「えー。どなたぁ?」

「こんにち、一心寺でお目にかかった者でござります」

「一心寺で? ……誰にもお目にかかりまへんねやがなぁ」

「あの、幽でござります」

「おゆうさん? そんな人しりまへんがなぁ」

「霊でござります」

「おれいさん? あんた、家間違うてんのとちがいまっかいな。そんな人しりまへんで!」

「あの、幽と霊」

「ゆうと、れい……。ああああ、ささささささよか」(出典:天神山)


ちゅことで、今日はみなさまに、とっておきの情報をお伝えしたいと思いますのや。

といっても、たいしたことないので、身構えるひっちょおまへんデ。

かれこれ三ヶ月ほども前のことになりまするけれども、『DJミックスシャグ・クローブ』ちゅうのを買い求めましたのや。

一部の愛好家から絶大なる支持を受けている、クレティック煙草(主にインドネシア製で、煙草の葉以外に丁子という香辛料が混ざっており、吸うと今冶水を含んだような味がする。かなり刺激がきついので、フィルターや巻紙やみなに、たっぷし甘味料が仕込んであるため、甘ったるうて、とても二本続けて吸えん。また、丁子が燃ゆるとき、パチパチはじけて、暗いところやとせんこ花火みたいになる)仲間で初のシャグちゅうことで、勇んで購入したところ、かなり湿気を帯びてまして、チュービング不可能やったため、パイプに詰めて吸うたりしてたんですが、まだ残っておったのです。

せんど『ラスタ・ブラック』を購入したおり、「せや。DJミクテキがまだあったのや。こっちを先巻いてしまわなどんならんな」と思いまして、しょうしんに添付されていた、甘味料しみこませ巻紙でローリングしてしまいましたのや。

十本ほど収穫でけましたで。

両切り煙草のカッコにしただけで安心してしもうてからに、結局吸わんとそのままにしておったのです。

けどまあ、あったらあったで、気にはなりまするわナ。

「うーん。テキも吸うてしまわんとあかんわナア」

ちゅやっちゃ。

巻いて、四、五日も経てばあんた、水分なんぞどっか飛んでって、カチンコチンになってますわ。

ちょっとくらい指で押したかてこたえまへん。無理に潰すと、シャリシャリゆいよるしね。

「こんなん、まともに吸えるとは思えんながナ」

と、かなりブルーなこんころもちで、しィを点けたわけですけど、三秒後にはワタイの表情が一変しましたのや。

「う、美味い! なにこれ?」

乾燥したからか、日をおいたからかしれまへんけど、丁子の味があらかた飛んでしもてからに、あっちゃのほうで微かに今冶水の味がするなあちゅう状態になってましたのや。

それにより、煙草葉の味がよう感じられることになったワケやな。

そうするとあんた、まるでビディみたいな、抹香臭い味とかおりが出てきましたのや。

丁子がブイブイゆうとうおりには、まったく気づかんかったんでっしぇ。

こんなすごい喫味、隠しだてしてもろたらどんならんナア。

悪いこた申しまへん。

『DJミックスシャグ・クローブ』は、巻いてから最低四日は放置して吸いなはれ。


竹割りころ突き車斬り、賽の目なますに千六本。
奴豆腐に玉あられ、羊羹屑に切り山椒、バッタバッタと斬り倒す。

そんなに細かく斬れないよ。(出典:お血脈 十代目桂文治版)


いやあ、先代桂文治師匠の滑稽噺は、ほんまにもう絶品ですわナ。名人です。

まあ、噺家になるようなしとは、大なり小なり、噺家になるために生まれてきたから噺家になったワケですけど、ほんまに先代桂文治師匠こそ、三百六十度、どっから見ても、噺家になるべくして生まれてきたとしか考えられん、オモロイおっさんでしたナア。

ところで、桂文治ちゅう名跡は、元々上方のモンであったやつが、なんかの拍子で東京に流出したと聞いてます。

しかも、桂一門全部しっくるめた中で最上位の留名ちゅうことでやっさかい、ボチボチ返還してもろてもええのんと違う? 

