人跡途絶え、瀝として声なきはちと心細ぉーい!(出典:五人廻し 古今亭志ん朝版)

ちゅことでね。

せんに、『アップル・パイプタバコ』を購入したおり、サンプルをちょうだいしましたんです。

これなんですけども。


実装者流-ガレリアラムメープル

『ガレリア・ラム&メイプル』

じぇじぇこ出して買いますると、だいたい四十五グラム入り、千二百円なんです。

『だいたい』とは、なんとのう煮え切らん書きようですけど、メリケン製やよってにね。

1.5オンスちゅうことで、テキ国では、ちょっとも中途はんつなことないねん。

名前のとおりあんた、着香モンですわ。

葉っぱのカザを嗅いだおりは、なんとのうチョコレートみたいですけど、実際に吸うたおりは、そんな味はせんのです。

実はこの現象、着香モンではときおり見られるんでっしぇ。

凝縮されたフレーバーの素が、チョコレートを想起させるカザを発するのかもしれん。

『アップル・パイプタバコ』かて、吸う前はそんなカザがしまっさかい。

吸い始めは、まあまあかなと思いました。

ラム酒の味はおいといて、メイプルの味とカザはちゃんとしますわ。

けど、中盤過ぎると、ヴァージニアのげしんなピリピリたら、バーレーのおげれつなエグみたらが出てまいります。

せえだいタンパーでおさえたかて、黙りよらん。

ニンゲンの気持ちちゅうのは、えらい勝手なもんなんでっせ。

上手に味付けしてある着香モンを吸うたおりは、「なぁるほど。こゆのもなかなかええもんや」思いますけど、できの悪い着香モンを吸うたおりは、「なんやねん。煙草の葉には天然のうま味があんのやデ。そやのになにが悲しいて、人工的に味付けせなあかんの」と、真逆のことを思うてしまうのや。

『ガレリア・ラム&メイプル』は、残念ながら、後者のカテゴリーやったちゅことや。

あとですな、吸い終わってからしばらくは、髪の毛やみなに付着した、メイプルのカザに往生します。

まるで、おのれが『夏の夜の怪奇・忍び寄るメイプルシロップ男』になったみたいなんでっせ。

どいつじゃぁい?

「メルヘン的にちょうどええやないけ」

ちゅうとうガキは?

煙草の話でもなけりゃあ、メルヘンの話でもないのや。

おそらく、ほとんどのヒトが知りはれへん思いまっけど、ワタイが住む東京都最後の秘境、八王子市にも、ゆるキャラマスコットがいてまんのや。

このテキですけどナ。

実装者流-たき坊

『たき坊』

たぬきがモチーフなんでっしゃろけどね。

なんの関係があんにゃろ。

八王子は昔ははたおりのまちとして有名やったさかいあんた、『たんものくん』とか、『おかいこちゃん』にしたほうがええと思うねんけど。

なんで、たぬ公なんや?

まあ、一旦決まってしもたもん、あとからグジグジゆうたかて始まらん。

どうでっかこの、圧倒的な存在感のなさたるや。

奈良県のあんた、せんとくんのような、鋭角的な鋭さ(言葉が完全にダブっとうが。『一番最初』とか『脱力感を感じる』なぞと書いてるようじゃ、いつまでたっても、文章のプロにはなられへんねん)が、こっから先もあらへんやろ。

わしゃ情けないわ。

先週の土曜日に、用事でJR八王子駅前から北西へ伸びるユーロードちゅうとこを通行してましたら、なんのキャムペインかしらんけど、このテキ坊が、よちよち歩いてましたのや。

とにかくいつまでもクソ暑いさかいね。

中に入っとうアルバイターは、おそらく一日で、二百オンスは減量できましたやろ。

なあんし、もうヨロヨロでナ。

ひとりでよう歩かれへんとからに、係員のあにいと姐さんに、手ェしいてもろとりまんねんデ。

頼んないがっきゃ。

八王子のマスコットとしては、もうちょっと、しゃきっとしてもらわなどんならんデ。

色街は、いつにかわらぬ、陽気なこと。ペペン、ペン♪(出典:色街が舞台の噺全般)

ちゅうことで、『アップル・ポケット』の感想なんです。

中身はこないな感じです。

実装者流-の中身

バーレー葉が、例のキューブカットになってるのがお分かりいただけますやろか。

ひとことで申し上げますると、わりかた美味しいです。

パッケージからすると、人工リンゴフレーバーコテコテの、甘ったるすぎる味を想像してまいまっしゃろ。安っぽいフルーツガムみたいにナ。

ところが、かなり抑え気味の甘さで、さわやかぁーなかろやかぁーな喫味なんです。

そもそもあんた、赤リンゴやのうて、青リンゴの味やし。

パッケージの絵からしてが間違うとうちゅうねん。

着香モンですんで、イングリッシュミクスチャーみたく、葉っぱそのものの組み合わせによる、複雑怪奇な味を望んでもしゃあおまへいでからに、よくゆえば安定した、悪くゆやあ一本調子の喫味です。

『ラットレー・ハイランドタージ』のあとで吸いますと、どうしても、物足りなさを感じてしまいますなあ。

まあ、そもそも比較する相手を間違うとうねんけどね。

とにかく、葉っぱ自体がかなりライト、マイルドなんで、難しいこと考えんでも吸えるのがよろしおすわナ。

おんなし価格帯の着香モンでも、過燃焼させるとあんた、拷問かと思うほどビリビリくるやつおまっさかいね。

中盤以降テーマの味がちょっともせんかったり。

そんなんにくらぶれば、かなりようでけてる思います。


その証拠にアホや。

ちゅうことでナ。

今回は、ちょっと煙草以外のこと。ぶっちゃけメルヘンのことやねんけど、それを書かせてもらお思うてまんねん。

「アップル・ポケテキの感想わいな」

まあそうゆいなや。二日間更新がなかった思えばええやないか。

ワタイのばやいあんた、しそかにメルヘン作家めざしとりまっしゃろ。オモロイ顔しとうくせにな。

なんでやす?

