信じられへんのですけども、一昨日の六月二十五日に、六十歳になりましたのです。

還暦でやっせ還暦。

六月二十五日をターニングポイントとして、これからどんどん子供っぽくなっていくんですワタイ。

いまでも、精神的にはじゅうぶん幼いけどね。

とにかく、おのろきなのは、この歳になっても現役でプログラマーやっとうことです。

べつだん、プロジェクトの責任者として、エンドユーザー様と、ああでもないこうでもないしつつ、マネジメントするわけでもなく、マジで、いち開発者としてシステムの実装に携わっとうのです。

ありえへんワ。

ワタイがこの業界に飛び込んだおりなんぞ、「プログラマー三十歳定年説」ちゅうのがおましたさかね。

プログラマーとして経験値を貯めたら、ある日突然、「チャラララッチャーラー」とファンファーレが鳴り、「SE(システムエンジニア)」にクラスチェンジすると、相場が決まっておったのです。

ところが昨今、会社を辞め、フリーランスになる技術者がどんどん増えてまいりまして、サラリーマン時代には、SEとしてプロジェクト責任者の立場におったしとも、またプログラマーに戻ったりするワケやね。

とっしょりプログラマーの増殖です。

 

こいつら、若くて経験の浅いプログラマーと違うて、めちゃええ加減な設計書渡してても、適当になんぞ作り上げてきよるさかい、かなり使い勝手がええのや。


けどやで。

六十歳になっても、そんなことやっとうしと、初めて見たワ。

それが、自分自身やさかい、よけいおのろきや。

むろん、開発効率的には、体力と才能のある若い衆には敵いまへん。

集中力が続かへんさかい。

夕方六時頃になると、もうねぶとうなるし。

そのかわり、朝早くから働くのは得意ですけど。

結局まあ、無駄に長い経験でもって、なんとかだましだましやっとりますの。

いつまで続けられるかしらねい。

ひさかたぶしの日誌ですので、いろいろ書きたいことあったんです。

さすがに、六十歳を迎えて、あれこれ考えてることあるしナ。仕事のこと以外でもナ。

しかし、こなして文章したためるのもひさかたぶしのため、ちょっともキーボードが進みまへんワ。

またちょいちょい、思い出したころに日誌更新いたします。

では、本日はこのへんで。
 

しげく足を運んでくださるかたは、昨今の日誌の内容からして、愛煙家の皆さんがほとんどを占めるのやないかしらと、こう思うワケです。

そのようなかたがたに、こんなことお知らせしてどないやろかしらんと、かなり迷ったのでありますが、もうこの際なので、書いてしまうことにしますの。

ああ恥ずかし。

結論から申し上げますと、『小説家になろう』という投稿サイトに、ワタイのさくしんをアップしたので、興味のあるかたは読んでみてちょうだいということなんです。

これなんですけどね。

『ガールズ & ランゲージズ』
https://ncode.syosetu.com/n1081fh/

リンクの先をご覧いただければ、なんとなくどのようなものかはご想像がつくと存じますけれども、各種プログラミング言語概説と物語のハイブリッドですな。

『プログラミング・ロボットバトル・シミュレーション』のロボットが、女子高生の恰好(プレイヤーの姿かたちがサイバースペースのバトルフィールドに投影されているという設定)をしているというシロモノです。

つまり『プログラミング言語の擬人化(女の子)』なのであります。

どうしてまた、このようなシロモノを『小説家になろう』で公開することになってしもうたのか。

それには、『書くは涙だが読むと大笑い』な理由がございまして。

実はこれ、4年前にひょっこりと着想したもので、とある出版社から出していただくハナシになっておったのですが、早い段階で、方向性の違いから決別してしまいました。

それから、出版してくれるところを探して、あっちに持ち込んでは断られ、こっちに持ち込んでは相手にしてもらえずを繰り返し、2017年夏ごろ、やっと「ふうむ、ウチで出してもええかなあ」という出版社(R社とする)が見つかったのです。

