の味の件なんですけど、その前にちょっと書いておかねばならんことがおますのや。

実はあんた、しんせいを入手するのに、ちょと難儀したんです。

一昨年の大増税のあと、どこのコンビニにでも、三等級カルテット(ゴールデンバット、エコー、わかば、しんせい)が常備されるようになったな思うてましたんですが、ここへきて、しんせいを置く店がほとんどなくなってましたのや。


「コンビニ屋はん、しんせいちょうだいんか」

「しんせいは置いてません」

「えっ? そら困りました。ほたらわかばで……」


気弱なワタイは、こなして、わかば買わされたりしとぉねん。

ああ、知らざったわい。

煙草専門店屋さんにかて、置いてないとこがあるていたらくなのや。

なあんし、両切りできつうて、かつゴールデンバットみたいに、『現存する我が国最古のシーラ・カンテキ銘柄』ちゅうような、尖がったとこないさかい、安うても売れへんねやわ多分。

とにかく、『素人お断り』ちゅう雰囲気がビンビンする、パッケージデザインがいかつすぎまするわナ。

味は、とにかくきつうて、ちょっと気を抜くとビリビリきますけど、ワタイはゴールデンバットより美味しい思います。

ゴールデンバットは、黄色葉(ヴァージニア系)の悪いとこが前面に出すぎやさかいね。

それに対してしんせいは、どちらかとゆえば、わかば・エコー(大豆+かっつぉだし)系なんですけど、わかエココンビに比べますと味にくせがのうて、体調最高のおりにはなにやら醗酵系のお茶みたいな薫味がしまっせ。

ちゅうことで、四銘柄全て試しましたので、私なりに順位付けしてみたい思います。

1.わかば(同順一位)
1.しんせい(同順一位)
3.エコー(同順べべちゃ)
3.ゴールデンバット(同順べべちゃ)


以上です。

全然順位付けになってへんけど、こんなん順位付けしたところで、所詮目くそ鼻くそ、五十歩百歩、ダイドードリンコでやっさかいナ。

追記:小遣いがすけのうて、よんしゃくえん以上もする煙草買えん人は、この四銘柄やのうて、琉球煙草の『バイオレット』にしときなはれ。ちょっと、入手に難儀するかもしらんけどね。



実装者流-しんせい

『しんせい』

JT製、レギュラーサイズ二十本入り。二百四十円。

T22mg、N1.4mgちゅうスペックです。

「いよいよなんでもありかこの喫煙しろばは? え?」

いよいよなんでもありです。

このしんテキも、最後に吸うたのはセイガクのおりですので、三十数年前のことになりまするナ。

そのおりは、当然「こりゃきつい」と思いましたデ。

フィルターあらへんので当然や。

なあんし、『わかば』『エコー』『しんせい』の三銘柄をばチョイスしたのは、ぶっちゃけ洒落でしたさかいね。

仲間うちで笑い取ったろ思うて購入したワケで、ちょっとも美味いとは思いまへんでした。

「し、しんせい! おっさんかお前は。おっさんか?」

ちゅうて、突っ込んでほしいがためだけに買いましたのや。

今でも、「いよいよなんでもありかこの喫煙しろばは? え?」と、突っ込んでほしいがためだけに購入しましたので、ワタイのコアな部分は、三十年前からちょっとも成長しとらんちゅうことになります。

三十年前からすでに完成の域に達してたとも考えられまするけれど、ま、それはないわ。

旧三等四銘柄のうち、『ゴールデンバット』だけは吸うたことなかったんです。

なぜなれば、三銘柄は普通に煙草やさんに置いてありましたけど、『ゴールデンバット』だけは置いてなかったからなんです。

「ゴールデンバットなる伝説の銘柄がある。ただしそれは、新開地の三越や、三ノ宮のそごう、元町のでえまるといった、一流しゃっかてんの煙草専門販売コーナーでしか購えぬ。
しかも、一服する都度、ぼくらのしーろー黄金バットよろしく「うははははははははははと、駆け上がり高笑いをせねば呪われるのだ。
え?『神戸デパート』には売っていないのかと訊ねおるか貴様。あるわけがないだろうが。この痴れ者が!」