「顔は関係ない。大事なんは、才能と知性と教養と子供好きさや。ひとつでもワレにあるか、そないなもん。ん? ん? ん?」

しらん。すけのうても、ガキは大嫌いですけどね。

ま、そんなことはどうでもええとして、なんぼメルヘン作家になりたい思うたかて、そういった書籍を出しとう出版社へさして、しゅーっとでかけていってですな、「こんつわ。えーっと、メルヘン作家志望者でございまして、ここにさくしんを何本か持ってまいりましたんですけど、本にしてくれ。せやないと、ここで座り小便こくデ」ちゅうたかて、門前払いになるのは確実です。

最悪のばやい、屈強な警備員に、ビルヂングの裏手の寂しいところへ連行されて、奥歯ガタガタゆわされる危険性もおますわ。

ほたらどないしたらええかっちゅうと、まず賞を獲らなあかんのです。

童話や絵本、児童文学の賞は、その気になって探すとボロボロでてきますわ。一年を通じて、ほぼ毎月どこかで締め切りがおまんねやで。これへさして、珠玉の名作(他人はどない思うかしらんけど、おんどれでそう思うとるやつ)を送りつけてやるわけでっけど、たいがいあんた、枚数制限ちゅうのがおますわ。

メルヘンの場合は、おおむね五枚から十枚が上限ですわ。よんしゃくじづめ原稿用紙換算でナ。

別に、メルヘン賞だけに限ったこっちゃないですけど、なんで枚数制限てなもんがありまんのやろなあ。

一万枚を優に越える、壮絶大長編ビルディングスロマンを送りつけたらなんであかんのか。

「ほとんど小説やブンガクの体をなしとらん、つまらんシロモノを延々と読まされる身にもなってみいアホ。せやさかい上限切っとんのじゃ。一文字でもはみ出とうやつは、それを理由に読まいで済むやろがい」

なあるほんど。

あんた。原稿用紙十枚なんぞ、あっちゅう間ぁにのうなってまいまっせ。

ワタイのばやい、話の中に、いろいろとクスグリいれるの好きでやっしゃろ。オモロイ会話とか。

調子に乗って、キーボードが滑ってしもてナ、起承転結の承の部分がやっとこせ終わった思うたら、規定枚数の九割遣うてしもとったちゅうのばっかりでんねん。

短編はあかんのとちゃう? ワタイのばやい。

向いてへんのやわ。

基本的にメルヘンは短編のカテゴリーに入るさかいね(一冊の単行本になったとしても、絵とコラボすっさかい、文章は、原稿用紙にして十枚程度で十分なんや)。

ちゅことは、ワタイはメルヘンに向いてへんちゅことになりまするわ。三段論法でいくと。

1.私は短編小説を書く資質がない。
2.メルヘンは短編小説のカテゴリーに属する。
3.ゆえに私にはメルヘンを書く資質がない。


あっはははは。

さっぱワヤや。

それなりに吸えたっちゅう話をしたいと思いますのや。今日はナ。

え?

「そんなことより、リンゴのやつの報告せい」

てですかいな。

一回ぐらい我慢しなはれあんた。一日、更新がなかった思うたらええことでんが。

それなりに吸えたっちゅうても、本数を重ねるうちに、『馬には乗ってみい、人にはそうてみい』のデンで、美味しいところを発見したわけやおまへんのや。

真に美味しないもんは、どこまでいっても美味しないさかいナ。

ほたらどうゆうこっちゃねんちゅうと、まずみなさんに、『メンソールは伝染(うつ)る』ちゅう、衝撃の事実を認識してほしいのや。

「はやりやまいみたいにぬかしてけつかるな」

ある意味そうかもしれんデ。

不味いのくその、ブツブツ文句ゆいながらも、マリリン・ピンテキがあと二、三本ちゅうところまでこぎつけたワケやな。

それと同時に、セブンスター・メンソール・スナップ・ボクテキも、あと数本ちゅとこまできとったのや。

ここで、「どっちもすけのうなってきとうし、ガラガラの箱をふたつも持ち運ぶのは無駄やさかい、ひとつにまとめたろ」と考えるのはあんた、人情でっしゃろ。

マリリン・ピンテキは、キングサイズよりちょっと長いさかい、そっちへまとめたんでっせ。

そしたらえらいもんや。

一昼夜も同衾させるとあんた、マリリン・ピンテキが、ほのかなメンソール味に変貌しとりましたのや。

これにより、地上最低のイガイガが、ある程度メンソールでごまくらかされて、まあそれなりに吸える味になったちゅことなんですなあ。

そこでワタイは思いました。

よし、またぞぉろ不味い煙草に巡り逢うたれば、今度はグダン・ガラムと同衾させてみたろかしらん。とな。

よい子は真似したらあかん。