『ピーターソン・スイートキラーニー』には、あんじょう騙されてしもたハナシしましたわナ。

読んでくれてまっか?

え? 忘れた。

しゃあないのう。ほたらもっぺん、かいつまんでハナシさせてもらいまひょか。

『ピーターソン・スイートキラーニー』ちゅう銘柄がごんざりまして、これはあんた、煙草専門店屋さんのホームぺいしに書いてある紹介文を読みますと、どう考えても着香モンでナ。

ワタイのばやい、着香モンには幾度となく苦汁を呑まされてますので(甘い味つけのはっぢゃのに、苦いてどゆことやねん!)、購入するにあたっては、おっかなびっくしやったのや。

ところが、なあんと、ヴァージニアのブローケンフラーケが混入してましてナ。

こほれはとんでもないしろいモンしたちゅて、喜んで吸うておりましたのや。

ところがあんた、ここにおっけな罠がおましてナ。

半分がた消費してみると、ヴァージニアのブローケンフラーケがほとんどあらへんようになってまいましてん。

上のほうにしか混ざってなかったんやナ。

おかげさんで、なあんの変哲もない、しかもあんまし美味しゅうない、着香モンに成り下がってしもたのです。

ワタイの落胆度合たるやあんた、ハンパやなかったデ。

はっきし申しまして、吸い続けるのが苦痛になってまいました。

そこで、電撃的にあることがしらめきましてん。

これまさに、『窮すれば通ず』ちゅやつですナ。

「せや。ヴァージニアのフラーケがのうなったんなら、補充すりゃええねがナ。そうでっしゃろ。至極単純なこっちゃ。しゃあけどなあ、そないな目的に、ラットレーやサミュエルガーウィズなんか使うのもったいないし。なんぞ適当な銘柄ないかいな……。あるある」

てなことを企んで買い求めてきたのがこのテキなんです。

実装者流-オーリックリピート

『オーリック・ゴールデンスライスド』

デンマルク製。五十グラム入り、千五百円です。

フレークよりも若干薄目にかんなで削いだ、お馴染みノシイカ煙草でっせ。

コストパフォーマンス抜群のゴールデンヴァージニアスライスとして、ふあんが多いです。

実ははからずも、ワタイにとってパイプ煙草で初のリピート銘柄になりましたのや。

それをばらしてほぐして、スイートキラテキの缶にぶっちゃけ、とうりゃとうりゃと攪拌ちゃんちゃこしたりましてん。

『オーリック・ゴールデンスライスド』は、もともと酸味がつおいんで、全体的になんや酸っぽうなりましたけど、味はもうそら段違いですわ。

ま。めでたしめでたしやナ。


商品名金額
ウインストン・チャコールライト×52,000
ウエスト・レッド×62,160
小粋出水刻み360
Jコルテス・ウッドチップジンジャー640
ピーターソン・ユニバーシティーフレーク1,750
ビュテラ・ロイヤルビンテージ・ダークストーブ2,500
GLピース・ホッドスディライト2,850
アバンティ900
ボヘームシガーミニ・No5380
コイーバ・プレディレクト500
チェ・シャグ・メンソール530
※ 合 計 ※14,570


父の日および誕生月ということで、昨年六月の一万五千円越えにわずか及びまへんでしたけど、観測史上二番目のたばこ銭を遣うてしまいました。

来月からは、せちべんに努めなあかんナ。

ところで、最近のたばこ銭を見直しておりますと、シガレットの消費量が徐々に増えてきとうのをひしひしと感じまするナ。

健康のため、シガレットの吸いすぎには注意せにゃならん。

あんたらも気ぃつけや。

さて、今月度の『ベスト・インプレッション煙草』なんですけど、まれに見る激戦の末、満場一致で(意味分からん)、『Jコルテス・ウッドチップジンジャー』に決定いたしましたぁ。

