という次第で、昨日ご紹介したラ・パズを早速吸ってみたのやデ。

ニナスがのうなってからにしょうかと考えてたんやけど、我慢でけんようになりましてナ。

結果は、タイトルのとおりですわ。

あーいっしょけんめ探してよかった。

あー喫煙の習慣があってよかった。

あー生きててよかった。

あー。

「あーあー言うとらんと、どこがどうよかったんか、ちゃんと説明してごらん」

あー。

「まだ、あーあーぬかしてけつかる!」


最初のほうは、もうそらなんとも言えん甘味があってナ、ほんで、中盤からは、にゅんにゅんにゅとハバナ葉の攻撃力が出てくるんや。

クラブサイズで長いさかい、吸い口から遠いところは甘く、近いところはキツうなるんや思いますわ。

製造において醗酵工程が入るハバナ葉巻、そして暗黒煙草は、実はヴァージニアも裸足でシューッと飛んで逃げるほど甘味とコクがあるんやデ。

この日誌では暗黒煙草の攻撃力ばかり強調しとるけどな。ワシがそっちを求めとうもんやさかい。

嘘やと思うたら、ジタン・カポラルゴロワーズ・レジェールのような、フィルター付き暗黒銘柄を試してみよし。

ゴロワーズ・レジェールなんぞ、砂糖混ぜこちゃんちゃこしとんちゃうかと思うぐらい甘いデ。

スタッドオートマールスムにしろ、フロリーナにしろ、フランドリアブラックにしろ、吸いようによってはその攻撃力を無効化し、甘味とコクだけが残る煙草にできるわけや。

けど、両立させるのは難しいわナ。

「甘味とコクをとるか、血管を収縮させる攻撃力をとるか。どちらにすればいいんですか? ミタさん」

「それは……。あなたが決めることです」

「ちょっとぉ。そんなこと言わないで、アドバイスぐらいしてくれたっていいじゃないですか」

「……。申し訳ありませんが、ほかに御用がなければ、お時間ですので失礼いたします。本日は二十一時までに自宅に戻り、妖怪人間ベムを視聴しなくてはなりませんので」

とまあそういったなことで、ミタさんにつれなくされても、その両方をこのラ・パズでは味わえるワケなんや。

これはええわ。これで一本七十五円は安いわ。

ちなみにな、このラ・パズには姉妹品がありまんねん。

『ラ・パズ ワイルドメディオス』ちぃまんねんけど、こっちは長さが十二センチちょいあるので、ブリトスサイズてことになりますわナ。

それであんた、十本入り九百五十円でっしぇあんた。

アメリカ製のあんた、どこの葉っぱ使うとるやわからん、煙草と紙のあいのこ(シートラッパー)でくるんだようなあんた、ケッタイな味とカザのするおもちゃみたいなブリトス葉巻が、平均一本百二十円程度しますねんであんた。百円未満じゃ絶対手に入らへんデ。

だいたいあんた、キューバ製ハバノスのプリトスサイズとなったらあんた、いっちゃん庶民的価格のキンテロでさえ一本二百八十円しまんねんであんた。

それから考えたら夢のような値段やないかぁい。

なんでそんなに安いん?

よし決めた。

人気が出て売り切れになったらかなわんさかい、このことは誰にも教えんとこ。

ボクだけのしみつにしとくんや。

あ。いかん。

もうこの日誌に書いてしもたがナ。

ゴム消しないか? ゴム消し。

頼まれもせんのに、写真を載せつつ煙草のご紹介をするよな日誌を書いているとナ、いらん仕事が増えたりするわけや。

写真を撮影するおりに、どうしてもあの無粋な警告文が目に付くわけでナ。

ほんま、大きなお世話やっちゅうねん。

パッケージに印刷されとう場合はどないしょうもないけれど、輸入モンでシールがぺたんと貼られとうだけの場合、『いっぺん剥がしてみたろかしらん』という気持ちが、ググッと頭をもたげてくるのや。誰しもそうやろ?