ちゅうてからに、『ゴールデンバット』は、そういった専門の店でないと入手でけんちゅうのが、ワタイら神戸市長田区民の間では通説になっとったのです。

ちなみにあんた、『神戸デパート』ちゅうのは、神戸市長田区腕塚町五丁目に存在した地方百貨店でしてナ。

一九七〇年代半ばに放火のため全焼。それでも不死鳥の如く甦ったものの、結局阪神淡路大震災でさっぱワヤになってしもたちゅう、呪われし百貨店なのや。

しかしながら神戸デパートおよびそのねきにあった大正筋商店街なるものは、小、中学生時代の実装者くんにとって、思い出のあすび場であって、今でもたんまあに夢に出てきたりするんです。

このデパートの地下から、国道二号線をくぐって反対側(北側)に出る地下道がありまして、そこにもいくつか店舗が出店してましたデ。その中に、揚げたてほくほくコロッケを売る店があって、実装者くんの大のお気に入りやったのや。

うーんと、ただいま気になってウキペデアをしもといたところ、『精肉の三ツ輪』という店やったらしいわ。

この『神戸デパートですけど、うちのおかんは、潰れるまで『神戸デバートて呼んでましたデ。

『神戸デバートが火事で閉店しとう間に、もそっと北側、JR新長田駅のねきに、『ジョイプラザ』(メインテナントは大丸)ちゅうショッピングセンタービルヂングがでけましたんやけど(今でも健在や)、うちのおかんは『ブラザー大丸』ちゅうて呼んでましたわ。

なあんし、大正生まれでやっさかい、横もんじは苦手なのや。

えーっと、今日はなんの話でしたっけ? 神戸デバートの話? あれ。

え? しんせい! しんの字、しん公、しんテキ。

そうでしたそうでした。

結局どないな喫味やったのか、ちゅことやね。

いっぱい字ィ書いて疲れたんで、また今度でええか?
ちゅことで、先週の土曜日に、六歳と一ヶ月になる娘の通う幼稚園におきまして、運動会があったのや。

おかげさまであんた、好天に恵まれましたけれど、しが陰ると肌寒むかったです。

朝の八時半から午後の一時半まで、レジャーシートいっちょの上に腰掛けてましたら、あんじょうかだらがしえてしもてからに、あと三十分もその苦行が続いてたら、ロイマチスになってまうとこやったデ。

あー危なかった。あービビッた。

しかあし、早いモンやのぉぉぉーう。

つい昨日まで、オムツしてヨダレくてくさる思うてましたら、もうあんた、幼稚園の年長さんで、来年度は小学生でっしぇあんた。ま、オムツはとっくに外れましたけど、まだ寝とうおりは、ヨダレくてくさります。

あっしもた、ワタイもや。

コホン……。

えー。子どもはほっといても成長しますが、ええ大人であるワタイはちょっとも成長せえへんのですわこれが。

今、いっしょけんめあれこれやってることにつきまして、来年の二月から四月になんらかの結果がでますのや。

それはあの、応募しとうメルヘン賞たら児童文学賞たらの発表が、その頃に集中しとうちゅうことですけどね。

娘が小学校へ上がるちゅう、人生にとってひとつの節目を迎えるので、ワタイもそれに便乗でけんもんかいなあと、ま、思うとう今日この頃なんです。

ところで、コロリと話は変わるんですけど、先々週の土曜日から始まった、北川景子はん主演の、『悪夢ちゃん』が、かなり気に入ってしもたんです。

北川景子はんは、お世辞にも演技が上手とは言えまへんけれど、半分素ぅでやっとうみたいな、「別嬪きわまるウチが、なにが悲しゅてこないな、子供騙しみたいなドラマにでなあかんねん。なんぼ仕事とは言い条、なげかわしこっちゃないかぁーい」とか思いながら、やけくそでやってそうな芝居が面白いですわな。

