軽業ぁー! かぁるわざぁー!
(出典:軽業講釈)

ちゅことでですね。

今日はこれなんです。

実装者流-アップルポケット

『アップル・ポケット』

メリケン製。五十グラム入り、千二百五十円。

ごらんのごとく、リンゴ味の着香モンですわ。

煙草専門店屋さんの通販ホームぺいしなどを見ると、どことも『アップル・ポケット』ちゅう名ァで出とりますけど、袋には、『ポケット』とは、イッセツ書いたありまへん。『アップル・パイプタバコ』ちゅて書いてますナ。

まあ、いわゆるところの通称、ふたつ名なんでっしゃろか。

そのスジでは有名なシャグ煙草『マニトウ・ゴールデンシャグ』かて、本名は『マニトウ・ヴァージニア・ゴールド』でやっさかいね。

まあ、名前のことはどうでもようてですね、なんでこんな煙草がこれへさして登場したかっちゅうことを書かんとあかんのです。

実はこれ、せんに偶然訪問した、『カノプス・六本木たばこセンター』のおやっさんが、店でくゆらせてはりましたのや。

でこれがまた、かなり美味しそうなカザやったもんでナ。

この『アップル・ポケット』ですけど、吸うたことある人の間では、わりかた評価が高いんです。

「これはなかなかいけるのんと違いますか」ちゅうてね。

貶しとう人が見当たらんちゅうことは、もしかすると、ほんまにいけるのかもしらんナ、そのうち試してみやんと、どんならんな。

と、常日頃より思うてましたのや。

ンで今回、実際に吸うてるところのカザを嗅がせていただきまして、どぉーんと背中を押されたちゅうわけです。

で、味はどうやったのか。

それはまあ、お約束ちゅことで、次回につづきまんのやデ。

ゴネてけつかるなこのガキ。(出典:らくだ)

ちゅう気分なんやデ、こっちは。

せんの日誌で、えらそうに、

『こんな記事、誰が読んで参考にするや分からんのやし、もそっと客観的に評価してもバチあたろまあと、こないに思うたりしまんの』

と、書いたりなんぞしましたけど、これだけはゆわしてもらうわ。

『マリリン・ピンク』は、ちょっとも美味しいことおまへん。

吸う価値あらへんわ、こんなもん。

もう二年近く(今月いっぱいで丸二年ですわ。早いモンやのぃ)喫煙極道やってきてですナ、もらいものやのうて、身銭切って買うたやつの中でやね、『こぉれは不味い! 銭返せ、ちゅやっちゃ』と思うたのは、あとにもさきにも、次の三銘柄だけなのや。


1.ブライト10(葉っぱそのものがあんた、げしんすぎる)
2.エコー(もうすでにあんた、煙草やのうて、大豆を甘辛う煮た味)
3.んで、このマリリン・ピンク(地上最悪のイガイガ)


シガレットに関してはあんた、もうすでにかなりの銘柄いてきた中で、不味いと評価したのが、たった三銘柄ちゅことで、かなりストライクゾーンは広かろうと思うけれども、『マリリン・ピンテキ』は、こなして、ビッグスリーに入るのんやさかいね。

前半は、スカみたいになんの味もせんとからに、中盤を過ぎるとだんだん、イガイガイガイガしてきましてやね、終盤はイガイガ以外の味がせんのどす。

イガイガにもね、ええイガイガと、悪いイガイガがおまんねや。

悪いイガイガっちゅうのは、吸うてると、頭が痛うなってきまんねん。

この『マリリン・ピンテキ』は、まさにその悪いイガイガですのや。

もしも、あんたはんが購入を検討してはる場合あんた、悪いこた申しまへん。

やめときよし。

そんな銭があるのなれば、もう十円はりこんで、プエブロにしときなはれ。

今なればまだ、プエブロ特製ライターがついとうはっじゃさかいナ。

パイプ煙草の銘柄選定ちゅうのは、むつかしおすわ。

イングリッシュもんなれば、葉っぱの組み合わせで、なんとのう、どんな味がするか想像がつきますけど、着香もんはほとんどバクチの世界です。

中には、『GLピース・バーバーリーコースト』みたく、大当たりのコンコンチキ、ジャックポットもええとこの銘柄に出会う場合もおまっけど、まあ寂しい思いをすることのほうが多いでっしゃろ。

