いきなり、暗黒のおんまさんが、パッコロパッコロ姿を現しくさったのや!

これは見過ごすワケにはいかんど。

「なんのこっちゃさっぱ分からん。『暗黒のおんまさん』? もしかして、ダークホースとでもゆいたいんとちゃうやろな?」

せやねん。

平素よく訪れる煙草専門店屋さん(ぶっちゃけ赤坂見附のプラセールはんですが)のホームぺいしを見て、そのおんまさんを発見したおりは、そらあビッツラしましたデ。

これじゃい。


『ポプラール・レゼルバ』

キングサイズ二十本入り、四百五十円。

T11mg、N0.7mgちゅうスペックです。

「あれ? 製造国が書いてないけど」

そんなんあんた、意図的でやんが。

みなさんにもビッツラしてもらお思いまして。

製造国はなんとなんと、キューバでっせキューバ。

こらもう暗黒系で、さぞかし美味いに決まっとうやん。

まだ開けてもおらんけど、そんなん、箱から漂う、只者ではない雰囲気で分かるちゅうもんやワ。

「はあ。ひとつお尋ねしますけど、ありふれたアメリカンブレンドやったらどうすんの?」

うーむ、うーむ。

そんなん、ほかしたるぅ!


















……というのはウソ。


新製品なので、記録しておいたほうがよかろ思うんです。

キス・オーガニック

『キス・オーガニック・ワン』

ろしゃ製。スリムロングサイズ二十本入り、四百二十円。

T1mg、N0.1mgちゅうスペックです。

おやつ煙草のセカイじゃ、ええ味出しとうキスの仲間ですナ。

なんでもあんた、無添加らしいんですけど、こんなんわざわざ、キスのシリーズとして世に問う意味あんのかしら。

味的にはあんた、他に無添加を標榜する著名な銘柄、例えばスモーキンジョーとかナチュロアメスピとかプエブロとかに、いっこも太刀打ちでけてへんがナ。

そもそも、ぶっちゃけこれと見分けつかへんデ。


『KENT・エス1』

まああれです。

町中駆けずり回って、どこ探してもケントが見つからんおりの代用品として、この『キス・オーガニック・ワン』をお買い求めになるとよろし。

「逆ながナ。『キス・オーガニック・ワン』こそ、どこ探しても売ってへんこと多いやろ」

とらとや。
予想に反して美味かったので、ラインナップの中よりもうひとつ選んで買い求めてみましたの。

サングリア

『ボディショット・サングリア』

メリケン製。キングサイズ二十本入り、三百九十円。
TN値表記なしの、リトルシガーです。

サングリアちゅうたら、あれでんナ。

関西を拠点にブズネス展開しとう、清涼飲料水の会社。

いちにいサングリア♪

ちゅうてナ。

「しゃあないガキやな、このガキは。それはお前『サンガリア』やがナ」

ホンマ?

「ホンマ、とちゃうやろ。ちゃんと調べてから出てこい」

あんたもがんばりや。

「やかましい! 早う煙草紹介せえアホ」

そんなポンポンポンポンゆわいでええやんか。

まず『サングリア』とは、ええっと。

ちょっと待っててや。ヰキペディアはんにたんねてみるさかい。

ふむふむ、なるほど。

果実ワインやな。

使用されるクダモンには、レモン、リンゴ、バナナ、オレンジなどがあるらしいですが、ボディショットを締めとうサングリアはオレンジです。

ボディショット・ウイスキーの酒精攻撃には、あんじょう感服してしまいましたので、もしかするとこれも美味いかしらと期待したのですが、残念ながらいまいちです。

まあ、えてしてこういうこと多いので、特段ショックで立ち直られんほどでもないけどね。

まず、酒精の存在が確認でけへんくて、あまずっぱエグイだけの喫煙物体に成り下がってしもてます。

しとくちで表現すりゃあ、往年の粉末ジュース『渡辺のジュースの素』を、水で溶かんと大量にねぶったおりの口当たりですナ。

甘酸っぱい中にも、かだらに悪そうな、薬品ベタベタの苦みがあるちゅう。

吸うとうあいだじゅう、エノケンが歌うCMソングが、どたまン中をぐぅるぐる回りますワ。

昭和四十年以降にお生まれになったかたには、さっぱ分からんでしょうけど。

さて、まだハナシは終わってないんです。

結論出してへんさかいナ。

今回の紹介記事、一見酷評しとうように見えますが、残念な味であったのは、あくまで仲間の『ウイスキー』と比較してのことで、リトルシガー全般から見りゃあ、このサングリアもレベル高いです。

なあんしあんた、三百九十円であんた、この味出してくれりゃあ、おんの字ちゅうやっちゃナ。



ちゃいますのんか?

