困ったわい。

実は、『GLピース・バーバーリーコースト』を完喫してしもたんです。

美味しかったですわぁー、マジで。

ドライフルーツ入りブラックチョコみたいな独特の甘みと、もうれつなスパイシーさが上手いこと同居して、パイプ煙草のくせに、上等な葉巻を吸うたあとみたいな、ごっつぉ感があるんでっせ。

煙草ちゅうのは普通、吸うてしまうとなくなるもんやさかい、それについて困ったところで、せんないワケでね。

吸うてしもたら、泣こうがわめこうがおわりなんや。

ほたらなにを困っとうかちゅうと、ワタイのどたまン中に、『バーバリコステキをリピートしたいな』ちゅう、悪魔の考えが涌いてきくさったことなんや。

なに考えとん! 

ちゅやっちゃろ?

ワタイら風情が、パイプ煙草の特定銘柄をリピートするなんてこと、すけのう見積もって、十年早いんや。

まだまだ試さんなん銘柄は、なんぼでもありまっさかいナ。

『この味をしきつづき味わいたい』という欲求よりも、『あの銘柄は、どんな味すんにゃろ。ぜし試してみたい』ちゅう欲求のほうが勝ってしかるべきなのや。

けど、それでも『バーバリコステキ』は、また吸いたい。

そう思わせる美味さなんや。

どうしょかしらん。

平均的なパイプ煙草の価格をはるかに凌駕しとうちゅうのも、悩む原因なのや。

なあんんし、庶民的な銘柄やったら、ふたあつ買えまっさかいね。

二千八百五十円もありゃあ。

それなりの価格帯のパイプ煙草にしたかてあんた、お釣りでシガレットが二箱は買えますわ。

なああんた、どうしたらええと思う?

え?

「そんなことぐらい、自分で決めんかいアホ」

てですかいな。

とらとや。

「なにがぁ?」

てあんた、ちょっとこのしだりての下のほうにある『実装者の本棚』見ておくれなはれ。

本棚に三列二段で、ちんこい本がならんでまっしゃろ。その上の段のしだりはしのやつをクリックしてごろうじろ。

とんでもない本が現れまっせ。

『童話のつくり方 (講談社現代新書) 木村裕一著』

木村裕一しぇんしぇちゅうのは、あんたら、知ってるか知らんか知らんけど、『あらしのよるに』ちゅう、ミリオントセラー童話をお書きになられた、ゆうめなしぇんしぇなのや。

だいたいね、『あんたも作家になれる』ちゅうテのハウツー本は、あんまり売れんしぇんしぇが、食うに困って書きはるモンと相場が決まってまんねん。

べつだんそれが、悪いことやとゆうとうワケやおまへんねんデ。

ようゆいまっしゃろ。

『名選手は必ずしも名コーチにはなれん』ちゅうてからに。

あれは、スポーツの世界のことですけど、べつだんスポーツに限らず、芸ごと全般、そゆ傾向おますわな。

「○○先生。読者を仰天させる、あの奇抜なアイディアは、どのようにしらめくのですか?」

「んーっとね。リラックスしてるときに、そうですね。えーっと。あっちかな。へびつかい座の方角から、突然アイディアが、白金の矢の形になって飛んでまいりまして、頭にぷちゅと突き刺さるんです。だれが白金の矢を射ってくるのかしりませんが、プラチなやつですねえ」

「……。はあ、それではあの、あたかもショパンの調べのような、流麗な文章を書くしけつは?」

「んー。こう、ワープロの前に座りますでしょ。こうやって。それで、適当にキーを打っていると、次第にトランス状態になってくるんです。で、三日後にふと我に返ると、二百枚の長編が出来上がってるんですねえ。みなさんもそゆことあるでしょ?」


これでは、なあんも教えられまへん。

それよりも、苦労に苦労を重ねて、現実的な方法論でもって技術を磨き、作家となられたしぇんしぇのほうが、他人に教えやすいですわ。

けど悲しいことに、そゆしぇんしぇは、大作家にはなれまへんねん。

ゴルフでゆうところの、レッスンプロですな。

はい?

「ワレも、レッスンプロ目指すつもりか?」

ひつれいなことゆいなやあんた。

なんで知っとん?

まあ、いまはそのことこっちゃへおいときまして、この本は正真正銘ミリオンセラー作家が、その創作のしみつを開帳したやっちゃさかいね。

ミイェルヒェン作家を目指す喫煙者としては、必須で読んでなあかんのですわ。

まあ、巻頭からうろこをボロボロ剥ぎ落とされて、すっかりウナギかハモみたくなってまっしぇ。

え? 

なんでやす?

「もろもろの童話賞の締め切りが、今月来月とたてこんどうそうやないかい。せんの日誌で書いとったやろ。いまさらそんなん読んだかて、ちょとも間に合わんがな。アホかお前は」

てですかいナ。

大丈夫、心配いりまへん。

今までミイェルヒェンを書いたことないニンゲンがやね、なにを思うたか、いきなり賞に応募したかて入選するわけないがナ。

なにごとも稽古なんです。

「レッスンプロになるためかいな?」

ほっときなはれあんた。




針の山へと、登ってまぁーいる!(出典:地獄八景亡者の戯れ)

