あなたのサッカーライフをサポート」するサッカービジネスアドバイザーの深澤秀淑(ふかさわ ひでとし)です。
先週末の26日に放映されたテレビ東京のサッカー情報番組『FOOTxBRAIN(フットブレイン)』に「ベイスターズを変えた男が明かすプロスポーツ球団経営学」とするテーマで横浜DeNAベイスターズ前球団社長で現在はJリーグの特別理事である池田純氏が出演しました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/footbrain/backnumber/index.html
番組では池田氏が当時35歳で初代社長に就任してから赤字経営だったベイスターズを、その後は業績を落とすことなく右肩上がりに伸ばし、ファンクラブの会員も12倍にまで増加していき5年で経営状態を赤字から黒字に転換させたのです。
これについて池田氏は「きちんと経営してきちんとやることをやれば数字はあがる」ということをモットーに、これまでベイスターズでは実施されなかった人数・エリア・回数・グッズの購入履歴などを細かく調査することで来場者の傾向を把握しターゲットを明確にします。
また日本のプロ野球界では球団と球場が別々の会社であることが多い傾向についても、本来は自分の客(=ファン)は自分たちの場所(=球場)でもてなしたいとすることに経営を転換させ一本化することで無駄をなくす管理を行うようにしたのです。
他にも池田氏は横浜スタジアム内での取り組みやお客さんが途中でトイレに行くのを迷うほどの見たこともなく飽きさせないイベントを実施したりと思い切った球団経営を行ってきましたが、特に私が注目したのが池田氏が就任当初に行った「戦える組織の構築」です。
プロ野球球団ではオフシーズンになると選手と同時に球団スタッフも同時にオフに入ることに対して池田氏は、特に好成績を残したシーズンであればなおさら「オフシーズンこそ球団のPRチャンス」であるはずの絶好の機会に何もしないことに大きな疑問を抱き、球団事務局のオフシーズン制を撤廃したのです。
これまでのやり方を変えようとするとことで当然ながら反発が起きましたが、その時に池田氏が心掛けたのは お互いの自尊心を傷つけないことで、相手のプライドも理解し不可侵な部分に踏み込まないようにしながら理解を求めていきました。
そして、もう一つ「戦える組織の構築」で注目したのがチームを強くする前に会社の組織を強くしなければいけない。チームの強化に口を出すのではなく、あくまで経営する者は経営に専念するべきという点です。
池田氏は「経営側が現場に介入すれば組織として成り立たたない」ということを特に訴えていたようにも感じました。経営と現場の垣根を分けることこそスポーツビジネスにおける基本だということを示してくれたと思います。