私などは、それはもう張り切って書きまくり、とにかく一冊の単行本になる量に仕立て上げたのですが、あっさりと、『内容的にこれでは出せん』と一蹴されてしまいました。

ああ悲しやの。

まあ、自分でも「これではアカンな」と思うておったので、当然ですな。

しかし、私はめげずに改稿に次ぐ改稿を繰り返しました。この辺かなりアホです。

このあたりの経緯は、この日誌にもちょくちょく書いたりしましたので、覚えておられる御仁もいらっしゃるかもしれまへんが。

『小説家になろう』で公開しているものは、2017年に書き上げた第一稿の面影が全くありません。つまり全面改稿したワケです。

しかしね。年月というのは、それはそれは恐ろしいモンでして。

とにかく、年々本が売れなくなってきたところへさして、強烈なライバルコンテンツが出現したのです。

『走れ、コード学園』
https://next.rikunabi.com/journal/tag/codeacademy/

拙作『ガールズ&ランゲージズ』が、プログラミング言語擬人化(女の子)の先鞭をつけるはずだったのですが、こんなのに出てこられては、たまったモンやないですワ。

コンセプトはまったく違うのですが(向こうは漫画で、本当の擬人化)、ぱっと見ウチのがパクリだと思われてもしゃあないです。

悔しい。

結果的には、昨年の暮れごろから、R社へさして、新しい原稿を送っても送っても、なにも返事が来ないという状態になってしまいました。

これは、「もう忙しくて忙しくて連絡する暇もない」というのではなくて「ウチではアンタの本出せんよって、もう連絡してこやんといて」という意味です。

どうこの仕打ちたるや。

「よっしゃ分かったと。そっちがその気なら、こっちもこの気やと。本にしてくれへんねんやったら、もうタダで公開したる」

と、もうヤケクソになり、今回の仕儀に及んだ次第なのです。

ところがです。

あなたご存知ですか。

『小説家になろう』の実体を。

私も、風の噂では聞いてましたのですが、あそこは、『異世界転生もの』しか小説として認められず、読むことすらしてもらえない、とんでもない魔境ですぞ。

 

実際に中に入ってみて、よう分かりました。

 

転生したらダイソン掃除機だった。とか、転生したらカネヨンクレンザーだった。などの作品しかウケへんのです。

どうせなら、転生したらプログラミング言語だった。ちゅうハナシにすりゃよかったワ。

投稿サイトでは最大手ですし、なんかね。おっきな賞の公募があったし、欲かいてアップしてみたんですが、やっぱり出すとこ間違えたなと後悔してますの。

「あかん。このままでは誰の目に触れることなく埋もれてまう」

そう思いまして、恥を忍んで、ここでお知らせさせていただいたワケです。

再度申し上げます。

お暇なときにでもご訪問していただいて、もし気に入られたら、直系血族その他一族郎党から友人知人、先輩上司、部下後輩、向こう三軒両隣、そのへんの道を歩いとうオッサンおばはん、路地裏でキャッキャ騒いどうお子たちに至るまで、どしどしご紹介いただきたいのです。

せっかく4年間かけて育て上げてきた“娘”なので、しとりでも多くのかたに読んでいただきたいなと存じまして。

どうぞよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます。
 
ちゅうことらしいですワ。
 
何年も前からやりたいことに取り掛かってまんねんねど、さぱアカン。
 
取り掛かりよが足らんちゅうことかいナ、アメーバはん。
 
あなたの運勢は・・・
 
 
 
 

ようこそのお運びでございまして、厚くおん礼申し上げます。

さて。標記の件につきまして、ちょっとお話ししょうかと思うんです。

何年も前に同じこと書いたような気がするんですけど、ブログ内サーチしても引っかかってこんので、もしかしたら非公開にしたやつかもしれません。

この日誌、いっちゃん古い記事が二〇〇八年三月になってますけれど、実はもっと昔(二〇〇七年末)からやってまんの。

今になって考えると、まっことしょぉもない理由で、日誌を続けることにとことん嫌気がさして、もう辞めるつもりで、それまで書いてた記事をば、でぇんぶ非公開にしたげましたのや。

二〇〇八年三月のみっつの記事は、ある読者はんの熱いラブコールにお応えして、特別に復活させたものでナ。

従いまして、二〇〇八年の他の月の記事もおますし、二〇〇九年の記事もおます。

どんなこと書いてたのか、おんどれでもあんまし覚えてまへん。

ちょっと読み返してみたげよかしらん。申し訳ないですけど、三十分ほど待っててもらえまっか。

- 三十分経過 -

なるほどのう。復活させてみてもオモロイかもしれんが、かなり気恥ずかしい内容やナ。これはこのまま封印しとこ。

で? なんの話。

そうそう、この日誌で使われとう方言の件でしたナ。

パッと見分かるとおり関西弁です。さらに絞り込むと上方落語的話法(記法)となるこた自明や。

はっきしゆうとね、自分でも、「こんな文章、関西出身のしとでなけらな、読んでも、さぱ分からんのと違うか」と思うたりします。

さらに、関西出身のしとでも、なに書いてるかよう分からん部分があるかもしれん。ちょいちょい聞いたことない言い回しが出てきまっしゃろ。

その理由はですナ、『初代桂春團治』より多大なる影響を受けとうからです。

 

ほとんどテキの言い回しをコピーしたモンと考えていただいてよろし。

初代桂春團治九五パーセント、二代目桂枝雀四パーセント、残りの一パーセントがワタイオリジナルで、それがまざりこちゃんちゃこしてるのが、アンタはんが今お読みの、この文体ちゅう次第や。