パチパチパチ。ひゅーひゅー。

美味いでっせ。

これまで吸うてきたフレーバードライシガーのなかで(イタリアンシガー除く)、ナンバーワンと評価してまんねん。

それも、僅差とちゃうデ。ダントツやデ。
コメント返しで日誌の記事稼いでこましたろと企てるワタイがここにおるのや。

今日は二十九日でっしゃろ。

明日は晦日でやっさかい、恒例のたばこ銭精算すりゃあええワケでね。

今日は特段書くことないし、お休みしたげまひょ思うてましたが、タイミングようナチュラルチョイスさんがコメントしてくだすったので、それをばサカナになんぞ書きます。

やっぱあんた、なんぼ孤高の喫煙ごくどでも(孤高になりとてなったわけやないけど、ほとんどコメントもなく、しとり荒野をゆくさぶしさを感じておりましたので)、コメントをいただくと、頑張って更新しょうかいちゅう気ぃになりまするもんでナ。

うなぎ流、焼き鳥流、甘いもんデザート流の分類は、なかなか興味深いですナア。

さてはナチュラルチョイスさん、かなりのしだりききとちゃいますか?

そうでっしゃろ。鼻の頭、酒ヤケでマッカイケやったりして。あはは。

けれども、呑みすぎにはくれぐれも気ぃつけておくれやっしゃ。

ワタイみたく、前立・腺テキがぷーと腫れて、しょんべん出えへんようになってもたら、騒動でやっさかい。

ワタイのばやい、えーっとぉ。なんて表現したらええのかしらね、『鮒寿司流』? 『くさやのしもの流』? 『シュールストレミング流』? ま、ちょっとバッチリイメージできる表現をようせんのですが、とにかく古くからある食物の処置方法でですね、なんやわけのわからん汁に漬けて、醗酵させるやつおまっしゃろ。

見た目は悪いし、カザはもおんのすごいし、エゲツナイ味がするしで、最初こそ「なあんじゃこりゃ」と、三メートルほど飛んで逃げるけれど、そのうち「もっかい味わうてもええナ。いやさ。も一歩進んで、ぜし味わいたい」と、ハッと気づきゃあ、すっかりトリコになってたちゅうやつ。

煙草にもそないなカテゴリーがある思いますねん。

しかも、むかあしからね。

そうですそうです。『暗黒煙草』ですナ。

葉っぱをじっくりコトコト醗酵熟成させる煙草の一派です。

テキらは、煙草仲間の間でも、ちょっと無視でけん勢力を誇りますのや。

なあんし『暗黒煙草』は、荒々しくもエレガントな『シガー』へと、とどのつまっていきまっさかいね。

こっから先は、ワタイの頭ン中に湧いたファンタスィーでやっさかい、あんまりよそで吹聴せんようにしていただきたいんです。

サミュエルはんとこの、『ブラックXX』ちゅう銘柄おますやろ。

あのずず黒い、戦慄の一本グソ煙草ナ。

テキを初めて見たおり、事実関係の確認もくそもへたくれもなく、

「あ。これは葉巻の遠い先祖や。左様に相違ないワ」

と思うたのです。

煙草が新大陸からヨーロッパへ持ち込まれて以降、かなり早い時期に煙草の葉を発酵熟成させて旨味をしきだす手法が伝わってきた思うんです。

そうです。

方向音痴のフランス人、ピエール君が迷い込んだ、ルイジアナ州の先住民集落で、たまたま出会ったペリクですナ。

自然乾燥や火力乾燥と同様に、醗酵熟成も立派な煙草の加工法となったのや。

ほんで、ヨーロッパにおいてはですな、葉っぱをひらべっちゃいまま、いくまいも重ねて圧力を加え醗酵させる手法と、くるくるぅと葉っぱのロールをこさえてから、熱処理やみなしたあと、じんわり醗酵させる手法とに分かれた思うんやナ。

