしてきたんですが、ほれ、この日誌をまとめるっちゅう愚挙暴挙にでましたやろ。

んなことするもんやさかい、またぞおろ罪悪感と真正面から向かい合わんなんことになりましたのや。

その罪悪感とは、

「初めて購入せしパイプ煙草、『マックバレン・セブンシーズ・レギュラーブレンド』を全部吸わんとほかしてしもた」

ちゅことなんです。

当時、まともなパイプを所持せず、『モンキーパイプ』っちゅう、あっち系パイプで吸うてしもた挙句、「こんな煙草、ちょっとも美味しいことないさかい、もうほかしたろ」ちゅう結果になってしもたんやナ。

これはね、『マックバレン・セブンシーズ・レギュラーブレンド』当人及び関係各位にとってみりゃあ、いいがかりも甚だしいワケでね。

そもそも『モンキーパイプ』なんぞ、まともにパイプ煙草を吸える構造になっておらんさかい、美味しく感じるほうがどうかしとうねん。

「美味しく感じられなんだのは、煙草のデキやのうて、パイプとお前のアタマのデキが悪いせいやろ」

ちゅやっちゃナ。

ずうっとそのことが気になっとったんですワ。

で、こたび当時の記事を読み返しましたやん。

さすれば、普通のニンゲンなりゃあ、こない思いますわナ。

「やっぱり、このままにしとってはアカン。普通のパイプでいただいて、正々堂々、真っ向から評価せな」

で、『ブルーノート』がのうなったちゅうこともありまして、早速テキを贖うてまいりましたの。

マックバレン・セブンシーズ・レギュラー

『マックバレン・セブンシーズ・レギュラーブレンド』

デンマルク製。四十グラム入り、九百十円です。

やはりたいしたことない煙草なのか、実は存外に美味しいのか、今度こそしっかり見極める所存でんのや。

みなみなさまにちょっと、お伝えしたいことがおまんの。

今月は九月でっしゃろ。

ちゅうことはですナ、今月いっぱいで、なあんとあんた、二〇一〇年一〇月、あの悪夢の煙草大増税から、まるっぽ四年になりますのや。

いやあ。月日の経つのは早いでんナア。

そないな感慨を抱きつつ、この日誌をね、ボンヤリ眺めていたワタイのどたまへさして、不憫極まりない考えが浮かんできくさったワケや。

「いやしかし、四年近くも、ああでもないこうでもない、しょうもないこと書き続けてきたモンやで。けどあれや、しょうもないことでも、こいだけ分量が集まりゃあ、それなりにしとつのコンテンツとなるわナア。
どうやろ。ここらでいっぺん、もうちょっと読みやすう、まとめてみてもええんちゃう。後世に残すという意味でもサ」


ちゅうことなんですね。

「はぁ? わざわざ後世に残す意味あるかい? こんなモンを残される後世の者の身ィにもなってみ。いっぺん」

ちべたいことゆわんときよし。

例えばやナ、現在では廃止の憂き目を見た銘柄の記事なんかもあるねんで。若干の資料的価値アリちゅやつちゃう?

でですナ。どないな形式でまとめたらええやろかと考えまして、結局イーブック形式にして、どうせなれば、アマゾンで販売してこましたろと考えたワケや。

ただですナ、ブログから、『愛煙日誌』のカテゴリーに属する日誌を抜き出してきたんでっけど、なんと、よんしゃくじ詰め原稿用紙にして三千枚以上の分量がおまんの。

こいだけ書いとうヒマがありゃあ、もっと建設的な創作がでけたんちゃうかと後悔しましたけど、そもそも人生、後悔の連続の上に成り立っとうワケで、それゆえオモロイのや。

そんなこたどうでもよろし。

それだけの分量は、とてもやないけど一冊にまとめれれきれられんちゅことで、二〇一〇年一〇月から、二〇一一年一月まで、四か月間の記事をば、第一巻として世に問うことにしたです。

「お前、もともとロハで公開しとう文章をまとめただけで、じぇじぇこ取る気か」

まあそうゆいなや。

一部百円とお手頃価格やし、さらにイーブック形式にまとめたことにより、以下の特典もあるデ。

  1. 時系列に記事が読める。
  2. 索引がついているので、興味を持った煙草の記事に、じきジャンプできる。
  3. 嘘八百がこっそり直っている。
  4. 全部の記事ではないが、現在の私から、内容に対するフォローやツッコミが入っている。

第一巻にはおまへんが、第二巻以降では、シガレット、シャグ、パイプ煙草の実装者流ランキングをまとめたり、『たば小噺』『束谷斎のスモーキング怪談』の書籍限定新作を載せたりする予定やデ。

無論、イーブック形式の編集は、どこぞ気のええ出版社がやってくれたハズもなく、おんどれでHTMLやスタイルシートやみなシコシコ打ち込んでやったんや。

ビンボ臭いやろ。

けど、ワタイの場合、プログラマーでやっしゃろ。そういった、せせこましたことがもともと好きやさかい、ま。存外に楽しかってんけどね。

ただここでちと不安がおましてナ。

既に編集が完了して、アマゾンのサイトへさして登録も終わり、現在審査してもろとう最中なんですけど、その審査が通るやろかっちゅうことなんです。

なあんし、内容が煙草のことやん。むちゃむちゃ社会の趨勢に逆行しとうちゅうか、反社会的なワケでっしゃろ。

未成年に読ませたらアカンやん。また、煙草の写真をバンバン載せとうさかい、それが著作権侵害にあたるんちゃうかと心配やねん。

ま。無事許可が降りますれば、喜んでころこんで、この場にてお知らせしますので、しばしお待ちくださいまし。