という次第でしてナ。

二ヶ月連続で、同じ銘柄から喫煙極道日誌が始まるちゅうのも、なかなかオツなモンや。

ちなみに、先月最初の記事はこれなんですけどね。

で、今月の最初はこれなんです。

実装者流-プエブロ10-1

『プエブロ10』

ドイツ製。キングサイズ十九本入り、四百十円。

T10mg、N1mgちゅうスペックです。

やっとこせ購入することがでけましたの。

なあんし、発売予定日(八月二十日)に、赤坂見附の煙草専門店やさんへいきましたところ、まだ入荷してなくて、てまわすことがでけまへんでしたのや。

とにかく毎日暑いでっしゃろ。なかなかいくことがでけいで切歯扼腕しとりましたんやけど、最近やっとのことで、八王子にあるプチタバコ専門店やさんに入荷しましたのや。

新発売キャムペインということで、プエブロ特製ライター(ちゅうか、メインは特製ライターカバーやな)がついてます。

こういうのは嬉しいわナ。

ところで、この販促キャムペインボックスには、かなりおもろいこと書いておまっせ。

これですねん。

実装者流-プエブロ10-2

『燃焼促進剤不使用のため喫煙時間が長持ち。(当社比)』

当社比ってなんじゃ、当社比って? この当社比ちゅうのがよう分からん。

このプエブロは、スナッフ(嗅ぎタバコ)でお馴染みの、独逸はポッシェル社のせいしんですけど、我が国では、シガレット銘柄はほかに出てないで、たしか。

どれと比べたらええわけ?

ん? ん?



晦日です。

商品名金額
パーラメント100s470
ダニッシュ・ブラックバニラ・ポーチ1,000
フランドリア・ベルジック660
BASICライトメンソール400
うるま250
バイオレット×2480
DJミックスシャグ・クローブ560
マンガロールガーネッシュ501510
キャプテンアーク・ブルー200
エコー240
ダンヒル・ロンドンミクスチャー1,600
KENTナノテック4410
チェ・ブラック410
※ 合 計 ※7,190


ご覧のとおり、今月はあんた、買い求めた銘柄的にはいまいち地味でっけど、メインで吸うてた銘柄はあんた、ラットレーにGLピースにキャメルでやっさかいね。

かなり、煙草愛好家としてアウフ・ヘェイヴェンでけたのとちゃいまっしゃろか。

さて、ほんなら今月度の『ベストインプレッション煙草』は?

ちゅことになりますのやけど、順当なところでゆやあ、どう考えても『ラットレー・ハイランドタージ』になるんです。

購入したんは先々月でっけど、実際に吸うてみたのは今月でやっさかい。

これはもう、いのかしがたい事実なんや。

けど、あんまし一般的な銘柄やおまへんからナ、価格的に。

五十グラム換算では二千二百五十円と、まあそれなりの価格なんですけど(平均よか上なんはまちごいない)、百グラムが最低購入単位ちゅうのが痛いわナ。

「そうか、このおっさんが美味いちゅうとうさかい、ちょっと買うてみよか」

ちゅうことには、なかなかなりまへんやろ。

ということで、ワタイがぷちゅっと白羽の矢をたてたのが、『フランドリア・ベルジック』なんです。

なあんし、『世界最強の暗黒煙草』やさかいね。

フィルターごしでも、ぶわんぶわんきますわ。

「心臓ばくばく、血管にゅんにゅんにゅ」ちゅやっちゃ。

さすがのワタイでも、フィルターなしローリングはやんぴこんぴしときましたわ。

ひさしぶしに、ワタイの中の、『暗黒煙草主義者の血』を呼び覚ましくさった銘柄として、この、『フランドリア・ベルジック』に、『ベストインプレッション煙草』の称号を与えたいと、こう思うワケや。

え?

なんでやす?

「そんな、にゅんにゅんにゅな煙草、なんぼお前がリコメンドしたかて、ちょっと買うてみよかちゅう気にはならへんにゃど」

あ。さおか。

と、ビッツラした次第なのや。

それはあんた、ほかでもない、『DJミックスシャグ・クローブ』なんです。

買いはしたもんの、すっかりメルヘン頭になってましたもんで、長いこと放置しとったんですナ。

このたび、「ええ加減テエスチングせなあかん、さもないと月またいでまうがな」思いまして、あれこれ試してみたのです。

・フィルターつきさや紙でちゅーっとチュービング
・指定用紙でフィルターなしローリング。


指定用紙ちゅうのは、本体と同時についてくる巻紙なんですけど、これにはあんた、あまーい味が仕込んでおまんのや。これで巻きますると、そのへんに売っとう、インドネシアのパチパチ今冶水煙草と近しい味になるのや。

実際になりましたわ。

けどね、ワタイはまえまえから思うとったです。

「なんぼなんでも甘ったるすぎるのんとちがいますのんか?」とナ。

あんたら、知ってるか知らんか知らんけど、実は、丁子自体にもわりかた甘味がおまんのや。

せやさかい、ワタイとしましては、フィルターつきでチュービングしたほうが美味しいのんと違うか思いました。

甘すぎずキツすぎず。ええ塩梅や。

しかしながら、葉っぱが湿り気を帯びてて、ダンゴ状態になってもてからに、チュービングマシンではチュービングしにくてかなわんのが残念や。えらい時間かけて、やっとのことで三本チュービングしたところで、あほらして止めましたんですけどね。

あとね、普通やらんと思いますけど、パイプに詰めて吸うちゅう暴挙にも出てしまいましたのや。

なんとこれが、わりかたいけまんのやデ。

ずっとこればっかりは勘弁してほしいけど。

【追記】
パイプに詰めて吸うと、ラタキアのでけそくないみたいな、かなり興味深い味になります。
ワタイは気に入りました。
丁子の薬効で、口腔内やベロやみなビンビンしびれますけど、殺菌しとう思えばよんろぉしい。
シャグなんで、調子に乗ると、もくもくケブリが出るほど景気よう燃えますので、注意が必要でんナ。



とまあ、しっかりシガレットのかっこしとうやつとちごて、いろいろ試せて面白おすけど、パチパチ今冶水煙草初心者にはちょっと。ちゅとこでんナ。

ガラムとかジャルムとかで稽古してからのほうがよろしやろ。