せや。余談ですけど、『まざりこちゃんちゃこ』の『ちゃんちゃこ』につきまして。

ワタイぐらいの年代のしとは、おそらく三代目笑福亭仁鶴のギャグや思うたはりまっしゃろ。

ごっつぅ流行りましたさかいね。

しかしながら、初代桂春團治の噺の中に『ちゃんちゃこ』が出てきます。

 

真のオリジナルは誰か知りませんけどね。

三代目笑福亭仁鶴は、初代桂春團治の影響を強く受けてらっしゃるようですので、言い回しをパクりはったんでっしゃろ。

いやいや。“パクる”ちゅうのは、表現的にどうかナ。あまりにリスペクトし過ぎた結果、パクるちゅう行動に出てしもたんや。

え? 結局パクってるんやんけ。

さて。初代桂春團治は、明治から昭和初期にかけて活躍した噺家はんでやっさかい、さすがのワタイも、リアルタイムで高座を観たこたおまへん。

テキが吹き込んだSPレコード復刻CDにて、運命的な出会いを果たしたちゅうワケや。

とにかく、ドタマをげんのうでどつかれたほどの衝撃でしたデ。

落語ちゅうのは、観客を前にして演じる芸でっしゃろ、普通は。

従いまして、間ァが非常に重要となってきます。

 

どうでもええとこはサラッと流し、内容的にキモとなるところはゆっくりじっくり喋るとか、ドッと受けたあとは、ある程度鎮静化するまで待つとか。

さらに、言葉ではなく仕草で表現することもおまっしゃろ。

しかし、スタジオでの録音となると、間ァも仕草もへったくれも、あったもんやないわナ。

 

さらに時間制限もおまっしゃろさかい、とにかく最初から最後まで一定の速度で、ダダぁっと一気に演じるしかないワケや。それが逆に、現代でも通用するスピード感、ドライブ感を生み出しとうのです。

むろん、いっぺんにへん聴いたぐらいじゃ、なにを言うとうか分からん部分がぎょうさんにおましたデ。

で、なんべんもなんべんも繰り返し聴くうちに、文章がこないなことになってしもたワケや。

興味をお持ちのむきは、是非復刻CDを聴いてみてください。

YouTubeでなんこかアップされとるようでっけど、ほん一部でやっさかいね。


ただし、かなり入手困難かもしれまへん。

おっきい図書館へゆけば、所蔵してはるかもしれんデ。
 

どうもありがとうございます。

「ああ、誰ぞコメントしてくれはったわ。こんなワタイのあほあほ日誌にも、コメントしたろかちゅう、奇特なしとがまだおったんや。ありがたいこっちゃないかぁい」

 

などと感激しつつ、夕餉をいただきつつ読ませていただいておったのですが、“豊富な知識や高い見識”のクダリにさしかかったおり、まん悪う飯粒を一杯口にほおばっておりまして。へえ。

そうでやす。

思わず口から飯粒を噴き出し、そこらへんにぶっちゃかしてしもたんでやす。

「ンなぁるほど。これつまり“噴飯もの”ちゅうことか」

と、ポンとしとつ膝を打って、納得してまいましたワ。

さて、長期に渡り更新が滞りましたのには、百十一歳のおばんの、顔のシワより深いワケがおまんの。

実はこのワタイ、自慢やないですけど、本年度四月頃から、公私共に非常にストレスフルな状況におかれておりましてナ。

そのことについては、状況が落ち着いたら、この日誌に書いてみよとは思うんですが。

とにかく、電子煙草をちゅっちゅしたぐらいじゃあ、ストレスを緩和することが叶わんので、すっかりリアル煙草喫煙者に逆戻りしてしもたんです。

「こいだけ禁煙が叫ばれ、世はまさにリアル煙草から電子煙草へとシフトしつつあるちゅうのに、なに時代に逆行してんねん」

ちゅやっちゃろ?

そうなるとあら不思議。電子煙草に対する興味が、一発で失せてしまいましてナ。

あいだけ熱中してたのにね。

寝ても覚めても、起きてんのか寝てんのか分からん状態の時も、電子煙草のことばっかし考えてたのにね。

「ちっとは、仕事のこととか家族のこととか、天下国家のこととか、世界平和のこととか考えたらどや!」

どうもすんまへん。

最近ではホンマ、ときおり嗜む程度になってしもたワケです。

「おりょ? VAPEやめたら、なあんも日誌に書くことあらへんがナ。おりょ?」

ちゅうことでね。

今後、思い出したように、ちょいちょい日誌はアップしていくつもりですが、最近のやつみたいに、一貫したテーマのない、近況報告程度の内容になる思います。

またなにか、熱中できるモンが見つかるまではナ。