クランク角センサーキット。

 

画像はRB系。

 

価格帯もソコソコ手が出しやすく、コレなら、、、、、試しても。。。。。。良いか。。。なんて言うオーナー様やショップ様からオーダー頂き、一度付けるとその良さが理解出来、おかわり。

と言う現象が多いパーツです。

確かに、どれだけ効果有るのか?更に、なぜ効果が有るのか?が日本では浸透が遅かったカテゴリーのパーツです。

ちなみに、画像のクランクトリガーキットですが。

私んちかガレージ伊藤さん

へお問い合わせ下さいませ。

当然ですが、フルコンと合わせて使用するパーツです。

設定や取り付け等もお問い合わせ頂けましたらお答え致します(*˘︶˘*).。.:*♡

 

フルコン使用していると、クランク角センサーの選定は物理的に取り付け可能なモノならそれこそ50種以上は有りますか。

 

まず、クランク角センサーをアップグレードする必要が有るか否か?と言う所から疑問が有る、、、と言う質問をいただきます。

 

ちょいと前に書きましたが、1JZや2JZ系はわざわざ交換する必要は私は無いと思います。よって1JZやや2JZ系はそのまま純正を使用して頂いて良いかと思います。

 

日産系、RB系やSR系、VG系やそれ以前のエンジンに関してはかなり効果的にこの手のパーツの効果が発揮されます。

ホンダのB型も効果がかなり高いです。

 

てか、ECUをフルコンに交換すると、クランク角センサーのアップグレードが必須となるのが日産系ですね、キッチリとクランク角センサーを読みに行く現代のフルコンは日産の1°信号は読みませんw。

純正やパワーFC、V-Proが読めるのはシッカリ読んでるのでは無く、なんとなくコレくらいか?で読んでるから。

ハルテックやLinkに交換すると、一定の回転数でエラー吐き出してそれ以上は読みません、読まぬと言う事はそれ以上エンジン回せないと言う事になります。

RBで言うと大体その現象は6500~7000で発生する事が多いですね。

 

シッカリ読みに行くからこそ、読めない。と言う理屈。

 

日産は1°信号を変換プレートで24+1と言う信号に変換するプレートが安価で有ります、私どももそれを使用する事有ります。その価格、数千円です。

純正のクランク角センサー(カム角センサー)を分解し、プレートを交換する。

すると、1°信号では無く、30°信号になる、一つの穴から穴間でクランク角度で30°です。

それで問題無く回るならそれで良くねぇか?と言う疑問が湧く。それが例えばカムギアトレーンだとさほどさほど私があれこれ言う程の問題は発生しません。

カムギアトレーン?

クルマでは馴染みが薄いですねぇ。

2輪では積極的に導入された頃が有る機構です。

画像をご覧いただくと一目瞭然ですが、クランク軸からカム迄の駆動にベルトやチェーンを使用せず、ギアのみで駆動する。ギアのバックラッシュなんてベルトやチェーンのタワミと比較すると無いに等しいですよね、よって、クランク軸とカムシャフトはほぼブレ無く同期する事が可能。

私が記憶する中でのカムギアトレーンと言えば、80年代後半のCBR400RRや250RR。

あの頃のレーサーレプリカが生涯で一番輝いてた(*˘︶˘*).。.:*♡

カムギアトレーン特有のギア音。アレもらしくて良かった。

しかし4輪となると、クルマのエンジンであの音が敬遠されるのは言うまでも無く、クルマでの採用は見回す限り通常ではお目に掛かれませんね。

 

OS技研さんちの究極のL型 ”TC24”はカムギアトレーン機構を採用してます。

 

ホンダF20Cはクランク軸からヘッドへはチェーン、ヘッドで一枚ギアを介してカムプーリーを2個駆動していますので、事実上インテークとエキゾーストのタイミングのブレはほぼ有りません。わざわざこの機構をコスト高を覚悟で創ったホンダの開発の方、尊敬します。ここ迄行ったら、、、、新車価格、、、あと50万アップでもカムギアトレーンにして欲しかったですが、コストだけでは無く様々な制限の中、精一杯の事を行ったのがF20Cかと思います。ギアの音もきれいに消し込む技術が惜しげなく投入されてますね。

考えて見れば、S2000にレーシーなクラッチを入れた時のミッションの歯打ち音でも乗ってられない位イヤな音ですからギアトレーンの音はやっぱり4輪向きでは無いのかもや知れませんね、メカニカルノイズをも楽しめる2輪と音を愉しむとは言え趣向が違う4輪の違いかも知れません。

 

とかく、メーカーさんもクランク軸とカムシャフトの同期へ対するアプローチは重要視している訳で。。。。。しかし色々な事情も有りで、、ま・・・・・・・この辺りで。。。。と言う落とし所が有る訳で。。。

多くの4輪エンジンはクランク軸とカムシャフトは完全同期して無い、ブレる、遅れるし進む。要は”バタつく”