ひらべっちゃい葉っぱを重ねたやつを適当な大きさに四角う切り取ったのが『ケーキ』、葉っぱのロールは、『ロープ煙草』と呼ばれるようになったんです。

しかし、これらはあくまで、適当な大きさに切断し、さらにほぐしてパイプでいただくのが普通やったのです。

または、粉にして鼻の穴からふんがーと吸い込むかナ。

ところがここに、おなじみの田舎モンが登場してきまんねん。

田舎モンの団体が、慰安旅行かなんかで都会見物に出てきて、ミヤゲにロープ煙草をもろたとしまひょ。

彼らは、燃やしてケブリを吸い込むと、なんとなくほっこりする、煙草なる嗜好品があるちゅうことは小耳にはそんでましたけど、実物を見るのは初めてやったんや。

せやさかい、ミヤゲにロープ煙草もろて、郷里へ持ち帰ったのはええけども、みなして「うーむ。これはどなして吸うたらええんかしら」と首をしねったワケや。

と。ここでお約束。知ったかぶりの、ええかっこしいの、都会カブレの、チョーシ乗りが出てくるんですナ。

「これやさかい田舎モンは困るデ。どいてみ。ワシが吸いかたおせたろ!」

そのチョーシ乗りは、ロープの先端を十センチほどのかりんと状に切り落とし、いきなりそれを口に咥えて火を点けたのや。

むちゃしよんデ。

もちろんそのチョーシ乗りは、かりんと咥えたなり、そのままうしろへしっくりかえったけれども(キツイからとちゃいまっせ。ロープ煙草なんぞ、ほぐさんとまともに燃えんと思うので、吸いすぎて酸欠になったんです)、吸いかたのコツを覚えてくると、これがなかなか美味かったんですナ。

「うーん。これはなかなかイケますナア。で、なあんちゅ名前の煙草なんでっしゃろかねい」

「そらあんた。こなして葉っぱを巻いてありまんねやさかい、『葉巻』とちゃいまっか」

「なあるほど。『葉巻』かぁ。どうでやす? 美味いさかい、うちでも作りまひょか」

「作りまひょ作りまひょ」

「ひょひょひょ」



まさか、こんなアホ丸干しの日誌で、葉巻誕生のしみつが明かされるとは思うてへんかったんちゃう?

アカデ・ミクテキやろ。むはは。

しかしながら、なんべんもゆいますけど、ワタイの頭ン中のファンタスィでやっさかい、真ァに受けんように頼んまっせ。

ちなみに、葉巻は、ひらべっちゃいまま重ねて醗酵させた葉っぱを巻いて作るんでっけど、ロープ煙草とも、根っこのほうでは、ぜえったいに繋がっとう思いますねんデ。


のうなってまいました。

そらあんた、しぃ点けて燃やし続けたらいつかはのうなるワイ。

しとことでゆやあ、美味しかったです。

しかしながら、今まで吸うてまいりましたラタキアもん、たとえば『ダンシル965』とか『ピーターソン・オールドダブリン』、へてから『ラットレーハイランドタージ』、はたまた『サミュエルガーウィズ・コモンウェルス』より美味かったか不味かったかと問われますと、「よう分かりまへんワ。あっはは♪」と、陽気にいらへるしかないねん。

このへんに、ラタキア葉がまざりこちゃんちゃこした、いわゆる『オリエンタルブレンド』、もしくは『バルカンブレンド』の、味のしみつがありそうやナ。

今日は、誰にも頼まれてへんにも関わらず、そのことについて考察してみよ思いますのや。

ちゅうても、あんまし深く掘り下げるひっちょはあらへんデ。

ようするにあんた、どんな種類のヴァージニア葉(+オリエント葉)と組み合わせようが、どんな比率でまぜこちゃんちゃこしようが、ラタキアの喫味が強烈過ぎて、微妙な味の違いが分からんようになってしまうからや思いますねん。

それとね、ニンゲンて、時間が経つと、ものごと忘却しまっしゃろ。

一年以上前に吸うたダンシル965と、スコードロンリーダーの味の違いをこまこうゆうてみ、ちゅわれても、そもそも、ダンシル965の味なんぞ忘れてもとうさかいね。

けども、『ジーエルピース・バーバリーコースト』の味はよう覚えてますねん。

なぜなら、そいだけ個性的やったさかいや。

けど、ラタキアもんは、強烈に記憶に残る特徴がないねん。

どれでもそやデ。

ただただ、「美味かったナア」と追憶するのみなのや。

これは、メーカーにとってはゆゆしき問題でね。

ラタキアもんは、味の差別化がしにくいちゅうことになるので、ほたら競合他社に勝つにはどうしたらええねんと考えるワケや。

ほんで、無理してみょうな味つけしてみたり、ケンタッキーやみなの喧嘩っ早い葉を混ぜて失敗してもたのが、『ラールセン・ア・トルー・デライト』『ローランド・アフターダーク』と、こゆことになる思うねん。