と思うた次第なんです。

「なにがやねん?」

これです。

エヴァチェリー
『エヴァ・チェリー・スリム』
ブルガリア製。スリムロングサイズ二十本入り、四百二十円。
T6mg、N0.6mgちゅうスペックです。

煙草とチェリーちゅうのは、なかなかに合いモンのようやデ。

安っぽいパイプ煙草や安っぽい葉巻の、安っぽい喫味をうやむやにするしちゅじゅしんとして、バニラやチョコレートと並ぶメジャーなフレーバーですナ。

ところがや。

シガレットには、まず使われへんのですこれが。

シャグ煙草ではポロポロ散見されますが、ま。それでもぶっちゃけ片手でも余りま。

思うに、シャグやシガレット用に裁断された表面積のせばこい葉っぱと、チェリーフレーバーとの親和性に問題あるのとちがう?

それに敢えて挑戦するちゅうのですから、こりゃ買うてみなならんやろと。

そない考えて家に連れ帰ってきたのです。

で。実際いただいてみてどうやったか。

とにかく、チェリーフレーバー云々以前に、ごおっつピリピリします。

品質の悪いヴァージニア葉を使うているのが、手に取るように分かるワ。

ところがですナ。

これが吸い慣れてくると、チェリーの酸味とヴァージニアのピリピリが、妙に合うなあという気分になってきたのや。

ちょうどあれです。

辛子梅みたいなモンやナ。

これがあんた、ヴァージニアのピリピリがなくて、普通に甘酸っぱいだけやったら、逆に頼んないかもしれん。

すけのうても、ワタイの記憶にゃ残らんでしょう。

まあ、そこまで考えて作ってないと思うけどね。

イチゴ味も出ておりますので、そっちもいってみたげよかしらん。

もしかすると、あの隠れし逸品『キス・ストロベリー』を超えるかもしれんぞ。

「けど、イチゴとトンガラシは合わんのとちがう?」

ううむ。それは一理あるかもナ。

をば、ちょっとやらかしてみたいのです。

ええっと。

オリエント葉。別名ターキッシュ。トルコ葉。

ま。いろんな名前で呼ばれております。

非着香系パイプ煙草においては、味をしきしめる役目として、なくてはならん品種です。

単体で吸うと、微かな甘みやら酸味やら、まあそれなりに複雑な味がするものの、とにかく強烈に感じるのは苦みでして、単体で吸うて美味しいモンではないです。

さて、このオリエント葉がしとたびシガレットに使われますとあら不思議。

金属の表面をべろべろねぶったおりのような酸味を感じまして、これがちょと癖になるんです。

しかしながら、オリエント混入シガレットはもう時代遅れのようで、現時点で明確に金属的酸味を感じることができるのは、これだけです。

カズベック

『カズベック・オーバル』

オリエント七十五パーセント、ヴァージニアその他二十五パーセントという、まさにオリエントを愉しむ銘柄ですナ。

さて。

ここで、つい最近発売になった銘柄に登場していただくんです。

ウインストンxs10

『ウインストン XS 10 ボックス』

ジェーテー製。キングサイズ二十本入り、四百二十円。

T10mg、T0.8mgちゅうスペックです。

まあそれなりにええ味出てるんですが、なにやら苦みを感じるんです。

「なんやろこの苦味は?」と疑問に思うておりましたんですけど、そうですナア。十本ぐらい灰にしたところで、電撃的にしらめきましたの。

「この苦味の正体は、オリエント葉や!」

とナ。

まずこの写真を見てください。

キャメル軍団旧

これは、かつてわが国でも発売されておりました『キャメル・フィルター』なんですけど、ヴァージニアにバーレーをラム酒でしめて、かつオリエントの金属表面味もするという、贅沢極まりないシガレットです。

ワタイなんぞいっぱつで虜になりまして、海外在住のしっりゃいからシガレットを送ってもらうチャンスがあれば、まず第一希望として挙げさせていただいとるです。

ところが最近送られてくるのは下のやつで、残念ながら金属表面味がほとんどせえへんのや。

キャメル軍団新


一服吸いつけたらいきなり前面に出てくるのは、どんな味や思わはります?

そうです。苦みでんねん。

つまりこゆこと違いまっか。

「昨今、シガレットにブレンドされるオリエント葉は、酸味ではなく苦みを強調すべく加工されるのが潮流である」

とナ。

従って、その潮流に乗っかり『ウインストン XS 10 ボックス』のオリエント葉も苦いのや。

………。

アカンやろそんなん。

酸っぱいオリエント葉、返してくれ!