これっちゅうのは、そもそも、『ちょっとだけ試してみる』のがでけんところに、問題があんねやろね。

これがあんた、『八王子ナイスミデーパイピスト倶楽部』てなもんの構成員なれば、みなでわけわけして吸えまんにゃろけど、とにかくワタイは、群れるのがきらいでやっさかいのう。

まあ、他人の評価ほどあてにならんもんないさかいね。

ホームぺいしなんぞで、そのへんの煙草のみが、『こぉれは美味しおす』ちゅうて絶賛してても、そんなん信用したらあきまへんデ。

そのテキの好みと、あんたはんの好みは違いまっさかい。

せやけえ、この日誌に書いてあることも、ぜったいに真に受けたらあかん。

顕著な例をお話ししまひょか。

イングリッシュもんの定番として、ダンシルの『マイミクスチャー965(マイミク)』と、『ロンドンミクスチャー(ロンミク)』ちゅうのがおます。

どっちゃとも、ヴァージニア、オリエント、ラタキアのブレンドなんですけど、こっちゃの人は『マイミク』のほうがキツい、ちゅうてるし、あっちゃの人は『ロンミク』のほうがキツい、ちゅうてまんのやデ。

どっちゃがホンマかしらん思いますわ。

へてからね、例の『ダンシル・コケコッコ(通称:ダンヒル・アーリーモーニング)』ですけど、テキはまあ、それなりに評価されとう銘柄でございまして、ワタイらなんぞも、かなり美味しいと感じましたのやけれど、中にはあんた、ぼろんちょんに貶してはる人もいてまっせ。

『軽すぎる。頼んない。吸う価値なし』ちゅてからに、一刀のもとに切り捨ててますわ。

それは、チミがベルリーフルストロングなラタキアもんしか愛せん、不憫で融通の利かん嗜好の持ち主やからやろと、こんな記事、誰が読んで参考にするや分からんのやし、もそっと客観的に評価してもバチあたろまあと、こないに思うたりしまんの。

葉の湿り具合とか、パイプの大きさやカッコとか、喫煙技術によってあんた、味がダイナミックに変化しまっさかい、イングリッシュもんみたいに、たいそう分かりやすい味の構成でさえ、そいだけ評価が違いまんのや。

これが着香もんとなれば、どないなことになるか想像つきまっしゃろ。

結局、おのれで吸うてみやな分からんわけですけど、たまたま、だれぞが吸うとう場に居合わせて、カザなと嗅いでみるちゅうのは、かなり有意義なことなんです。

ワタイの場合、それがきっかけとなって、最近新しいパイプ煙草銘柄の購入に踏み切ったんですけど、そのいきさつと、どんな銘柄を購入したのかゆうのは、次回のお楽しみと、こうしたいのです。

ノーリターン、ノーリターン。この世はもうじきおしまいだ。

とまあ、野坂のおやっさんは唄うたわけでっけど、ここへきて、ほんまにおしまいになりそうなんが怖いですわナ。

ま。そないなこと、ワタイがゆうたかて始まらん。

ちゅことで、最近発売になりましたるシガレットを紹介しとこか思いまして。

これでんねや。

実装者流-マリリンピンク

『マリリン・ピンク』

ブルガリア製。スリムサイズ二十本入り。四百円。

T6mg、N0.6mgちゅうスペックです。

このピンテキ以外に、ロースペックの『マリリン・ブルー』、バニラ着香の『マリリン・バニラ』が同時発売となっとります。

実は、これを買い求める前に、ピンテキとバニテキを一本ずつサンプルでちょうだいして、吸うてみたことおますのや。

はっきり申しまして、どっちがピンクでどっちがバニラなんか、さっぱりわかりまへんでした。

とにかく、味が希薄でナ。

今まで吸うてきた中でも、最強クラスのバーレーパワー、プエブロを吸うとうおりでしたんで、余計ですわナ。

もしこの煙草の名前が『ファニティー』なんぞという、ありきたりなもんなれば、おそらく購入しまへんでしたやろ。

ただひとえに、『マリリンモンロー』の名前を冠してあるゆえなんです。

あ。あんたらもしかして、『マリリンモンロー』のこと、『モリリンマンロー』とかゆうて、てんごせんかった?