当代桂文治はたいしたことないしあんた。

かえしてくれ。

ま、そんなことはどうでもよろしわ。

これから書くことも、どうでもよろしねんけどね。

昨日、とうとう我慢しきれんようになって、目医者はんへ行ってきましたのや。


「しぇんしぇ、まあ聞いとくんなはれ。しだり目が急にめえへんようになってまいましてナ」

「本当に、急に見えなくなったんですか?」

「いや。えーと。急やおまへんねん。二、三ヶ月前から、なんやおかしいなあと思うとりましたのや。しだり目だけ、やけに疲れるし、目の奥がジンジン痛むし。『あっ。左目の視力が落ちてるからや』と気づいたのが最近でんねん」

「それならそうと、正確に状況をお話しください。急に目が見えなくなるというのは、大変なことですよ。場合によっては、もっと設備の整った病院へ救急搬送する必要も出てくるんですからね」

「えろうすんまへん」

「それにあなたは、『見えなくなった』とおっしゃいましたが、本当に、完全に見えなくなったのでしょうか。一条の光もなし? まったき暗黒ですか」

「いいえ。そうとちゃいますねん。なんとのう、近くも遠くもボヤケるなあ、みたいな」

「それならそうと、正確に状況をお話しください。視力がまったくなくなるというのは、大変なことなんですよ。場合によっては」

「もっと設備の整った病院へ救急搬送する必要も出てまいりますわナ。とらとや」

「あなたが言わなくていいんです」

「えろうすんまへん」

「それでは、診てみましょう」

「きゃーまぶしい、くさめがでる。痛い、そんなしぇんしぇ、むぎゅっとまぶたむいたら痛いでんがナ。涙がちょちょぎれるぅー。ぎゃー。うー。ひゃあー。どぉー」

「うるさい人ですねあなたは。終わりましたよ。えーと。眼底圧は正常。緑内障もありません。ただ左目が極度の乱視ですね。極めて初期の老人性白内障がみられますが、これは加齢とともに避けられないことなので仕方ないとして、そのせいもあってか、角膜がデコボコになっています。これだけ角膜がデコボコだと、さぞかし乱視もひどいでしょうねえ」

「しぇんしぇ、そんなあんた、他人事みたいに」

「他人事です」

「ひゃぁー。あのしぇんしぇ、どないしたらよろしゅおすやろか?」

「眼鏡をかけてください。乱視用の」

「はあ」

「気休めですが、目薬だしときましょうか。本当に気休めですよ。なんの役にも立ちませんけど」

「ほうでっか、ほな、よろしゅおたのきいたします」


ちゅうことでしたのや。

まあ、変な病気やのうて不幸中の幸いでしたわ。

ところで、緑内障を調べるおりに、瞳孔を開く目薬を処方されましたのや。

テキゃえげつないでっせ。

屋内ではなんやしらん、風景がボヤケとうだけですねんけど、一歩外へ出たらあんた、おひいさんのおてらしがまぶしすぎて、なあんも見えへんさかい、真っ直ぐ前見て歩けまへんのや。気分悪うなってくるし。

やっぱ、健康はトレジャラーでんナ。

お医者には、かからんに越したことおまへんわ。

半年以上前に、比国のしっりゃいから、葉巻を送ってもらいましたのや。

この記事なんですけどね。

ワタイは、「ぜし、タバカレラのハーフコロテキ(俗に、コロナ)を送ってほしい」ちゅて頼みましたので、てっきりこれが、『タバカレラ・ハーフコロナ』やと信じ込んでましたのや。

けど実はこれ、『タバカレラ・ハーフコロナ』やなかったのです。

ほたらなにかちゅうと、『アントニオ・ヒメネス・ハーフコロナ』ちゅうのです。

箱には、『タバカレラ(比国のしっりゃいにゆわせると、正式にはタバキェーラらしいですけど、我が国ではタバカレラで通ってますので、ここではそうしときます)』の名が見受けられますので、タバカレラのせいしんに違いないのんかもしれまへんが、『タバカレラのタバカレラ』ではないんでっせ。

なんでそのことが分かったかちゅうと、ついせんど、このテキを赤坂見附の煙草専門店やさんで取り扱い始めたさかいなのや。

あんじょうワタイは、タバカレラレ、タバカロロ、テバキロ……、あのね。

タベケラコレケロカラキロ……。

あんたゆうてえナ。

「たばかられ」

そうそう。それされてもたワタイですけど、『タバカレラ・ハーフコロナ』が、日本では一本二百六十円なのに対し、『アントニオ・ヒメネス・ハーフコロナ』は、一本二百八十円でやっさかい、こっちゃのほうが上等やったんです。