なんで? っちゅうて、写真撮りにくいがナ。

せんだって、なんの銘柄か忘れてもたけど、表にも裏にもでっかい警告シールが貼られとって、パッケージの絵柄がまったくめえへんやつまであったんやデ。

だいたい、わざわざ煙草専門店やさんへさして葉巻を買いにいこかっちゅうニンゲンはナ、警告文読んだかて、「ふーん、煙草は体に悪いんやのう。知らんかったワァー。こらいっちょう、吸うのんやめとかなあかんのう」とは、イッセツ、金輪際、未来永劫悔い改めへんケや。

こんなごりやくのカケラもないシールをこさえるためにやな、何百本、何千本ちゅう木が伐採されとうか分からんねんデ。

地球資源の無駄遣いやが。どやあんた、そう思わんか?

さて。ちょっとこの写真を見てもらいまひょかい。

実装者流-ラ・パズ

『ラ・パズ ワイルドシガリロ』

ベルギー製。十本入り七百五十円。

このケースの下半分にべったりと例のシールが貼られとったのや。

もうそらあんた、『剥がすしかない!』と思いましたデ。金属製のケースやさかい、まるで卵の皮を剥くように、ぺろんちょと剥がれるかもしらんと期待しまして。

ところがあんた、安モンの糊で固うひっついとうもんやさかい、シールがあちこち千切れてボロボロになってもてナ。

全部剥がすんに、あんじょう三十分近うかかってしもたのや。情けのうなって途中でやめたろかしらんとなんべん思うたかしらんけど、そんなことしたら余計悲惨なことになるでナ。

ああ疲れた。

さて、突然こんな銘柄が出てきたのには理由がおま。

なんし、ここんところニナスが品切れ起こしてまっさかい、ほかに低価格にてハバナテイストが愉しめる銘柄ないかいなと血眼になって探していると、捜査線上に浮かび上がってきたのがこのパズテキでやんねん。

キューバ製やないけれど、百パーセントハバナ葉みたいでっせ。

買いに行って実物見て、ちょっとびっくりしましてナ。

想像してたより大きかったんですわ。てっきりミニシガリロかと思てたら、なんのことはない、ワンクラス上のクラブサイズやったんでんナ。

(クラブサイズ = 直径一センチ弱、長さ十センチ程度のミニ葉巻)

写真のいっちゃん右におる短い葉巻がニナテキで、その隣がパズテキなんで、パッと見りゃ違いが分かりまっしゃろ。

クラブサイズで一本七十五円とは、これまたガニ股、破格の安さでっせ。

これでしっかりハバナ葉の味がすれば、そりゃああんた、お値打ち価格ですわ(まだ吸ってない)。

後日また、リポウツさせてもらいま。

ワケや。

昨日、辛い、辛ぁーいシステムこさえる仕事から戻ってナ、疲れた体に鞭打ってナ、本書く仕事をしたかっちゅうと、ちょっともそんなことせえへん。

ほたらなにしたかっちゅうと、夕食を済ませて、おもむろにチュービングマシンを取り出してきましたんや。

せんに買い求めてきたブローアップをチュービングしたろか思いまして。

なぜチュービングしようかと企んだかちゅうと、袋の厚みからして、てっきりリボンカット(シャグより一本一本がぶっといカット。スタッドオートマールスムにフロリーナ、ヴァジ系ではブルーリッジなどがそれ)かと思いまして、そんならカピートパイプでは吸えんので(太くて長いので詰めにくい上に、点火すると、熱々のうどんにフリカケたはなかつおみたく暴れ出す)チュービングするしかないという理由ですわ。

ところが、あけてびっくり、ただのシャグでしてん。これです。

実装者流-ブローアップ中身

経験からすると、ヴァジ系シャグをローリング・チュービングしたかてろくな味になりまへんさかい、急遽常喫煙草に任命することにしたわけですわ。

ちょっと写真が暗いですけど、実際に相当濃いめの色でナ、バーレー比率が多いのがじきに見て取れます。喫味もかなりビターでんな。ついでにヴァジピリもきます。というのも、開封していきなりからんからんに乾いてまっさかいナ、加湿は必須でやっしゃろ。

