R32 GT-R RB26改2.7L GT2350ツイン仕様。

 

腰下制作ですが。

 

一応動いてはいたものの。。。。。。腰下はかなりのダメージを負っていたこのRB26、メタルは剥離し、ペラペラになって溶着したメタルがクランクを全損にしていたりと。。。

一見普通に動いてる個体でも開けてびっくり的な要素を含んでいる時が有ります。

ブロックは生きてましたのでブロック交換は免れたのが不幸中の幸いでした。

あの様子だとブロックもいつダメになってもおかしくない状態でしたね、良かったです。

 

さて、新品クランクを使用。敢えて純正クランクです。

先端部にカジリ防止の特殊処理を施しております。

 

オイルジェット、かろうじて詰まりは無かったですが、このオイルジェットのノズルの取り付け部分に油圧制御システム入りのボルトが装着されております。

その取付けボルト無いの油圧制御システムに異常発見、RB26あるあるネタですね。

進化した他車種の物を流用します。

内部がチェック板???からチェックボール式に進化しています。

 

ノズルも使用可能ならこちらを使用します、ピストン形状によっては使用出来ない事も有りますのでもともと付いていたノズルも適合確認が完了するまではしっかり保管ね(^^)

 

 

ブロックは水路のバリを全て落とし、徹底的に洗浄。

 

紙ガスケットを慎重に削り取り、、、、仕上げにササッと砥石を掛ける、この部分は砥石当てても大丈夫です、間違ってもヘッド面やブロック上面をゴシゴシと砥石掛けるのはご法度です。

ウォーターポンプの水路もサビが有りましたのでサビを落として置きます。

 

ヨシ、エンジンスタンドに載りました。

測定して組付け開始です。

 

JUNさんちからはH22A用のハイカムとバルブスプリングが届きました。

 

このパーツは以前からお預かりしているアコードワゴンフルチューンターボ仕様に取り付け予定。

パーツの選定に悩んだんですよね、いつもの事ながらですが(汗)

この車両、もともと、エンジン不調でのご相談でしたが、エンジン不調はECUのセッティング等でなんとか修復できそうな見通しが立ち、どうせなら今V-Proで純正ECUと2機掛けで制御しているシステムをハルテック化し、ハルテックのみでフル制御する方向で構築します。

で、、、、、オーナー様、もう少し、全体的に一回りパワー出ないか?と言う要望が有り、さて。。。。。どうすっか。と色々とパーツの組み合わせを考えておりました。

現状、エンジンに対して少し大ぶりなタービンなんですよね。フィーリング的にはVTEC入った瞬間にパワー爆裂系。唐突にパワー来るからホイルスピンして前進まない。コレはコレでファンキーな感じで楽しいですが、もっと楽しくなるサイズのタービンです。

タービンが大ぶりなのは現状の”エンジン”に対して。

もっと下から来て欲しい、とオーナー様のご要望。

で、以前セッティングしたショップ様にも同様のご相談をされた様ですがそのショップ様の判断は”タービンの小型化”。

ウン、それも1つの方法だと思う。

しかし、ちゃんと乗ってから判断したのかなぁ。。。。。私はオーナー様に、”兎に角乗って下さいね”と指示を受けておりましたのでエンジン不調のトラブルシューティングがてら数十キロ載りました。

ナルホドね。我慢出来なくは無いけど、、、、、コレ、慣れたら低回転域の待ちが気になるんだろなぁ。。。でも高回転域は思ったよりも使える。

オーナー様はこの高回転域のパンチに慣れてるはずだから、、、、、、、エキゾースト側ハウジング一回り小さくして、、、、高回転域でタレが出たら次はそれが不満になるな。。。。

入庫時に計測した時のデータ。

グラフに出ない域を今回どうにかしつつ、、、、、、パワーとトルクも一回り大きく。

少しアクセル踏んだらスィーっとブースト立ち上がって、高回転域もロケット。コレが現状エンジンを全部やりきってるとナカナカ難しい、しかし、全ての仕様を確認して、答え見つけた(*˘︶˘*).。.:*♡