クランク軸の様にスムーズに回って無いのがカムシャフト。

ブレるんです、あ。。。。。コレも毎回書いてるから飽きましたか?wwwwwwwww

バタつくと一番困る信号がバタつく。コレが問題。

この問題は他でも無い、信号検出自体をカム軸で行っているから他有りません。

そもそも、カム軸はクランク軸程スムーズに回転してませんので当然ですよね、バタつく。

何が一番困るかって、点火時期がブレるのが一番困る。

1°や2°では有りませんよ。軽くその倍はぶれてます。

例えばNAでトップエンド付近で30°の点火時期と35°の点火時期では当然全くパワーもフィーリングもトルクも変わります、ターボもしかり。で、シッカリドンピシャな点火時期でセッティングしたと思っても”ブレ”で5°動かされると、、、、、ブローの可能性も有ります。かと言って一番良い所から保険取って5°遅らせると全然走んない。

まずコレが1点、クランク軸から取りたい理由。

 

で、クランク軸から角度と回転検出する為のパーツが冒頭の画像のパーツです。

クランク軸から回転取るとして、今度は一つ問題が発生します。

クランク軸では”一番圧縮上死点”が検出出来ません。

クランクは720°で4スロトークのエンジンの一連の仕事が完了します、要はクランク2回転でヒト仕事。その2回転でどちらの1回転が一番の圧縮上死点かを判別しないと”フルシーケンシャルインジェクター噴射制御”・”シーケンシャル点火制御”が出来ません。

一番の圧縮上死点、排気上死点さえ分かれば”グループ式インジェクター噴射制御”・”同時点火式点火制御”は可能。

ですから俗に言う同時点火でシンプルに構築するぜ、って人はクランク軸にセンサー付けて、トリガープレートに欠歯を設ける事によりカム軸へは何の信号も必要無く構築可能。

しかし、多くのチューナー様、オーナー様はフルシーケンシャル制御を好む、フィーリングも当然フルシーケンシャルの方が良いしパワーも出る。精密に制御する事により回転フィールも良い。

となると、カム軸に気筒判別専用のセンサーが必要。それが俗に言う+1気筒判別信号。上記のキットは純正センサー位置に気筒判別信号を設置する事でシンプルにかつ確実合理的に気筒判別信号を検出出来る様にキット化されています。

つまり、このキットを使えば、ブレの無い信号を取得出来て、かつシーケンシャル状態を保持する事が可能。

近頃。。。。。RB系のパーツの高騰化が進んでいます、新品の純正クランク角センサーを購入する事を思えばハイパフォーマンス化を差し引くと、このキットはかなりバリュープライスで値打ち有る価格かと思います。

 

で、もう少しクランク角センサーの深い所。

上記のキットはクランク角センサーの種別で言うと24+1とか12+1と言う種別です、クランクベースで言うと12+1と言う表現になりますし、カム軸ベースで言うと24+1と言う。ま、、、、コレややこしく考えると熱出ますから参考迄に頭の片隅に置いてて下さい。

 

クランク軸に取り付けるとあるクランク角センサーの画像。

左が36-1と呼ばれる欠歯タイプ。右が12歯。

36-1を使用すると、先述の通り同点なら36-1のみで制御可能。

この36-1に+1、つまりカム軸に気筒判別センサーを追加する事により、かなり精密な角度検出が可能になったりします。

経験上、、、、、、、12や24で余裕で良い←少々表現が妙ですがwwフィーリングで読み取って下さいww

RB系に関しては12歯で今どきのフルコン使えばゴールデンコンビ、鉄板の組み合わせとなります。

しかし、時には厄介なエンジンも有ります。激高レートのバルブスプリングにハイリフトカム、細いタイミングベルトに長いブロック。。。。なんて言うもはやクランクとカムの同期なんて大きく開く作用角のカムの中でどーにかしちゃえ。。。。的なエンジン。そんな時

36-1+1と言うパターンを使用する事により、かなりタイミングベルトがブレるタイプのエンジンも確実に角度読み取り可能になります。

36-1で圧縮上死点と排気上死点は判別出来ますので後は720°中のどちらが圧縮上死点かを判別すれば良いだけですのでより雑多にブレるカム軸側のセンサー信号でも信号さえシッカリ出てれば角度はぶれない。コレも解説しだすと、読んでる方が飽きて辛くなるのでまたの機会、気が向いた時に深堀りしますねw

 

ちなみに、ECUはエンジン回転数をクランク角センサーの歯から歯の信号受け取り時間から算出します。よって、比較的、歯が多い方が回転数の解像度は高くなります、昨今フルコンの進化度合いが飛躍的ですので12歯や24歯、多くても36歯が良い感じかと思います。60も今のフルコンは確実に読みますが、不意にクランク軸の微小な信号のフレも許容する寛容さを持たせて上げるのも優しさ(*˘︶˘*).。.:*♡、12歯と36歯で1°の違いも有りません。純正システムが5°程度平気でブレる事を考えると何の問題も無い誤差範囲です。

 

私が長い業界の中で、今になっても異様な迄に執着するクランク角センサー、拘るべき箇所だと言う事は間違い有りません。

逆に拘らないショップさん。。。。。取り残されて行く事も有るかと思います、ここに拘って創るエンジンとそうで無いエンジンは全く違いますから。。。

 

外しませんて。。。。。。

 

任せとけ。。。。

全てのお問い合わせは。