さて、当時「スインギング・ロンドン」と呼ぱれていた、ビートルズ、ツイッギー全盛のイギリスを思い起こしたか?と問われたなれば、「別段思い起こしまへん」と答えるしかおまへんわ。

そういえばね、

「わたしゃこれでも若いおりは、スリムでスマートで細うて、ツイッギーて呼ばれてたんやデ」

というのが、ワタイのおかんの口癖でしたな。

へえ、もう八十超えてまんねけど。まあいうたら彼女の青春時代に活躍した人でやっさかい、ツイッギーさんたらいう人は。

そうや。

「ほんで、もっとこんまいおりは、愛くるしい顔へさして癖毛やったさかい、テンプルちゃんて呼ばれてたんやデ」

というのもおかんの口癖でしたなあ。

テンプルちゃんちゅうのは、一九三〇年代に活躍したメリケン子役、シャーリー・テンプルのことですわ。

そんなことをせえだい聞かされた幼きころのワタイは、針金みたいな胴体に、すっかり生活でやつれた癖毛クルクルのおかんの顔が乗って、それへさして、実在すれば驚愕のでかい顔、ベティ・ブープはんまで勝手に混ざりこんできた奇怪なバケモン想像したりして、あんじょう、もうなんとも表現しようのないムナクソ悪いこんころもちになっとったもんです。

みなさん。まだこんまいさかい適切な判断力はなかろうさかいっちゅうて、おたくんとこのガキに不用意なこと喋ったらあきまへんで。くれぐれも気ィつけなはれや。

しょむないことほど、大人になるまでよう覚えてて、将来こうして公衆の面前でネタにされまんねさかいナ。
みんな元気にシガレッてる?

おされタバコの実ネエだわ。

二、三日前に実装者ちゃんからしみじみと言われたわよ。

ここ一ヶ月間のアクセス解析見せられて、「どうかな? いよいよ降板を決意してくれないか」ってね。

確かにアタイが登場した翌日は、ドスンとアクセス数が減ってるのヨ。

増えてるときもあるけど、たった一回こっきりでさあ。

で、そのあと実装者ちゃんがガンバって訪問者数をジリジリ上げてきたところで、またぞろアタイが登場してきてドシンと下げちゃうのよね。

ちょっと責任を感じなくもないワ。

正直アタイも迷ったワヨ。潔く降板すべきなんじゃないかしらって。

でもやっぱ悔しいじゃない。

このままだと負け犬よアアタ。

どうせなら、アタイが登場した翌日は必ず訪問者数が大幅アップするようになってから、惜しまれつつも華々しく勇退したいじゃないサ。

だから、またこうしてノコノコ出てきたってワケよ。

今日ご紹介するおされ煙草はこれヨ。

実装者流-シガローネ・ブラックスリム

『シガローネ・ブラック・スリム』

アルメニア製。二十本入り四百四十円。T5mg、N0.5mgってスペックよ。

見てこれ、箱も中身も真っ黒。

『シガローネ』って名前がいまいちおされじゃないわよネ。アタイの大嫌いな『シロガネーゼ』みたいでさ。

今時アアタ、『シガロネーゼ』……あら?

シガネロ、シネガラ、あらら。

シラガネガナゴラ……。あのね。

ちょっとアアタ、ぼぉーっと突っ立ってないで言ってよォ!