あ、さおか。せんかったですか。

ワタイなんぞ、せいだいゆうてよろこんでましたけどナ。

そんなこた、どうでもよろし。

とにかく、まんまと販売戦略にのせられてしもとうわけですけど、『マリリンモンロー』ははずせんわナ、やっぱし。

せんに発売された、チェ・ゲバラの煙草もそうですけど、かなりなインパクトです。

これがあんた、『エリザベステイラー』『オードリーヘップバーン』、はたまた『グレースケリー』なれば、どないしょか迷うとこやけど。

あ。そや。たとえば我が国の団塊世代向けに、『小百合』ちゅのどないだ。

吉永小百合はんの、若かりしおりのポートレイトが、おくゆかしげにパッケージに印刷されとりまんのや。

中身はあんた、実は峰とおんなしなんでっけどね。

かなりの売れ行きが期待でけるのんとちゃいますのあんた?

え? なんでやす?

「夕霧太夫(中村芳子)なら買うてみてもよろしい。ワイの青春やったさかい」

えらいシブいとこついてきはったな、あんた。

まあそんなこたどうでもええねん。マリリンのはなしや。

しかし、なんの変哲もない味なのがどうもなあ。

どうせならあんた、『シャネル・ナンバーファイブ』の香りなと、混ぜこちゃんちゃこしといてほしかったです。

ところでナ。ちょっとケッタイでんねん。

「まだ終わらんのかい?」

まあ、そうゆいなや。

ボックスに描いてあるマリリンモンローですけど、ホクロが右についてまっしゃろ。

たしか、彼女は左にホクロがあったんちゃうか思うんでっけど、あんたどない思いなはる?

拭くのもいなもの、どこぞへぬすくっとこー。(出典:くっしゃみ講釈)

ちゅことで、世の中には、ほんまに『見れども見えず』ちゅことおますなあ。

大阪からあんた、八王子にしっこししてきまして、かれこれ十年になりまんねけどね。

先だって、かなり興味深いものを、自宅のほん近くで発見しましたのや。

当然、今まで最低二百ぺんは通ってきた道ぞいですわ。

ある光景が網膜に射影されていたとしても、興味を持って脳内で情報処理しておらんければ、ただのノイズにしかすぎんちゅことを思い知りましたデ。

その興味深いものちゅうのは、甲州街道沿いにある商店街の、荒物屋さんの外壁にございました。

この商店街ちゅうのが、なかなか歴史を感じさせましてな。

すけのうても、昭和四十年代ごろからおまっしゃろ。

残念ながら、毎年店がひとつ閉まり、ふたつ閉まりしとります。

まあこれは、時代の流れやよって、しょうことおまへん。

ただ、別の店に生まれ変わることもなく、ひっそりとシャッターが降りたままっちゅうのが寂しわナ。

テナントシステムやのうて、店舗兼住居になっとったりして、ゆやあ、自分の家やさかい、あきない辞めたら、シャッター閉めて住むだけになりますわ。

だいたい、いまどき荒物屋自体が希少になってきてまっさかいね。

そこはね、看板に堂々と『荒物屋』って書いてあって、実際に荒物売ってます。

儲かっとうかどうかは知りまへんけど。

ほんで、きっちり店舗の一角に煙草販売ブースがしつらえておまんのや。

さすがに、膝に三毛猫乗せたお婆ちゃんは常駐してまへんけどナ。

その喫煙ブースのある壁の外側に、このようなレリーフが彫り付けてありましたの。

実装者流-峰
『銀色の小箱 峰』

これはもちろん、二〇一〇年に惜しくも廃止銘柄(免税店や海外では入手可能みたいよ。別にいらんけど)となったJTの煙草『峰』のキャッチコピーですわナ。

こうゆうのんを見つけると、喫煙極道としては嬉しゅうなってきますなあ。

重要煙草文化財として、ぜし末代まで残してほしいモンですわ。

あ、そうや。

ぜんぜん話はかわりまんねんけど、昨日の日誌で、ひとつ間違いがおましたのや。

『セブンスターズ・メンソール・スナップボックス』ですけど、さすがに箱の中にそのまま煙草が入ってるわけやなかったのです。

ぎんがみやないですけど、一応、白い紙が間に挟まってましたわ。

お詫びとともに訂正させていただきます。