ゆやあ、『逆タバカレコロケロ』でんナ。

一本二百八十円ちゅことは、五本で、なんぼや。えーっと。一千四百円でっか。

ちゅことは、現在の為替レートで七百ペソちょいです。

比国から送ってきたパツケイジ(のフィルム)には、八百ペソほどの値札がはってありましたので、向こうで買うほうが高いちゅことになりまする。

こらおのろきでっせ。

シガレットの場合、原産国や銘柄によって差はありまするけれど、日本円に換算して、平均十分の一ぐらいで買えるのんでやっさかいナ。比国のナショナル銘柄やと、二十本入りのシガレットが、二十円前後で買えますのや。

それからすると、タバカレラの葉巻は、かなりな贅沢しんちゅことになりまするデ。

比国の物価からすると、八百ペソもありゃああんた、親子五人がつつましやかに、数日間生活でけるのんとちゃいますか。ちゅうか、せんとしゃあないちゅやっちゃナ。

なあんし、マニラみたいな都市部でさえ、平均月収六、七千ペソ程度みたいでやっさかい。

おなごしはんらが、日本及びその他の国々へ出稼ぎに出て、せっせと仕送りせなどんならん理由がよう分かります。

てなことを考えてましたら、「あれ。そうゆやあこの、アント・しめテキ、一本残ってたの違うかい」と、思い出しまして、半分魔界となりつつある、我が家の煙草ストック(及び空き缶置き場)エリアを探索しますと、案の定一本残ってましたのです。

そらもうあんた、からんからんにしからびてましたデ。

ラッパーなんぞ、ペリペリはがれかけてますわ。ほん、笑てなしゃあないちゅやっちゃ。

うそでもあんた、プレミアムシガーやねんさかい、ほんまはちゃんと湿度管理したげなあかんのですけどナ。

早速、ワタイのしみつ喫煙場、浅川土手へさんじまして、吸うたげましたデ。

実装者流-アントニオ・しめテキ

写真で見てもろたら分かるとおり、ラッパーがはがれかけてまっしゃろ。

しかしながら、こんな状態でも、ほどよい甘みがあって、マイルドで美味しいのや。

これであんた、ちゃんと湿度管理してたらナア。

いまさら悔やんでも、もうあとの祭りでっけどね。

また、単品で買うたげよかしらん。

いや、その前に、ホンマモンの『タバカレラ・ハーフコロナ』がどないな味するか、確かめるほうが先決かもナ。

メルヘンにかまけとったらあんた、シャグ煙草の世界が、わりかた大きくいのいたみたいデナ。

ちょっとも気づかんかったワイ。

なあんし、ちょっと前のマックバレン(チョイス)六銘柄一気新発売みたいに事前予告なく、いきなりなやつがほとんどやったのや。

ちょっと、イーナミュレイトしてみまひょか。

・小粋 松川刻(シャグやないけど一応)
・ガンドゥン・アロマ ・オリジナル
・ガンドゥン・アロマ ・クローブ
・アメリカン・バイソン
・コルツ・ナチュラル
・クラン・ ファインアロマティック
・ラスタ・ブラック