男と女の間で好きやの嫌いやの、結婚するのせいへんのちゅうドラマは、百円もろたって観る気ないですけど、こういうのは好きです。

これから、毎週欠かさず視聴しょう思うてます。

『家政婦のミタ』のように、社会現象にはなりえまへんじゃろけど、存外視聴率的に健闘しそうな気がしますわ。


日誌がとびとびになりまんナ。

そのうち見捨てられるや知らんぞ。

メルヘン的に頑張っとうちゅうのも、ちょっとはおまんねんけど、煙草的にネタがないのが真相でんねん。

なんでネタがないのかちゅうと、あたらし煙草買うてないからでんナ。

なんであたらし煙草買わんのかちゅうと、珍しゅう本代に小遣いを遣うとうからですわ。

あと、賞の応募に、レターパックなんぞも準備せなあかんしナ。

まこれもしとえに、メルヘン作家目指しとうさかい、まわりまわると、メルヘン的に頑張っとうからになるのかもしらん。

けどそれはあくまでワタイの都合であって、この日誌を楽しみに訪れてくださるしとには、なんら関係ないことなんですわ。

ごめん。

ちゅうことで、すっかりワタイはイタリアンシガーファンになってまいましたのや。

これから短中期的に、イタリアンシガーを中心としてワタイの喫煙生活が営まれる予感がおますわ。

で、こんなん手回してきたのです。


実装者流-パロデイ

『パロデイ』

メリケン製。二本半入り、六百円。

二本半とは中途半端ですけど、半分に切ったやつが五本入ってまっさかいナ。

イタリア製ではないですが、立派なイタリアンシガーでっせ。

せんに購入した『トスカネロ・アロマ・アニス』より、かなり細身ですけど、値段を考えるとせんないですわ。

『トスカネロ・アロマ・アニス』はかなり気に入ったですけど、いったい味付けしてない、素の状態やと、どないな味やろ思いまして、この無着香無着味のやつ買うてきたワケや。

煙草専門店やさんのホームぺいしの紹介文をみると、味付けでないと書いてあったのに、購入したおりは、どえらいアニスのカザがしましたので、大丈夫かいな思いました。

けれどもそれは、店頭におきまして、アニス漬けのやつと隣り合わせやったので、カザが伝染してただけやったのや。

二、三日もすればカザがのうなって、しと安心ですわ。

で、さっそく吸うてみましたデ。

とにかく濃厚です。

スパイシーさではハバノスに軍配があがりますけれど、甘みとか風味とかコクは勝るとも劣りまへん。

ちょうど、バニラたらワインたらチェリーたらチョコレイトたらスイカたらのベタベタ味付き、デミタスサイズドライシガー五本入りが競合銘柄ちゅうことになりまするけれど、あんなんよか、すけのうても二十五倍は美味しいと思います。


いやあ、しだり眼は相変わらずですわ。

ここは一番、右眼にアイパッチして鍛えたろ思うて、実行に移してみたのですけど、しだり眼だけですと、遠くも近くもボヤケくさるんで、歩いたり止まったり、人を避けたり、お店で物を購入したりはできるんですけど、プログラマーとしての仕事がでけまへん。

ほたら逆に、しだり眼を使わんようにしたらどないや思いまして、アイパッチで隠したですけど、右眼だけでは、非常に違和感があって、これまた仕事にならんです。

ガチャ眼用めがね、買わんとあかんのかいナア。難儀なこっちゃ。

さてみなさん。

パイプ煙草の世界にゃあ、『ストレートブレンド』ちゅうのがあるんです。ごぞんじでっか?

葉っぱが、しと種類だけ単独にてパッケージングされとるのです。

そんなん、ブレンドとちゃうがな。思いますけどナ。

ヴァージニア、バーレー、ケンタッキー、オリエント、ペリク、ラタキア、ほいでもってブラックキャベンディッシュと、しととおりの種類は揃うとりますわ。

これを自分の好みで混ぜこちゃんちゃこして、『だいじょうぶ、マイブレンド』(こんな古くさいてんご、ほとんどのしとは分からん)をこさえるワケや。

もちろん、既製のややこしいブレンドに足しこんでもええねん。

例えば、着香モンにラタキアぶちこんだりナ。どんな味になるや想像つかんけど。

ここで、喫煙極道たるワタイは思うのです。

「なんで、シャグ煙草にストレートブレンドがないの?」

とな。

そこのシャグ煙草好きのあんた、そう思わんか?

そないにぎょうさん種類いらんわね。

ヴァージニア、バーレー、オリエントと、三種類もあれば面白いことできますわ。

シガレットに、ペリクやラタキアいらんさかいね。

『ナチュロォー・アメスピ』にペリク入りのやつおますけど、それほど美味いことないからね。

三種類の葉を混ぜこちゃんちゃこしたあと、そのまま吸うてもよろしいし、酒を吹き付けたり、チーズフォンデュやチョコレートフォンデュの中へさして、ちゃぶちゃぶちゃぶと浸け込んだりしてもええわナ。

あんたら、知ってるか知らんか知らんけど、フィルターへさして味をちゅーっと着けるフレーバーも売っとうんでっせ。

どうでやす。試してみたいと思いますやろ、あんたも。

もしかして、海外にはあるかしれんなあ。ストレートシャグ。

ほん、日本は喫煙極道にとって住みづらい国ですこと。