ラタキアもんは、かなり個性的な味なんで、世間一般では『中上級者向け』ちゅわれてますけど、ワタイはそんなん嘘や思うわ。

味の差別化がしにくいちゅうことは、あんまし突拍子もない銘柄を選ばん限り、どんな吸いかたしても、それなりの味は保証されるワケや。

そうでんナア。初めてラタキアもん吸うたおりにね、八割のしとが『こほれは美味しい! これからは着香よりラタキアじゃど』思うはっぢゃデ。

ちゅうことはですナ、『なんじゃこのケッタイな味! やっぱしパイプ煙草は着香に限るど』と思うしとは、二割しかおらんちゅう計算になるやろ。

するてえと、多数決の原則によって、『パイプ初心者は、まずラタキアもんを吸いなはれ』ちゅうことになるのや。

どうでやす、この完璧な理論たるやあんた。

伝統的英国風ブレンドちゅうのがあるらしいです。

かっちょようゆやあ、『トラディショナルなイングリッシュブレンド』ですナ。

「ヴァージニアとオリエントかな? 場合によっては、ラタキアが追加されたもん?」

それがちゃうみたいなのや。

どうやら、『ヴァージニア+ペリク』らしいでっせ。

しかも、ヴァージニア葉がこってりまったり熟成されてなあかんのや。

しゃあけえ、『イメージ・ペリク』みたいなんは、伝統的英国風ブレンドのカテゴリーにえれてもらわれへんねん。

もちろん、『ナチュロゥ・アメスピ・ブラック』(わが国において唯一無二のペリク入りシガレット)もお呼びやないデ。


このカテゴリーに分類される代表的銘柄には、『スリーナンズ』(ただし、現在はペリクやのうて、醗酵したケンタッキーを使うてて、ベテランパイプスモーカーからは、『あんなん、スリーナンズちゃうし』と不評みたいですけどナ)『サミュエルガーウィズ・セントジェームズフレイク』、などがおます。

『サミュエルガーウィズ・セントジェームズフレイク』は、短中期的煙草購入計画にしっかりと入っておりまして、そのうちこの日誌にも登場する思いますが、まあそれは、こっちゃへおいときまひょ。

さて、パイプ煙草のあれやこれやの伝統的ブレンド手法が確立されたのは、エンゲレスをはじめとするヨーロッパ諸国ですナ。

ところがあんた、そもそも煙草の生まれ故郷はメリケンでっしゃろ。

それやのに、パイプ煙草に関しては、あんじょう後進国(かかる表現したらあかんねんけど、あくまで個人の日誌でやっさかい、堪忍してもらいまひょ)になってもたんです。

このままじゃあかんと、なんでも一番にならな気が済まん、負けず嫌いなテキ国は、伝統的なヨーロッパブレンドを基本にしながらも、独自のブレンド(及び味つけ)を模索してきたワケや。

葉巻の葉っぱをまぜこちゃんちゃこしてみたり、みょうてけれんな味つけしてみたりナ。

その証拠に、マクレーランドやコーネルディールのラインナップみてごらん。

「いったいこのテキゃ、どないナ味がすんにゃろ。さあっぱ分からんワイ」てな銘柄ばっかしやデ。

メリケンにおける、そないなパイプ煙草シーンに、しとりの天才ブレンダ―が登場してきます。

それが、『G・L・ピース』はんなのや。

そのピースはんを一躍有名にしたのが、先日ご紹介した『ホッドスディライト』なんです。

葉組は、伝統的英国風ブレンド、ヴァージニアとペリクなんですけど、それにピースはん独特の味つけがしたあるワケやナ。

え?

「それはいったい、どのような味つけなのでしょうか?」

だれにモノたんねとんの、あんた。

まだ開缶してえへんねさかい、分かるワケないがナ。

なあんし、せちべんがおじんパッチ穿いて、煙草咥えて歩いとうがごときワタイのこってやっさかい、こないな高い煙草、いろいろウジウジ理由つけて開けへんに決まっとうやん。

ま。三ヶ月以内に開缶すりゃあ御の字でっしゃろねい。

気長に待っといておくれやす。

そないに待てへんちゅうしとは、自分で買うて吸うてみ。