な。七銘柄も。わりかた大きめのいのきでっしゃろ。

最初の『小粋 松川刻』は、現存する我が国最後の刻み煙草『小粋』の限定版らしゅおますわ。

あ! っと気づいたおりには、赤坂見附の煙草専門店やさんにおきまして、予約完売になってました。

手に入れよ思いますと、年明けのハナシになりますわ。そんな時期に刻み吸おうもんなら、乾燥してコナゴナになってまいますナ。

えーっと。十グラム入り三百六十円で、従来版と同じです。

続く、『ガンドゥン』ちゅうのは、インドネシア製のシャグです。クローブとノンクローブがおまっせ。

二十五グラム入りで、六百八十円ちゅことになってます。シャグ仲間では、ちょと高めの価格設定ですナ。

この、『ガンドゥン』ですけど、アルハベット表記では、『GANDUM』ちゅことです。

♪銀河へー向かって、ぶつけろガンダーム。

希望戦車、ガンダーム、ガンダム♪。

「ゆけ、ヒンハンネル!」


ちゅやっちゃろ。歌詞もなんも、さっぱワヤやけど。

残念ながら、ガンダムは、『GANDUM』やのうて、『GUNDAM』ちゅ綴りですが。

次の、『アメリカン・バイソン』ちゅうのは、メリケン製の無添加シャグです。

メリケンの煙草通販サイトを閲覧してますと、わりかたよう登場してきまして、「ふーん。まさにメリケン的な名前の煙草やのう」思うとりましたです。

あと、『モホーク』とか、『サー・ウォルターローリー』とか、『ギャムブラー』とかナ。

そのうち、みな日本で発売されるのんとちゃいますか。

バイソンは、ポーチと缶のやつがおまして、ポーチのヤツは、四十グラム入りで千円もします。

かなりええ値ですけど、まるまる太ってまっせ。厚みがそのへんのシャグの倍からおます。

おそらく、トップみたいな嵩高い刻みになっとうんでっしゃろナ。かなりの本数収穫でける思いますわ。

願わくは、プエブロみたいに、シガレット版も発売してほしかったでんナ。

コルツとクランの新作は、ま、どうでもよろしいわ。興味のあるかたは、検索エンジンぶん回しとくんなはれ。

ところで、ワタイのばやいあんた、現在禁シガレットを検討中でやっさかいナ。

シャグもシガレット状にして吸うわけですので、禁止の対象となっとうワケや。そやさかい、こんだけぎょうさん新発売されたかて、はいそうでっかと買われへんのや。

けれども、暗黒銘柄は別です。新作が出たとなれば、ちょとはずせまへんわ。

といいます次第で、これだけ買うてみたのです。

実装者流-ラスタブラック

『ラスタ・ブラック』

ベルギー王国製。二十五グラム入り、五百六十円。

まだ開封しとりませんけどね。
本日は、『ピーターソン・ラグジュアリーブレンド』の感想を書いてみたいと思いますのやデ。

ちょっと中身をみてもらいまほか。

実装者流-ピーターソン・ラグジュアリー中身中身

ご覧のとおり、かなり明るい色してますわ。

カザは、えーっと。蜂蜜入りキャラメルみたいな感じですやろか。

非常に甘ったるいです。

ただ、着香モンのお約束で、実際に吸い込んだおりの味は、ちょとちゃいますナ。

このグジュテキをしとことで表現すりゃあ、『ヴァージニア葉をメインとした、微着香モン』です。

安モンの着香煙草は、煙草以外に付加した味がメインになって、煙草葉の味なんかどうでもええぐらい、ワイがワイがちゅうて前面にでてきよりますけれど(ただし序盤だけ。中盤を過ぎると、ヴァージニアのピリピリと、バーレーの苦味エグ味が、満を持してのさばってきよりまんの)、このグジュテキは、あくまで煙草ありきの味付けなんです。着香材料も、ブレンドの一要素として扱われとうわけや。

煙草専門店屋さんのホームぺいしの紹介文に書いてあるとおり、主たる味は蜂蜜でっけど、さくらんぼうの味も微かについとうようでっせ。

吸い終わった後は、髪の毛やみなにカザがしゅみこんで、おんどれがホットケーキになったような気になるのはご愛嬌ですナ。

ちょっと残念なのは、この色合いから想像してもろたら分かるとおり、油断して燃やかし過ぎると、かなりヴァジピリが来ることなんです。苦味エグ味は感じまへん。

バーレーが入ってないか、非常に混入パーセンテイヂがしくいかでっしゃろな。

あれ?

バーレーの混入パーセンテイヂがしくいさかい、微着香になるんかな?

なあんし、バーレーは香料がよう定着するんです。そやさかい着香モンにはかかせんのや。

ま、ワタイみたいなトウシロが、見てきたように推測だけでものゆうたて、詮ないこっちゃ、

開封直後からわりかた乾燥してましたので、ちょっと加湿したほうがええかなと考える今日この頃です。

ま、加湿せんでもそれなりに美味しいので、とりあえずは放ってますけど。

ヒュミドール足らんよってね。