ってのがまずカムね。

現状H22Aのノーマルカムなのね。そこそこ度数有るから大丈夫だよ、と言われていた様ですが、それはお店側の見解、オーナー様が欲しい所を出す為にはこのタービンだとハイカムは必要かと思います。

で、サージタンクの容量不足。せめてエンジン組む時に流用位は行っておいても良かったのではなかろうか。。。。。と思います。

”タービンに頼る”、って言うアプローチからカム廻りノーマルとなったのか、、、、ならはじめからタービンはワンサイズ小さめのタービンをチョイスすべきだし、このタービンをチョイスするならエンジンの仕様をもう少し練った方が良かったのではなかろうかと思います。

個々ショップ様に個々思想が有るのでなんとも言えませんが、オーナー様の思想が一番重要視されるべき部分ですから、その辺りのセッションが上手に噛み合わなかったのかなぁ。。。

いや、オーナー様も完成して乗って慣れて来るとやっぱり色々ともう少しココ欲しいな、とか出て来るからそれに合わせて上手にアップデートする、アップデート出来るパーツチョイスもショップの仕事とセンスだと思います。

今回、簡単に”タービンのサイズダウン”と言う選択をすると、またオーナー様との歯車がシンクロしない結果になる感じがしましたので、更にこのタービンを活かし切るエンジンを、、、とオーナー様と話して決定しました。だって、タービン交換するのもかなりの費用掛かりますから。

さて、カムは到着しました。

後はSkunk2社からのパーツ待ちですね。

 

今年も後残す所数週間ですね。

 

来年、私んちは25周年です(汗)

 

色々ありましたが、アッと言う間の25年。

 

思えば、、、、、、人生の7割をこの業界で生きてる訳で。。。。。

 

まだまだ、やり切って無い事も有ります。

 

しかし、人生は短い。

 

クルマ好き、エンジン好きは幼少期から今まで変わる事なく、いや、加速し続け今に至ります、もはや病気ですw

 

でもね、活きてるエンジン、切れるエンジン。創れる残り時間が短いのは私自身が一番良く分かってる。

 

近頃よく言われるんです、”引退しても付き合いしてよ~”って(^^)

もちろん!喜んで!!!!その時はクルマ好き同士、また違ったお付き合いが出来る、そう思います。

 

今年も全開で色々なお仕事させて頂きました。

 

まだまだ、ご依頼、ご注文止まらず、今すぐ引退って訳には行きませんw当然、私が引退した後のお客様達へ対するアフターフォロー等に関する事も有りますから(^^)その辺りは万全を期してと思い準備しておりますのでご安心して下さい。

 

この業界に居る事、楽しくてしょうがない、私んちに来るお客様達、楽しくてしょうがないw恵まれてるんです私は。

だからこそ、活きたエンジン、切れるエンジンを胸張って創れる間は全力で創る、反面、それが自身出来なくなった時にはキッパリと、身を引くべきだと思ってます。創れる間は、創り切る。

 

しかし、いつも書いてますが自称業界の坂本龍馬の終活は概ね順調に進んでおります。

 

25年、1つの節目ですが、、、、、、、まだ身を引くタイミングではなさそうなのは確かですwww

 

身を引く身を引く詐欺?しませんwwwwその時が来たら、ね。

 

25周年で何かキャンペーン?いたしませんw

 

キャンペーンってね、どーかと思う、いきなり告知なしにキャンペーン。ぢゃ、キャンペーン直前にキャンペーン対象パーツや対象作業を買った人、どう思う?嫌な気持ちになるでしょ。

しかも、キャンペーンを取っ替え引っ替えやってると買い時悩むでしょ。

全てのお客様に平等で有りたい。

だから、キャンペーンはいたしませんw

でもね、25年、この業界に居れた事、何かの形でお返ししたい、そう思ってます。

 

全てのお問い合わせは。