「シロガネーゼ」

そうそう、そのネーゼなんて、生息してるかどうか知ったこっちゃないんだけどサ。

リーマンショックで絶滅寸前かもよ。

そんなことはどうでもよくて、煙草の話しなくちゃね。

見た目はすごくおされよやっぱし。黒でテーマが統一されてるっていうのは。

いつも、モノトーンを基調としたシックでアダルトな、といって、決して無印良品でない装いに身を包んだ、働くキャリアウーマンであるところの貴女に嗜んでもらいたいのサ。

喫味は正統派アメリカンブレンド(バーレー葉てんこもり)で、かつ軟弱なフレーバーは付いてないので、TN値に似合わずハードよ。実装者ちゃんが言うところの『ヴァジピリ』があるしネ。

イカスミフレーバーなんて付いてれば、今月のベストインプレッションタバコ間違いなしだったんだけどねえ。

頼りない後輩のボクチンに一本あげてごらんなさい。

「ふーん。メンソールじゃないんだ。センパイ、これ、わりかたキツイですねこれ」なんて、軟弱なこと言い出したらサ、

「フッ、世の中、ボクが考えてるほど甘くないのよ」

って、ヴィダルサスーンでよおく洗った自慢の前髪を掻き上げながら、アンニュイな口調で言ってやんな。


【喫煙極道実装者よりひとこと】
本日、実ネエが紹介した『シガローネ・ブラック・スリム』だが、以前にご紹介した『ジャックポット・プラチナ』に、極めて酷似した味であることをご報告しておきたい。

テキも原産国はアルメニアで、フィルターの形状も同じだ。おそらく製造元は一緒だろう。

『もしかすると、フィルターと巻紙の色だけ変えくさったやろのテキ!』と、ののしってもバチはあたろまいというレベルだ。

ただ、別に不味くはなく、『こら大失敗や!』ということはないが、『うーん。買うてよかったなあ』ともいえない。

ま、どうでもいい銘柄なのである。


思いのほかストロングな喫味に身をゆだねてみたりしたワケや。

二週間前になりまっけど、『スウィッシャー スウィート チョコレート シガリロ』っちゅうドライシガーをバラ売りで買い求めて来たのはご記憶ですかな。

顛末はこちら

あんじょう冬になりましたさかい、もう浅川土手では葉巻吸えんやろと覚悟してたところへさして、ここ数日の悪天候が嘘みたいにええ天気になりましたさかいな、昨日日曜日の八王子地方は。

そうなったらこのアホは、ぽかぽかとした日差しに誘われて、スウィッシャー掴んでふらふらと浅川土手へさして歩いていきましたのや。

確かに日差しは暖かかったけど、風が強うてな。

一級河川の土手っぺりちゅうのは普通、遮蔽物がのうて吹きっさらしになってますわ。

だあれも川に出てへん。ワシだけや。

土曜日までの雨で流れが早よなって、水嵩も増えとうし。

それでも、すごすごと退散するわけにはいかんでナ。

吹きっさらしの中で葉巻吸うアホらしさと、せっかく土手っぺりまでやってきたのに、なあんもせんと家に帰るアホらしさを、ワタイの脳内にある4ビット3ヘルツCPUで比較演算したところ、なあんもせんと家に帰るアホらしさが若干多めにアホらしいという結果になりましたんや。

ほんで、ちべたい風がひょろろろぉ~っと吹き付けてくるのを我慢して、スウィッシャー吸うたワケや。

実装者流-浅川土手1204

【寒風吹きすさぶ浅川土手とスウィッシャーと僕】

なかなかストロングな味やったデ。

チョコレートフレーバーですけど、ミルクと砂糖べったりと違うて、添加物がなにもないプレーンチョコレートでんねん。

それに加えて葉巻本体がストロングでナ。

名前こそスウィートですけど、ちょっとも甘いことあらへん。

そういえば、スウィッシャーのリトルシガー(フィルターつきパチモン葉巻)ラインナップも、えらいきつめやったさかいナ。

ほんなら不味かったのかちゅうと、そんなことあらへん。

今まで吸うたドライシガー(ハバナ葉除く)の中でも、トップクラスに入るんと違いますやろか。

「甘ったるいフレーバーのついた葉巻なんぞ、男の吸うモンやない」という、硬派な人にはお勧めですわ。

どうでもよろしいけど、律儀に写真撮ってきてまっしゃろ。

けど、もしかすると昔撮った葉巻の写真使いまわししたかて、誰も気づかんのと違うやろかと思うたりしましてんけどね。

もちろん、決してそんなことしまへんけど。